ヒトデムラサキ
ひとでむらさき
CV:和久井節夫
「『ヒトデ雨あられ』と行くかー!!」
第36話『狂ったジローが光明寺をおそう』、第37話『ジローの弟 強敵ハカイダー!』、第38話 『ハカイダーがジローを殺す!』に登場した、ダーク破壊部隊のヒトデ型ダークロボット。
星形の巨大なヒトデの中央に目があるという外見。なお実際にムラサキヒトデという種は存在するが、星形というよりは五本の太い足が伸びているという構造である。
海洋生物モチーフではあるが飛行能力を持ち、それを活かした空中戦を得意とする。中央の目からは弾丸を発射し、飛行しながら絨毯爆撃をする『ヒトデ雨あられ』という技を持つ。
壁にヒトデ型の穴をあけて破る能力も見せたが、戦闘で使われることは無かった。
35話、36話では、光明寺博士を取り逃がしたクワガタブルーに代わり、プロフェッサー・ギルの命を受け、キカイダーとクワガタブルーの戦闘中に博士を拉致。
戦闘を終えたジローに追いつかれ、一時は光明寺博士を見失ってしまう。だが悪魔の笛に抵抗し続けたジローが、光明寺博士に掴みかかった状態のまま内部ショートを起こし機能停止したため、これ幸いと博士を奪い取った。
なお機能停止したジローについては「これでキカイダーもポンコツか」と吐き捨て、捕獲もせずとどめを刺すこともなく、蹴とばしただけで放置している。ギルから命を受けた際に「お前の使命は光明寺博士を連れてくることだけだ」「他のことには目もくれるな」と念押しされたせいかもしれない。
その後、人間に変装したアンドロイドマンが運転するワゴン車に乗りダーク基地へと向かうが、道路に飛び出した少女を見て車が止まった際に「あんな子供は轢き殺して突っ走れ!」と立ち上がり叫んだため、少女にその姿を見られてしまう。「俺の顔を見たからには生かしておけん」と少女を拉致し殺害しようとするが、その現場を光明寺ミツコに修理されたジローに見つかり、戦闘に。自慢の飛行能力を活かしキカイダーと互角に渡り合うも、パトカーの音を聞き逃走した。
37話ではギルの命により、キカイダーをおびき出す人質にするため光明寺姉妹に襲い掛かるも、謎の人造人間サブローによって撃退され、すごすごと逃げ帰ってしまった。これはサブローの「人質作戦という手段が気に入らない」という意向と同時に、光明寺姉妹の信用を得るための体の良いかませ犬として利用されたと思われる。
その後、服部半平の探偵事務所を襲撃。ちょうどそこには光明寺博士を殺害したと誤解を受け半平に捕獲されたジローもいたため、「ならば人質など必要ない」と襲い掛かった。
なおこの際、窓のある壁を突き破って登場したのだが、ヒトデムラサキの頭にブラインドが引っかかったまましばらく撮影が続いている。当時はフィルムが高価で撮り直しできないという理由があったのかもしれない。
ジローと戦うも、そこに現れたサブローを見て「嫌な奴がいる!俺はあいつは嫌いなんだ!」と叫びまたも逃げ帰ってしまうが、そのためにジローを光明寺博士のいるダーク基地へ案内してしまう。
その後、脳を奪われた光明寺博士を見つけながら、自分は何もできないと歯噛みするジローの前に現れる。悪魔の笛に苦しむジローを痛めつけるが、ジローを吹き飛ばした際に基地内の機械に激突させ、その爆発音によって変身を許してしまうといういつものミスをやらかす。
キカイダーと激しい空中戦を繰り広げるが、飛行状態での電磁エンドを受け破壊されてしまった。
松岡圭祐氏による小説『Tne Novel』では、ダーク本社ビルでギルの執務室に直結するエレベーターホールを防衛するために配備されている。
ギルとの直接対話を望み、中枢部に突入したキカイダーを食い止めるべく、火球弾で応戦するが、エアークラフトで威力を増強させた突進攻撃で胴体を破断され、あっけなく撃沈されてしまう。
なお、この作品中で最後に登場するダーク破壊部隊のロボットでもある。