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概要編集

タッツェルブルム(Tatzelwurm)とは、アルプス山脈に棲むとされる幻獣。もしくは未確認生物(UMA)といわれる。名前はそのまま「足のある虫」といった意味である。


アルプス山脈は広範囲であるため、シュトレンヴルム、シュトルヴルム、ダーツルヴルム、プラーツェルヴルム、ベルクシュトゥツ、シュトッツン、ショイヒツァーの竜、アラッサスなどの地域によってのたくさんの呼び名と伝承が伝わっている。


目撃例では、前足だけが生えた、または平たい形をしたトカゲに似た姿であると報告されている。

口から毒気を吐くというドラゴンのような性質も伝わる。


日本で昭和期に発売されていた未確認生物を紹介する児童書では、同じくアルプス山脈の鍾乳洞に棲み、首回りには羽根の様な鰓を持っているホライモリのような姿のイラストで紹介されていた。この生物は大雨などが降ると地上に現れるため、発見当初はドラゴンの幼生だと思われていたという。


平成期では、「タッツェルブルムの骨格」とされる骨格が児童書で紹介されたが、実際はヘビの胴体の骨格に恐竜の頭の腕をつけただけの雑なものだった。


なお、前足だけがある蛇の様な生物としてサイレン科という両生類や、フタアシミミズトカゲが知られているが、これらの種はアメリカ大陸のみに分布しているため、未発見の爬虫類両生類ではないかとの説がある。

また、付近でサンショウウオの化石が多く見つかっており、現在も一部が生息していることから、枯れ草などで後ろ足が隠れていただけで、ただのサンショウウオの誤認という説も。


タッツェルブルムタッツェルブルム

のような頭をしており、全身に毛が生えているという伝承もあることから、細長い動物であるイタチの一種が正体ではないかともいわれている。

創作での扱い編集

語感の良いドイツ語であることからキャラクター名として採用されている。

PCエンジンで発売されたSFロールプレイング。細長い胴体を短い二本足で支えている機械生命体バーサーカーのコードネームとして採用された。頭部に見える部分は、触れた物質を消滅させるネガボールのため、接近戦は絶対避けるべきである。

後に『BLACKLAGOON』で有名になった広江礼威による、第2次世界大戦前夜のメキシコを舞台とした初連載作にして未完の伝奇漫画。ナチスの鉤十字騎士団に所属する屈強な男性型人造人間の名として採用されている。

舞台を北欧神話に移した新シリーズにて雑魚敵の一種として登場。

外見はサーベルタイガーの頭を持つ、鱗に覆われたアザラシのようで、毒を撒き散らしたりする。加えて過去シリーズのレイスのように地中に潜って突撃してくるが、アトレウスの弓で怯ませると攻撃可能となる。


関連タグ編集

幻獣 UMA ドラゴン ワーム 

ツチノコ


スカルクローラー・・・前足のみの爬虫類つながり

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