CV:佐藤利奈
人物像
第3部(キオ編)から登場。25歳。
地球連邦軍の女性士官。階級は大尉。アニメ第30話にて戦艦ディーヴァの艦長に任命され、同時に階級も大尉から少佐に昇進(戦時任官)した。
地球連邦軍高官であるエイナス中将の孫であることから、周囲の人間からは祖父の七光りと馬鹿にされている。事務畑の人物で、性格的にも気弱で決断力があるともいえず、おおよそ艦長に適しているとはいえない人物である。
そんな彼女がディーヴァ艦長に任命されたのは、フリット・アスノ元司令官のワガママに対して『あえて無能な人間を艦長に据えてやろう』という、オリバーノーツ基地司令アンディ・ドレイムス大佐の一種の意趣返しという側面が強い。
子供好きの面もあり、絵を描くのが好きなのか色ペンやスケッチブックを私物として持っている。
30話にて従来のガンダムシリーズ歴代艦長のイメージを覆すダメっぷり故に彼女が注目され始めた。
唐突の人事に思わずテンパって部下に敬語を使って呆られてしまい、さらに彼女が艦長になった原因たるアスノ元司令官にはダメ出しされ、その後アスノが彼女のサポートをすると言う名目でディーヴァの指揮をしており、一時期彼女はブリッジの置物当然になっていた。
しかし一方でフリットやセリック・アビスは彼女に「艦長の才能がある」とも言っており、また、彼女自身も置物状態を打開すべく戦術指揮や艦内システムを寝る間も惜しんで勉強するなど努力を続けていた。そして33話でディーヴァが航行不能の危機に陥った際には的確な指示で窮地を乗り越え、ようやく彼女も一人前の艦長に成長
・・・・・・・・・・・していなかった。
34話では突然のビシディアンやヴェイガンの襲撃に動揺してしまい、結局またアスノ元指令が実権を握り、彼女は再びブリッジの置物になってしまった。
とは言え40話ではフレデリック・アルグレアス連邦軍総司令総指揮によるルナベース奪還作戦の会議に参加している事から、連邦軍内では当初に比べ彼女が評価され始めていると考えられる。
が、しかし、ラ・グラミス攻防戦でこれまで自分を労ってくれたセリックの窮地を知り、フォトンブラスターキャノンの発射に戸惑うも、彼の最後の言葉を受けて涙ながらに発射命令を出し、自身の役目を果たす。アスノからラ・グラミスのディグマゼノン砲が再度放たれることを教えられた後、クルー達と共にバロノークへ避難し、ビシディアンのメンバーを跳ね除けて艦長席に座り、指揮を執る。
余りのダメっぷりとヘタレ特有の可愛らしさ、何処ぞの筆頭政務官に匹敵する気弱さ、及び今後の成長への期待などから視聴者からは「へっぽこ艦長」「七光り」「小動物系ヒロイン」と称され、着実に人気を得ていった。
小説版
古から続く名門であるエイナス家の時代錯誤な男性至上主義に拘る祖父や父に嫌われ、存在を否定されるなど虐待同然の仕打ちを受けながら育ち、その祖父達に無理矢理士官学校に入れられて「画家になる」という夢を断念させられ(幼少時代に描いていたウサギの絵を暖炉の火に焼き捨てられ、それがトラウマになっている)、さらには落ちるつもりで受けていた入試でも高得点をたたき出したりとなまじ資質があった為に士官学校でも疎んじられていたという凄惨な過去の持ち主である事が語られている。
「お前は生まれてくるべきではなかったんだ。」
上記の言葉は少女時代のナトーラに対し、子守歌同然に身内から投げつけられた言葉であり、まさにアニメ版のキオと同等かそれ以上に胸糞悪い扱いである。
一方で、フリットに対して一歩も引かずに毅然とした態度で接するなど、アニメ版と違って多少はまともな艦長として描かれている。これは上官たちの信念が間違っていると知りながらも真っ向から否定できなかった前艦長にはできなかった事である。また、セリックへの恋慕の感情もより明確に描写されている。
前述の過去故か、キオを自分と重ねている描写があり、ヴェイガン殲滅を推し進めるフリットを見て、「ああいう大人にはならないでほしい」と願っている模様。
その後、彼女はこの戦いを機に「エイナス家の面汚し」から一変して「エイナス家における最強にして最良の艦長」と称賛されるほどに急成長を遂げている。
そして彼女をここまで変われるきっかけを作ってくれたのは、自分と同様に大人のエゴに振り回されつつも、最後までそれに屈しなかった一人の少年だった。ナトーラもまた、ウェンディやルウと同様、彼に救われた人間だったのである。
余談
尚、よい子のみんなは「エイナス」がどんな意味なのか絶対に検索しないように。
……というか、多分此処を見ている大きなお友達諸君は某所でもうご存じのことだろう。
ところで話は変わるが『宇宙戦艦ヤマト2199』で艦長の発音が浣腸に聞こえるとの指摘が多いがアレは旧帝国海軍と海自由来の本来の正しい発音である。
これを踏まえると、「エイナス艦長」がかなり意味深であることがご理解いただけることだろう。
初参戦となった『スーパーロボット大戦BX』では「名門軍人一家のお嬢様」「経験ゼロからの抜擢」「巨乳」などの共通点が多いミスマル・ユリカと半ば漫才コンビのような扱いになっていた。彼女の自由人的な気風は、気の弱いナトーラにとっての支えとなっている。
その彼女も実はセリック生存フラグやゼハート・ガレットの参戦フラグに関係した人物となっている。初回プレイでは意識しなければ難しいかもしれないが、2周目以降では可能であれば出撃させ、撃墜数を増やしていきたい。
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作品・キャラクター
キオ・アスノ セリック・アビス フリット・アスノ アリー・レーン ディーヴァ シャナルア・マレン デレク・ジャックロウ ジョナサン・ギスターブ オブライト・ローレイン シオニー・レジス