「いけませんねえ、実に不用心だ」
概要
第28・29話に登場した等身大のファントム。宿主は強面の警備員で、どちらの姿でも「不用心」という言葉を多用する。メデューサには従順だがタメ口で接していた事からファントムでも上級の地位と思われる。また、その本性は好戦的であり、魔法使いを倒す事を優先すべきと考えていた。
ゲートの考古学者・中本治を狙い、死への恐怖で絶望させようと企んだが、仮面ライダービーストやウィザードに阻止され撤退。その後中本が勤務する研究所に出現し、再度ウィザードと戦闘になる(仁藤攻介はドライバーとリングを中本に盗まれてビーストに変身できずグレムリンに甚振られていた)。グールで中本を追い詰めるもウィザードがドラゴタイマーを駆使して逃げられた為再び撤退する。
後にグレムリンから中本の心の支えを知り、発掘品を破壊する事で絶望させようとしてウィザードが持つビーストドライバーも破壊するが、それはゴーレムが作った贋物であった。反省した中本が返した本物のドライバーで変身したが魔力不足のビーストをグールに任せ自身はウィザードと戦うが、中本が託した発掘品でビーストハイパーに変身したビーストがグールを一蹴。
ビーストと戦闘になり圧倒されるが、何故か止めを刺せないビーストを一時は追い詰める。しかし戦闘中にキマイラの言葉を思い出したビーストが新技・シューティングミラージュを発動。リドルで防ぐも及ばず爆散、魔力も捕食されて倒された。
外見
騎士のような身体の色が左右で青と白に分かれているのが特徴。背中にはYの字の形をした金管のような物が付いており、2本の突起が肩から出ている。後ろから見ると山羊の頭部に見えなくもない。
戦闘時には右腕に青い長剣「キュリオシティ」(英語で骨董品の意)、左腕に盾「リドル」(英語でなぞなぞ、あるいは「篩に掛ける」の意)を装備し使用する。
因みに宿主は小太りの体型だが、ファントムの姿に戻ると何故か痩せたように感じられる。
能力
肩の管からエネルギー弾を連射して攻撃する。またキュリオシティによる接近戦も強く、リドルはビーストのセイバーストライクも容易く防いでしまうため攻防共に隙がなく、ウィザードとビーストを相手に互角に渡り合える戦闘力を持つ。
宿主の姿でも車のドアを引き剥がす程の怪力を誇る。
余談
スプリガンが登場した第28話と同日に放送された獣電戦隊キョウリュウジャー第6話にも変身前後で体型が著しく変化するキャラクターが登場している。
原典のスプリガンはイングランドのコーンウォール地方に伝わる妖精の一種で、遺跡や家の地下に眠る財宝の番人や他の妖精の護衛を担うとされる。つまり登場エピソードのテーマが考古学や遺跡であったこと、宿主が警備員であったことは原典とリンクしている。
武器のキュリオシティは英語で「好奇心」、盾のリドルは英語で「なぞなぞ」の意味。
キュリオシティは第43話で色を赤に塗り直されてスフィンクスの剣に流用された。
関連タグ
仮面ライダーウィザード ファントム 仮面ライダービースト 仁藤攻介 ビーストハイパー
不破諫:こちらは普通のホモサピエンスにもかかわらず車のドアを引き剥がす怪力を発揮した。