概要
1993年5月21日放送
トラの頭を模したヘルメット。任意の人物による手書き文字が書かれた紙を、トラの口のような部分に挿入すると、周囲の者はヘルメットをかぶっている者を文字を書いた本人だと感じてしまう。
ストーリー
空地でジャイアンはスネ夫に昨日のプロレス中継を見ていて真似したところ、うっかりタンスにぶつかって花瓶を割ってしまい、バレたら母ちゃんに叱られてしまうことを話していた。そばにいたのび太も話に加わるが、言い方に深刻さがなかったため、「いやに楽しそうだな」とやつ当たりされ「あっちに行け」とまで言われてしまった。
のび太も不満げながら空地から出て行くが、その時今日発売の最新号の漫画を持った少年と出会い、貸してとお願いするも断られてしまった。だがその漫画をジャイアンとスネ夫が睨みつけていたため、少年は漫画をのび太に渡し、のび太も喜んでこれをもらい帰って読むことにした。
するとドラえもんからそれはその少年はジャイアンの方を怖がっていて、まるで「虎の威を借る狐」だと言い、それの意味を説明すると共に、ジャイアンがのび太に漫画を借りに行かせていたと思われていたことも説明。これにのび太は少し悪いことをしたなと思いつつも、このことわざに興味を示し、ドラえもんの慌てようから道具をねだり出したので、ドラえもんは仕方なく「タイガーキャップ」を取り出した。
さっそくこれにジャイアンがイタズラ描きしたノートを食べさせ被ってみると、殴ったふりをしただけなのに本当にジャイアンのようにドラえもんが怖がり始めた。そしてのび太は噂話をするスネ夫達の前に現れ、道を開けるよう言い上機嫌になっていたが、公園に入った際、砂遊びをしていた幼児たちが怖がって出て行ってしまったため、通りかかったしずかから誤解され嫌われてしまった。
更にその後ジャイアンと間違われて母ちゃんにも怒られてしまったため、別の人で試してみることし、初めに先生で試してみることにした。すると井戸端会議をしているママに会い挨拶されたので、話し相手の主婦には息子にもっともっと勉強させるよういい、自分のママには中々よくやってると言ってその場を去った。その後出木杉の家に通りかかり、声をかけられたため、しずかになって宿題を写させてもらおうとしたが、ドラえもんが止めに来たので失敗してしまう。
直後のび太はミーちゃんになって逃れたものの、ドラえもんからキスを迫られムクにも襲われてしまう。だがこれでキャップが外れた何とか痛手は追わずに済み、キャップもドラえもんに没収されてしまったもの、ジャイアンに花瓶を元通りにする道具を貸してほしいと頼まれたことをいいことに、えらくでかい態度をとっていて、これを見たドラえもんは「虎の威を借りる狐」ならぬ「ドラの威を借るのび太」だと思うのだった。