概要
2023年以降のポケモン作品の展開に対する不満を表した蔑称。
元々は「さおうさん【調べたことまとめる系】」というYoutuberが、下記のあれこれに関する遺憾から「ゼロの秘宝」をもじり造語として使い始めたのが発端とされ、その背景ゆえ当初は殆どの人が知らなかったのだが…
発端
元々『ポケモンSV』の後日談にあたる追加DLC後半「藍の円盤」は、予告段階からエリアゼロにも再びスポットが当てられることが明言されていた。
その為、プレイヤーの間ではパラドックスポケモンやテラスタルの秘密といった、本編で回収されなかったストーリーの根幹に関わる謎が遂に明かされるものと期待されており、恐らくはテラスタルの根幹であろうテラパゴスが重要な役割を果たすものと推測されていた。
しかし実際に蓋を開けてみると、主人公とスグリの因縁にストーリー全体の比重が割かれており、本編や前編で提示された伏線の数々が未回収のまま終わってしまった為、特に設定面の補強を期待していたプレイヤーを大いに落胆させることになった。
配信前には幾つかのキャラが黒幕を疑われていたが、作品全体を通して観ても、せいぜいスグリが暴走したか、ともっこ達に黒幕がいたくらいで、プレイヤーが期待していたような大それた悪役がいなかった点も物語の規模の小ささに拍車を掛けてしまっている。
テラパゴスに関しても、発売前からDLCの目玉の1つとして話題になっていたポケモンの1匹だったが、「共に冒険する仲間」としてプレイヤーから多大な愛着を得たコライドン・ミライドンやオーガポンとは異なり、ストーリー内では碌に交流する事がなく、設定の掘り下げも殆どされなかったため、テラパゴスがどんな存在だったのかは、両バージョンの図鑑説明を完読しなければ読み解くことが出来なくなってしまっている。
これについては「アニメ若しくは将来的にLEGENDSシリーズの方で補完することにしたのではないか」「へんげのどうくつの様な、ゲーフリ定番のお蔵入り要素となってしまったのか」等、様々な憶測を呼んでいる。
ファンが過剰な期待を抱きすぎたのか、開発側が設定を考えていなかったのか、真相はどうあれ、ここ最近の開発側とプレイヤーの温度差を示す事例の1つとなってしまったことは間違いないだろう。
再燃
翌年2024年のポケモンDAYでも、上記の問題を補填する要素は終ぞ出なかったが、その代わり完全新作である『LEGENDSZ-A』の翌年発売が発表され、気持ちを切り替えて期待するユーザーも続出した。
…しかしそれ以降、今までのシリーズなら数ヶ月間隔で出ていた続報が何一つ無いまま半年以上が経過。無論ゲーフリに定例通りのペースで情報を出す義務など全くなく、ファンの我儘に過ぎないのだが、その上でフラストレーションが溜まっていった。
そしと、8月19日に開催された「ポケモンワールドチャンピオンシップス2024」決勝戦後。「ポケモンワールドチャンピオンシップス(WCS)」では、毎回クロージングイベントで新情報を発表することが恒例となっており、今度こその新情報が出るのではないかと期待されていた。
しかし、イベントでは「ポケモンGO」や「ポケモンユナイト」「ポケモンカードゲーム」などの発表はあったものの、期待されていたZ-Aの新情報発表はなし(ゼロ)だったで、遂に小規模だが不満が爆発。
一部では開発遅延・開発中止などと騒がれ、その流れで「ゼロの悲報」なる上記造語が拾い上げられ、SNSで多くの人が目にする様になった。