概要
アニポケXY編60話にて、初めて挑んだトライポカロンでの失敗に涙を流し自らを責め、自らの鋏で髪を切り、今までの服を捨てて、装いを新たにした姿。
主な変化は以下の通り。
・帽子:中折れ帽に交換。色は赤と黒で、ライン配色は既存帽子と同じ塗り分けとなっている。
・服装:これまで着ていた赤いスカートを捨て、黒いトップスの上からピンクのチュニック風ワンピースに着替え、その上から背中の大きく開いた袖なしの赤いロングカーディガンを羽織った。
・アクセサリー:首元に59話でサトシから貰った青いリボンを付けた。
・足周り:黒のニーソックスはそのままに、靴を茶色のブーツに交換。
ゲーム版が初めて着せ替え機能を搭載した作品であった事から、それも意識したものと思われるが、ゲーム中でこの姿の再現はできない。
ゲームでも髪を短めに切る事はできるものの、「ショート」「ボブ」共に微妙にセットが異なり、アニメのイメージにはならない。
服装に至っては完全に独自のデザインである。没案を流用したとの説もあるが、詳細は不明。
放送開始から約20年の長寿アニメを誇るポケモンにおいて、これほどに大胆なイメージチェンジを行ったレギュラーキャラクターはセレナが初となる。
これはセレナの独断で実施され、サトシ達はミアレシティへ出立前のポケモンセンターで会った際、その変わり様に驚いていた。ユリーカは長髪の彼女が気に入っていたらしく、最初は残念がっていた。
61話ではコジロウに「失恋でもしたのか?」と言われたり、80話では、ミルフィに「サトシに振られたの?」と言われている。
イメチェン後は赤やピンクを基調としたゆるふわ感満載の、より一層オシャレで女の子らしいルックスとなった。その一方で、長期の旅には適さない服装とする指摘もある。
参加脚本家の一人・面出明美女史曰く「色んなスタッフの意見を聞いて慎重に選んだらしいです」とのこと(参考リンク)。
また別の話では、この姿の方がロング時代より作画しやすかったようである。長い髪は大変だったらしい。
これ以降、アニポケのセレナはショート姿で通している。
ちなみに現実の精神医療においては、自分で髪を切ったり服を断捨離するのは自傷行為と診断される場合がある。二次創作ネタで「ヤンデセレナ」などとどこか不安定なイメージが付き纏いがちなのも、あながち的外れではなかったということか。
ドリドリ(ポケモン盤)
2015年2月15日放映のポケモンゲット☆TVでジャケットが紹介され、マーチングバンドのスタイルをしたショートセレナ・フォッコ・ヤンチャムが目印となっている。
残念ながら、このマーチング衣装がアニポケで登場したのはOP3「ゲッタバンバン」で流れるトライポカロンパートを差し替えた部分のみであり、本編では一切着用しなかった。
ただし、この頃になるとセレナのフォッコはテールナーに進化しており、マーチング衣装もそれに合わせたものに更新されている。
余談
この姿は、厳密には2014年12月25日から放送の「ドリドリ」ポケモン版ジャケット封入り特典ヤンチャムトレッタ告知(これでプレイするとサングラス付きのヤンチャムが登場し、台詞が聞けた)のシルエットが初公開であった。
更に言うと、その前にある演出家が乗せたツイッター画像によってセレナの外見が何処となく違うのを察するファンも見られた。
しかし、その画像の画質が悪かったため、実際にシルエットが公開されるまで具体的にどう「違う」のか判断が付かない状態だった。
この姿の評判は非情に良く、キャラペディアで2015年10月に実施の「ショートカットが似合う女性アニメキャラTOP 20」では大御所や深夜帯の面々に伍して18位にランクインするなど、ゴールデンタイムの子供向け番組出身とは思えないほどの人気を誇った。
意図的に「中の人」をずらすなど、ゲーム準拠の世界である事を強調している『ポケモンマスターズ』でも、2022年3月17日実装の「マジコスセレナ」は例外的にショートセレナに準じた髪型を採用している。繰り返すが、ゲーム版の『XY』にこの髪型は収録されていない。
もっとも、あくまで髪型だけを逆輸入したような状態で、人格は並行世界の別人である。
「マジコス」のコンセプトもあり、ジガルデを連れて、自身もジガルデのような衣装に身を包むという完全にゲーム版クリア後の世界線になっているため、このセレナを「ショートセレナ」と呼ぶ事には異論もある。
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セレナ(アニポケ) セレナ(トレーナー) イメチェン 短髪 断髪