概要
サンニ・ヤカーとはスリランカに伝わる病魔ヤカーの王で、マハーコーラ・サンニ・ヤカーともいわれる。
マハーコーラはシヴァ神の別名マハーカーラ、ヤカーは鬼神である夜叉(ヤクシャ)のことで、ヒンドゥー教国のインドと、仏教国であるスリランカは政治的、宗教的に対立していたために悪鬼とされた。
今でもスリランカでは病人が出ると、サンニ・ヤカーに手下である病魔を抑えてもらうために、半分に切ったカボチャで呪詛を断ち切る悪魔祓いがおこなわれている。
仮面舞踏に登場する病魔
サンニ・ヤカーには18の手下がおり、地域によっては違った病魔も伝わる。ここでは代表的なものを記述する。
- アモック・サンニヤ(嘔吐)
- アブータ・サンニヤ(狂気)
- ブータ・サンニヤ(魂の狂気)
- ビヒリ・サンニヤ(難聴)
- デーヴァ・サンニヤ(伝染病)
- ゲディ・サンニヤ(皮膚病)
- ギニジャラ・サンニヤ(高熱・マラリア)
- ゴル・サンニヤ(発話障害)
- グルマ・サンニヤ(回虫・胃病)
- ジャラ・サンニヤ(下痢・コレラ)
- カナ・サンニヤ(盲目)
- コラ・サンニヤ(不具)
- マル・サンニヤ(譫妄・死)
- ナーガ・サンニヤ(悪夢)
- ピス・サンニヤ(一時的な狂気)
- ピット・サンニヤ(黄疸)
- スレスマ・サンニヤ(癲癇・痰)
- ヴァータ・サンニヤ(鼓腸・リウマチ)
創作での扱い
女神転生シリーズ
黄金の髑髏仮面をかぶったマント姿の男として登場。
続編の『真・女神転生Ⅱ』では餓鬼の頭部差し替えの手下ヤカーが登場した。