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「まずあのマネキン人形に、鬼の心を移してやる!」

「靴を・・・靴を・・・! 靴を捨てなさい、令子」


CV:京田尚子

登場話:第17話「泣く人形! 襲う人形!」


概要編集

武装頭脳軍ボルト頭脳獣の一体で、「愚かな人間の優しさなど思い上がりにすぎない」ということをわからせる作戦のためにドクター・ケンプが創り出した。道化師をモチーフにした紫色の異形の怪物の鼻面に、陸上の記録に伸び悩む女子高生・令子のもつ、彼女の哀しみに呼応して涙を流すピエロ人形・トトの面がそのまま付いた姿をしている。


爆発する小型の「ピエロボール」を投げる攻撃や、玉乗りもできる身軽さが特徴だが、真の能力はトトの面の眼部から放つ虹色の光線で人形に邪悪な意志を宿して暴走させ、人間を襲わせることにある。


その着眼点と活躍から、ドクター・マゼンダからは「心ある人形のカオスが心のない人形を操り凶器に変えるとは」、ドクター・アシュラからは「人間は人形を可愛がるだけで全く警戒していないから大騒ぎだ」と称賛された。


活躍編集

「トトと引き換えに早く走れる靴を与えよう」というケンプの暗示に屈して令子が差し出したトトを素体に創り出され、手始めにマネキンを操り、酔っぱらいの男性の眼前でドラキュラのような牙をもつマネキンの口を開けて驚かせ、続いてオモチャ屋のぬいぐるみ達を夜の街に放って人々を恐怖させる。更にある子供部屋の人形を操って女児にテディベアの腕からの針で怪我を負わせ、ピンクのペンギンの人形を拾った女性も同じく針で負傷させ、街を恐怖に陥れた。


翌日、調査に乗り出したライブマン3人を人形に襲撃させ、自身はピエロボールで攻撃。ライブマンに徐々に押されるも、その外見から正体がトトであると悟ったブルードルフィンが攻撃を躊躇したため、それに乗じてピエロボールを投げつけつつ逃走。

その後、ケンプの与えた靴を履いたまま走ると靴が爆発すると知って単身飛び出しためぐみを襲撃するも、「靴を取り戻さなければ令子が爆発で死んでしまう」というめぐみの言葉を受けて正気を取り戻し、トトの面から涙を流す。


そのまま練習中の令子を救うべく彼女を追いかけるが、目の前の怪物の正体がトトであるとは知らぬ令子に逃げられ、ピエロボールを投げつつ必死で走り続ける。令子はめぐみの言葉を受けて靴を捨てるが、直後(おそらくケンプの一撃によって)トトの面が外れて凶暴化。ピエロボールを爆発させて召喚した4体のピエロとジンマーと共にライブマンに猛襲をかけるが、徐々に押され、ブルーの放ったドルフィンアローと、続けざまに放たれたバイモーションバスターの前に散る。


直後ガードノイド・ガッシュのギガファントムで巨大化。素早い動きでライブロボを翻弄しようとするが、あえなくスーパーライブクラッシュの前に敗れ去った。


4体のピエロ(仮称)編集

ピエロヅノーに召喚された4体のピエロ。バック転など軽快な身のこなしで戦うが、特に戦力らしい戦力は持ち合わせておらず、各々ライブラスター1発で爆散した。


余談編集

デザイン担当の荻原直樹氏曰く、影絵師の藤城清治氏に影響を受けた一体とのこと。ちなみに氏は前作『光戦隊マスクマン』でも、ピエロモチーフの怪人・ギーバドグラーのデザインを担当した。


同話の脚本を担当した藤井邦夫氏は、『超電子バイオマン』第23話と『電撃戦隊チェンジマン』第10話でも、人形に人間を襲わせるシナリオを書いた。


関連タグ編集

超獣戦隊ライブマン 武装頭脳軍ボルト ドクター・ケンプ


クジャクモズー:『大戦隊ゴーグルファイブ』において、同じく人形に人間を襲わせる作戦を目論んだ戦隊怪人

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