概要
ウマ娘プリティーダービーのキャラクターであるサイレンススズカとエアグルーヴのカップリング。
二人とも仲のいい友人同士であると同時に、ライバル関係でもある。
天然でフリーダムなスズカと、厳しくも甲斐甲斐しく世話を焼くエアグルーヴ…といった光景が頻繁に繰り広げられている。
ちなみにエアグルーヴはサイレンススズカより年上のため、アプリ版でスズカはスペシャルウィークに倣ってエアグルーヴを先輩と呼び直して敬語を使おうとしたが、エアグルーヴが今まで通りでいいと言ったため以降も敬語を使わずに気兼ねなく会話している。
チーム競技場では
スズカ「エアグルーヴ」
エアグルーヴ「ああ、わかっているさ」
という掛け合いボイスが用意されており、余計な言葉は要らないと言わんばかりの信頼関係が示唆されている。
また、サポートカード『SSR[トばすぜホットサマー!]ジャングルポケット』では
スズカに用があり捜しているジャングルポケットに対し、「あいつに渡しておいてくれないか」とエアグルーヴがサンドイッチを持たせる。
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スズカはお腹を空かせたことでランニングを早めに切り上げようとしていたが、サンドイッチを受け取り「これでもう少し頑張れそう」と再び走り出す
といった内容の育成イベントが用意された。
これに対しジャングルポケットは「ほとんどエスパーじゃねぇか。どんだけ通じ合ってんだよ、あいつら?」と、奇妙なまでに通じ合う二人に驚いていた。
『熱血ハチャメチャ大感謝祭!』では、チームフリージアの一員として共演。
他媒体よりもフリーダムさが増しているスズカとそれに手を焼くエアグルーヴの構図は相変わらず。
しかしながら、「何かアドバイスは無いか」と尋ねるスズカに対し「いつも通り自由に動いてくれ」と返すエアグルーヴ…といったシーンもあり、先述したような信頼関係もしっかりと見える。
ストーリーイベント『夏の陽は、青く凪ぐ』
2023年7月31日より開催されたストーリーイベント。
二人はそれぞれ☆3波間のエメラルドサイレンスズカ・SSR[Seaside Bloom]エアグルーヴ としてピックアップに登場。
本イベントはスズグルの二人とJAMの三人をメインとした所謂水着イベントであり、夏合宿を舞台とした物語が展開された。
ストーリー内では、他を寄せつけないような雰囲気を纏うスズカに対し、エアグルーヴが周囲と打ち解け友好関係を築けるように促す…といった二人の馴れ初めが回想として描写された。
合宿所では、独りを欲するスズカは否が応でも周囲と集団行動をとらざるを得ない夏合宿の場において落ち着かない様子だったが、エアグルーヴや周囲のウマ娘たちの助力によって少しずつ打ち解けていった。
特に、ジャングルポケットに唆されたスズカがエアグルーヴを押し倒すシーンなどは、普段のスズカからは想像もつかない少女のような無邪気さを垣間見せた。
ストーリー終盤においては、史実では死別する形となったスズカに対する、「お前との忘れられない思い出が欲しかった」というエアグルーヴの切なくも熱い想いが語られた。
ラストとなる学園に帰るためバスに皆が乗り込むシーンでは、二人で並んで居眠りをする微笑ましい光景もスチル付きで映し出された。
当イベントはエアグルーヴの「私の思い出にお前の姿も残したかった」というセリフや、エアグルーヴの水着の柄が「叶わぬ恋」の花言葉を持つ黄色いチューリップであることなどから、後述する史実での二頭の関係と合わせてどこか切なさを残すストーリーとなっている。
史実
モチーフ元の2頭はエアグルーヴが1993年生まれ、サイレンススズカが1994年生まれの1歳違いで、1997年天皇賞(秋)と1998年宝塚記念の2回直接対戦している。
1997年天皇賞(秋)ではエアグルーヴがサイレンススズカ(6着)ら牡馬を抑えて勝利。
1998年宝塚記念ではサイレンススズカが勝利し、エアグルーヴは3着に敗れた。
ライバルという面はこれに由来すると思われる。
また、どちらも代表的な主戦騎手は武豊であったが、直接対戦ではいずれもエアグルーヴに騎乗している。
余談
スズカは現役時代のレース中の怪我が元で安楽死処分となったため、種牡馬としての活躍はできなかった。
しかしながら、ファンの間では「もし生きていればどの牝馬と交わっていたか」「誰を嫁としていたか」という妄想がなされており、サイレンススズカの写真集※によれば、サイレンススズカの「理想のお嫁さん」候補No.1とされるのが他ならぬエアグルーヴだったりする。
そんなファンの妄想を反映させてなのか、ウマ娘世界でのエアグルーヴはどこか史実夫婦に負けず劣らずスズカへのアプローチが激しかったりする。
※ ネイル・オブ・ホース(2000)「サイレンススズカ─光の仔」-90