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概要編集

鳥綱スズメ目ムクドリ科の鳥で、ハッカチョウ属に分類され、大きさはムクドリと同じくらいである。

大きな特徴としては冠羽が頭部前方にあることで、全身の羽色は黒いが、翼には白い大きな斑点があり、下尾筒の羽縁と尾羽の先端も白いので飛翔しているときに目立ち、嘴は橙で足は暗黄色である。原産地は中国南部およびインドシナ半島で、日本各地にも分布するが、これは江戸時代に愛玩用に輸入されたものが野生化した外来種である。

またカナダでも外来種として問題視されているといわれる。

生態編集

雑食性で植物の種子、地中棲のオケラバッタ甲虫などの昆虫類や、タニシカタツムリなどの陸生貝類を好んで食べ、ムクドリと同様に群れを作ることもある。

人との関係編集

澄んだ声で鳴き、ものまねも得意であるので、古くから飼い鳥として東南アジアや東アジアで飼育されてきた。

中国では古代中国の地理書『山海経』の「中山経」に、同じ鳥のことかは不明であるが、すでに八哥の名が見られ、花鳥図にも数多く描かれている。また内臓を取り除いたものを漢方薬として用いたとされる。

日本では上記のように江戸時代の飼育ブームで輸入されたことで野生化し、絵画作品では古九谷の磁器の絵付けや、伊藤若冲の『鹿苑寺大書院障壁画』にその姿が見られる。

現在マレーシアシンガポールでは、ハトスズメのように街中で良く見かける鳥の一つで、人を全く恐れずに屋台の食べ残しなどを漁っている様子が見られるという。

関連タグ編集

スズメ目 ムクドリ科

八哥

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