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概要編集

てんとう虫コミックス21巻及び、藤子・F・不二雄大全集8巻に収録。

緑道を模したマット型のアイテム。


この上を歩くと一歩進むごとに気持ちが明るくなり、逆を歩くと徐々に気持ちが暗くなる。


ストーリー編集

のび太は今日のテストが0点だったため、気が重いと家の中に入れずにいた。そこで気分を明るくするために、しずかの家に遊びに行くことにしたが、しずかはテストの点が85であったにもかかわらず母親からもっと勉強するよう叱られ落ち込んでいた。のび太はこのことで余計心が暗くななってしまい、そんな中帰宅した。


するとそこにしょぼくれた顔をしたセールスマンが来ていて、勉強の役に立つし、成績も上がるからと百科事典を勧めて来た。だがのび太が「成績の話なんかしないでよっ!」と言ったため、更に落ち込んだ顔になってセールスマンは帰って行った。一方のび太も更に心が暗くなりながら部屋に帰ると、ドラえもんはおやつでも食べようと誘うが、それでものび太の気分は晴れず、しずかが遊びに来たと言ったり、火事だ地震だと叫んだりもしたが、のび太は心が重すぎて全く立とうとしなかった。


そこでドラえもんは「ハッピープロムナード」を取り出し、のび太はこの上を歩いたことで気持ちが軽くなり楽しい気分になることができた。さっそくしずかの家に向かい、彼女にも使わせてあげることにしたが、間違えて逆の方向から歩かせてしまい更に悲しい気持ちにさせてしまった。そして改めて正しい方向から歩かせると、しずかは歌も歌い出すほど元気になった。


だがその後、ドラえもんとのび太は再び先ほどのセールスマンと出会ったので、見かねてこの道具を使わせてあげることにした。これによりセールスマンは気分爽快となり、百科事典も売れ、ドラえもんとのび太も一安心した。


しかしその時ママがスネ夫から0点のテストの件を聞きやって来てしんまい、ドラえもんとのび太は慌てて逃げ出すが、ママがこの道具の上を歩いたことで上機嫌になり怒られることは回避できた。だが安心したのも束の間で、今度は逆の逆の方向から歩いてしまったことで、3人は暗い気持ちとなり、ママは非常に情けない気持ちになりながらのび太に説教をし、のび太も「世の中がいやになった」と言いながら説教を受けるのだった。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版水田版で各2回ずつ放送されており、放送日は前者が1980年6月19日及び2001年11月16日、後者が2012年6月22日及び2024年3月30日である。


1980年版編集

  • のび太が0点を取ったテストは算数だった。
  • ドラえもんは火事と地震につ加え、喧嘩と洪水も叫んでいる。
  • しずかやジャイアンがこの道具により、暗い気持ちになった際には蕾がしぼんでいく映像が、逆に明るくなっていく際には蕾が開花する映像が、それぞれイメージとして使用されている。
  • のび太はセールスマンの男性を元気付けた後、ジャイアンに遭遇している。そしてジャイアンはこの道具を使用したが、向きが逆だったため落ち込んでしまったが、そのことに気付くとのび太達を追いかけ始めた。
  • 本編終了後のショートアニメは、この道具の上に立っているドラえもんを睨みつけていた犬が、ドラえもんに向かって行ったら気持ちが明るくなり、ドラえもんと仲良くなったというもの。

2001年版編集

  • サブタイトルが「ウキウキクヨクヨ」に変更
  • 冒頭にはのび太が5点のテストに喜ぶも先生に叱られてしまったり、跳び箱が飛べなくて皆に笑われてしまう下りが追加されていて、のび太は物置にテストを隠してからしずかの家に向かっている。
  • ドラえもんは0点だけでなく跳び箱のことも言い当てていたが、のび太に5点だと言われたので、「あら失礼」と言っている。また先に火事や地震のことを叫んでから、しずかが来たと叫んでいる。
  • 元気になったしずかは、今度はテストで母親に褒めてもらうため勉強を始めることにし、のび太も誘っているが本人は当然断っている。
  • ドラえもん達はこの後ジャイアンに新曲を聞かされそうになったが、この道具を使って元気をなくさせ、自分には歌の才能がないことに気付かせ、何とか聞かずに済んだ。
  • セールスマンの男性が入ったのはスネ夫の家で、スネ夫のママは「若奥様」と褒められたことで百科事典を買うことにした。そしてこの時スネ夫もいたので、ママは自分で物置からテストを見つけていて、ラストのオチはのび太の部屋で行われている。

2012年版編集

  • サブタイトルが「しあわせは歩いていこう!」に変更
  • のび太が0点を取ったテストは国語であり、教室で先生から手渡される場面から描かれている。そして先生はのび太の今後について話し合うため、野比家に行くことにした。
  • ドラえもんは火事や地震と叫ぶのではなく、漫画の最新号をのび太に勧めている。
  • ドラえもんとのび太がやって来た時、しずかは勉強中だった。そしてこの道具を使用して気分が暗くなった際には、自分が勉強することによって鉛筆がだんだん縮んでいくのを、命をすり減らしていると解釈して一人嘆いている。一方明るい気分になった際には、鉛筆やドラえもん達に感謝して飛び跳ねている。
  • セールスマンは百科事典を売ることができた後、「人生はバラ色だ!」「この調子でジャンジャン売るぞ!」と言って帰って行った。
  • ドラえもん達はその後、空地に行ってラジコンで遊んでいたジャイアンとスネ夫に会い、貸してと頼んだが断られてしまった。だがラジコンが神成さんちに入ってしまうと、ジャイアンは濡れ衣を着せるため「貸してやる」とコントローラーを渡し、のび太は怒って出て来た神成さんに怒られそうになったが、直前でこの道具を使用したため怒られずに済んだ。
  • しかしこの直後、貸すといったことをすっとぼけたジャイアンとスネ夫は、のび太からコントローラーを奪おうと追いかけまわしたが、うっかりこの道具の上を歩いてしまい暗い気分になり、自分の悪い部分を嘆きは始めた。
  • この後のび太は先生にもこの道具を使わせてテストのことを忘れてもらおうとしたが、先生の向こう側から上機嫌のカップルがやって来たため、失敗に終わってしまった。更にそれからも再挑戦したが今度はミーちゃんが来たことで失敗してしまい、ついに先生はママと会ってしまったが、のび太が躓いたことでこの道具が道に広がり、先生がこの上を歩いたことで何とか上機嫌にすることには成功した。しかし先生が「のび太君なんか今日も0点を取ったのに、こんなに明るいんですよ!」と言ったことで0点のことがバレてしまった。
  • 以上のような経緯になっているため、ママはスネ夫からのび太の0点の件を聞いていない。また、ラストでのドラえもんのセリフは「僕のせいでのび太君がだめになる...」だった。

2024年版編集

  • 冒頭のび太は家の前で0点のテストを見つめていたが、テストの点のことを話す子供達がやって来たので、慌てて後ろに隠した。また、テストの点が85点だったことはしずかの口から直接言われている。
  • しずかはこの道具を使った際、気分が暗くなった時には自分の人生に絶望していて、逆に気分が明るくなった時には人生の素晴らしさを感じていた。
  • その後ドラえもんとのび太はスネ夫と遭遇し、旗本カンナのサインを自慢され嫌みも言われたので腹が立ち、こっそりスネ夫にもこの道具を使用した。これによりスネ夫は元気をなくして、サインの何がいいのか分からなくなり、2人にこれをあげている。
  • 更にこの後ジャイアンとも遭遇して、新曲を聞かされそうになったが、うっかり口を滑らせたためにジャイアンに追われることとなった。そこで再度この道具を使って、ジャイアンの元気をなくそうとしたが、向きを間違えたためにジャイアンが元気になってしまい、口を滑らせた件は「誰にでも言い間違いはある」と許してくれたが、上機嫌になったことで歌は始めてしまったので、結局聞くこととなった。
  • ママは元気をなくしたスネ夫と会っていて、この時「のび太が羨ましい...。テストで0点取ってもあんなに明るく楽しくいられるのだから...」とスネ夫がささやいたことで、0点のことを知った。
  • セールスマンは百科事典を売ることができた後、2012年版と同じように「この調子で売って売って売りまくるぞ!」と言って他の家に入って行った。
  • この道具により上機嫌になったママは今夜の晩御飯にハンバーグやエビフライも付けると言っていた。また、ラストの場面は構図が原作とちょうど左右真逆になっていた。

余談編集

セールスマンの声を演じた声優は1980年版が肝付兼太氏、2001年版が田中昴氏、2012年版が西川幾雄氏、2024年版が佐藤晴男氏であった。


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