スフィンクス(ファントム)
すふぃんくす
第42・43話に登場した人間大のファントム。ゲートとなった宿主は楠田という黒いシルクハットとスーツに手袋を装備した手品師の男性で、普段は不気味な絵画が幾つも展示してある建物をアジトにしている。
落ち着いた性格で、敵味方問わず丁寧な口調で会話する。また、口癖なのか謎かけを連想させる単語を度々口にする。
神官のような服装や長い顎鬚を生やした頭部の形状から、古代エジプトの神官やファラオがモチーフにも見える。
所持した金色の杖からは火炎を放ち、上空に黒雲を発生させ広範囲に火炎弾を降らす攻撃も行う。両眼を光らせる事で身体からは高熱を発する。また、杖から出したリボンもしくは包帯のような物で身体を覆い、金色に光らせる事で瞬間移動も可能。杖を赤い刀身の剣に変化させる事で接近戦にも対応できるが、その間上記の能力は使用できなくなる様子。
楠田の姿でも杖を持ち、ハンカチから出した物を宙に浮かせたり燃やしたり出来る。また楠田からスフィンクスの姿へ変わる際には、マジックの時に使われるようなドラムロールが鳴り煙が一瞬立ち昇るという演出がある。
ちなみに楠田は小柄な体格だが、スフィンクスの姿に戻ると身長224㎝、体重172㎏もの巨躯になる。
ゲートの小説家・西園寺雅文を彼のサイン会で襲撃したが、ウィザードと戦闘になり一旦撤退する。その時に西園寺が落とした玩具の指輪を拾い、それで誘き出した西園寺から心の支えを聞いた事で指輪を燃やして絶望させようとする(上記の台詞はその時の物)も、ガルーダに取り返されウィザードと再戦、グールで足止めして再度撤退する。
その後コヨミに連れられて湖畔(10年前スランプに陥っていた西園寺が幼少のコヨミと思われる少女に指輪を貰った場所)へ向かう西園寺を発見。この指輪がコヨミの記憶喪失のカギであることを知ったスフィンクスは指輪を奪い、二人の眼前で燃やして破壊する(=西園寺が恩人であるコヨミを救う手段を失わせる)事で絶望に追い込んだ。
しかし瞬平から連絡を受けて来た仮面ライダービーストと戦闘になり、最期はビーストハイパーのシューティングミラージュを受けて爆散し、魔力を捕食された。
西園寺のアンダーワールドで誕生したファントム・ギガンテスもオールドラゴンによって倒されたが、そこで驚愕の事実が判明する。
モチーフがスフィンクスだけあって「問題」「謎解き」といった言葉を使う。
一目見ただけではわかりにくいが、スーツはワータイガーの改造。剣はスプリガンのキュリオシティを赤く塗り直した物。
尚、スフィンクスはエジプト産(男女混合、というかいろんな姿のがいる)、ギリシャ産(女性型)、メソポタミア産(女性型)と3種類存在するが、服装等からエジプト産のスフィンクスがモチーフとして造られた可能性が高い。
ちなみにギリシャやメソポタミア産のスフィンクスも大元を辿ればエジプト神話から早い段階で取り入れられ、怪物として扱われたという経緯がある。
なお彼を倒したビーストの力は知っての通りキマイラのものであるが、ギリシア神話においてはスフィンクスは邪神エキドナと双頭犬オルトロス(エキドナが大魔王テュフォンとの間で作った実子!)の間に生まれた子とされており、テュフォンとエキドナの子であるキマイラとは叔父姪にして兄妹とされている。