「ついに見つけたぞ!懐かしの、惑星ビカーラの水晶!」
CV:丸山詠二
登場話:第5話「ペガサス逮捕指令」
データ
身長/225cm (巨大化時/52.7m)
体重/340kg (巨大化時/1360t)
概要
大星団ゴズマの宇宙獣士にして、既に星王バズーに滅ぼされた水晶惑星・ビカーラの生き残り。白いクリスタルから成る鋭角的なボディに、糸目の仮面のような顔が特徴的。ビカーラ星の特殊な水晶「水晶X」に自身の光線を照射することでそれを巨大化させて太陽光を吸収した巨大水晶から放たれる熱線で惑星を滅ぼす。
全身からの強烈な発光や赤い破壊光線、両目からの赤いビーム、両腕から腕先の水晶をミサイルのように飛ばす攻撃を繰り出す。
活躍
ビカーラがバズーに滅ぼされた際、宇宙中に拡散した水晶の断片が地球にも存在することを知ったギルーク司令官の「地球焦熱地獄化作戦」に従事。しかし水晶はゴズマが入手する前にチェンジペガサス・大空勇馬の手に渡ってしまい、電撃戦隊の解散権さえ持つジョンソン地球守備隊総司令官(演:ウイルヘルム・ローシャイト)を脅迫して水晶のありかを吐かせようとする。
その後、総司令官が孫娘・マリアを人質に取られていることを知った大空は彼女を救出すべく水晶を諦めるのだが、「チェンジマンが水晶の隠し場所である洞窟に総司令官を案内し、敵が追ってきて警備が手薄になったところを叩いてアジトよりマリアを救出し、水晶を求めてビカーラが洞窟に入ったところをランドチェンジャー3で空爆して水晶を破壊する」というチェンジマンの作戦にまんまと嵌められて計画は水泡に帰す。ブーバやヒドラー兵達と共にチェンジマンと戦い、自身は両腕からの水晶発射や怪光線で戦うもパワーバズーカの前に散る。
直後にギルークの命で出撃したギョダーイの再生巨大化光線を浴びて巨大化。
ヘリチェンジャー2・ランドチェンジャー3・ジェットチェンジャー1のミサイル攻撃に苦しむも、黒い異空間を作りだしてからはチェンジロボ相手にビーム攻撃でそこそこ善戦するが、チェンジバルカンの前に形勢逆転し、最後は電撃剣・スーパーサンダーボルトを受けて爆散した。
余談
大空が水晶を秘匿したのは、彼の夢であるトンカツ屋開業のための資金にするためであり、夢抱く個人としてでなく、改めて地球のために身を捧げる戦士としての決意を固める大空の覚悟が描かれた回であった。
デザイン画には「宇宙獣士 ダリ」という名前と「生きている彫刻という気分」というデザインコンセプトが記されており、デザイン担当の出渕裕氏は「柔らかい皮膚の敵が続いたため、鉱物人間や珪素生物のような硬い質感で差をつけたかった」と後に『百化繚乱』にて語っている。
両肩と腕を合わせる仕草が特徴的。生物らしからぬ見た目や、高い知能をもつ生命体でありながらとても高度な作業を行えそうにない腕先というデザインからは、ウルトラマンの敵宇宙人のデザインセンスを感じさせる。
ゴズマに服従しているが、出身星を滅ぼされたことにはやはり思うところがあるのか、母星を構成していた水晶を発見した際には懐かしむ感情を見せていた。