我々はマッドカルテル…日本の薬物ルートは我々が管理する…
この世界…運無き者に救いなどないのだ
CV:小柴大始
概要
マッド・カルテルの武闘派構成員。京極の轍に登場している。異名は「鉄仮面」。
誕生日はクリスマス。
人物
基本情報
異名 | 鉄仮面 |
---|---|
出身 | メキシコ(少数民族の集落) |
誕生日 | 12月25日 |
殺し屋ランク | トップランク |
メインウェポン | 西洋の刀剣、拳銃 |
経歴 | 少数民族の集落で暮らす少年 → マッドカルテル訓練生 → マッド・カルテル本部トップランク戦闘員 → 麻薬戦争 |
容姿
色黒の肌に翠眼をした顔立ちに茶髪を右に流し、深緑を基調としたタキシードのような服を着た青年。
アフリカ系かラテン系を思わせる容姿であるが、メキシコの先住民族(少数民族)出身。
性格
敵にナイフで攻撃されている最中に電話に出るなど、冷静沈着かつ肝が座っている性格。
性格は過去の経験もあって反町琥治郎並に冷淡であり、車に反町とタンタンが同乗しているのを確認するや、無関係の一般人ドライバーもろとも手榴弾で爆破しようとしていた。また、逃げ延びた反町が入院している闇医者を突き止めると、大量のダイナマイトを使って闇医者を跡形もなく爆破するという、一般人を巻き込みかねない恐るべき蛮行を働いている(もっとも、組織自体が「目的のためなら一般人がどれだけ犠牲になろうと関係ない」というスタンスなのかも知れないが)。
根は寡黙かつ真面目な人物で、実力も含め組織の人間から信頼されていたようで、鳳崎に敗れて死亡するが、遺体はダヴィッツによって生まれ故郷へと送られた。
海外マフィアの例に漏れず部下や半グレを捨て駒扱いする一方、殉職したパクに対して「敵討ち」「弔い」といっており、彼が使用していたダイナマイトを形見としてふんだんに使う等、他のメンバーや海外マフィアよりは多少の人間味を見せている。
口癖は戒炎の榊原周と似た「時間がもったいない」であり、一切の無駄を嫌う効率至上主義である。また、「後悔先に立たず」という日本の諺を知っているなど、日本文化に博識な一面も。
能力
マッド・カルテルのボスが裏切った元日本支部こと裏神の殲滅のためパクと共に日本に送った際、ダヴィッツからお釣りがくると言われており、高い戦闘力を持っていることが予想でき、実際に、前述のように電話に出ながら、敵を両断するなど凄まじい戦闘力を誇る。
得物は描写から見るに西洋の刀剣。万が一に備えて爆弾を内蔵したスマホも所持しているが、あくまでスマホとしての機能がメインであるため、爆弾としての威力はあまり高くない。
チャカの腕はコンピュータの如く正確無比であり、タンタンにも全く劣らないほどに作中最強クラスと言っても過言ではない。一瞬の隙を見せれば、どのような実力者の命も刈り取ってしまう。
跳脚力を始めとする身体能力も並大抵ではなく、車の屋根や電柱を蹴って三階建ての屋上に到達出来る程に強力。
味方からの事前情報があったとはいえ、相手の動きを見切って大技を最小限の被害で済ませる術を何度も披露している。
また、元同僚の香坂慎太郎から「鷹の目」と称されるほどかなり高い観察力と洞察力も持ち合わせており、特に見た人間の特徴や周囲との関係性を高精度で把握することに長けている模様。
戦闘には直接関係ないが擬態用の特殊メイク術もかなり高く、その腕前はハリウッドのメイクアップアーティストに匹敵するレベルである。ダヴィッツ同様、武闘派であると同時に、敵の情報を洗い上げ、綻びを探る事に長けた探偵であるとも言える。
さらに作戦立案能力と戦況判断能力も高く、幾重にも罠や逃走手段を用意し、引き際も完璧。
送り込まれた武闘派構成員の中でも一際、攻守共に隙が無い為、ダヴィッツに負けず劣らずなマッドカルテル武闘派最強と言う視聴者もいるとか。
過去
- 2024年9月30日の動画(ファビアンJr.)
当時の教官らしき男から非常に厳しい指導を受けていた過去がショート動画で一部公開され、本編にてその過去が語られた。
ファビアンJr.はメキシコの片田舎の先住民族が長く住んでいた土地で生まれた。
独自の言語を持ち自治を築いてきた土地で彼は幸せに過ごしていた。
しかし、そんな幸せな生活は突然終わりを迎える。
元々差別の対象であった土地に住んできた大人達は独立を望んできたのだが、それを危険視した政府によって排斥されたのである。
子供だったファビアンは人身売買にかけられ、最終的にマッドカルテルに流れ着くこととなった。
こうしてマッドカルテルの一員となったファビアンだったが、先住民族の言葉がマッドカルテルで通じるはずもなく、公用語を話せないことで教官からの暴力や差別を受けることとなる。
自らのアイデンティティを否定されたことで必然的に彼の口数は少なくなっていった。
とはいえそれを補うために人の仕草や表情などを観察するようになったことから、彼の強みである『洞察力』が磨かれていき、目をかけてくれる先輩ができたことで少しずつ公用語も理解できるようになっていった。
そんな中、その先輩と共に行う初のミッションが行われた。
まだ幼かったファビアンは見学というテイであったが、そんな彼の元に教官から電話がかかってくる
しかし、その教官が自らをよく𠮟りつける教官であったことや相手の表情を見れない電話が苦手であったことから、戦場だからという理由でそれを無視してしまう。
…が、それは完璧な間違いであった。
ファビアンにかかってきた電話は撤退命令の連絡であり、それを無視した結果先輩は爆撃によって死亡してしまったのである。
自らの至らなさで大切な人を死なせてしまった。
そして独立を謳い続けた両親も収容所にて拷問の末に亡くなった。
生き残るにはアイデンティティを消すしかない。
そう考えたファビアンは公用語を完璧に学び、生き残るのに不必要な感情を消した。
そして先輩の二人を死なせてしまった後悔からか、戦闘中でも必ず電話に出る体質となったのである。
「私は全ての逆境を乗り越えマッドカルテルの頂点へ上り詰める…そして国に故郷の権利を認めさせるのだ…故にこの島国で死ぬなどはありえんのだよ…!」
活躍
セリフはないが初登場。
マッドカルテルのボスからダヴィッツの援護としてパクや付き添いの部下3人と共に日本に派遣される。
- 2024年6月7日の動画(久我虎徹)
裏神の下部組織・王群痛を壊滅させるためパクと共にナワバリに侵入した。トップの山口修二に襲いかかられるが、部下からかかってきた電話に出ながら、両断した。その後、他の構成員もパクと共に殲滅した。
「裏神という裏切り者に存在する資格なし…」
- 2024年6月12日の動画(久我虎徹)
少しだけ登場。
パクと共に裏神の壊滅のため動いていた。
「さあ、裏神を消し去ろう…」
- 2024年6月21日の動画(久我虎徹)
裏神のアジトを爆破して撤退するパクをバイクで迎えにきた。しかし、鳳崎桔平が後を追ってきたため、パクと共に迎え撃つ。パクとのコンビネーションで鳳崎を守勢に回すが増援が来ることが予想されたため、一瞬の隙をついて鳳崎に蹴り飛ばされたバイクを起こし撤退した。
「裏神の人間は誰一人として生き残れぬ…祈るがいい…」
- 2024年7月29日の動画(久我虎徹)
麻薬の密輸入のため、パクと共に船でジェフと合流するが、これを察知した香坂の襲撃を受けた。そして、香坂が船のエンジン目掛けて投げた手榴弾を防ごうとし、そこを銃で狙われるが壁に着地し跳ぶことで銃弾を避けつつ手榴弾を弾き飛ばした。しかし、その勢いのまま海に落下したため香坂との戦闘には加われなかった。最終的には香坂が撤退した後、合流し自分たちも撤退した。
「裏切り者には死を…我らの掟だ」
- 2024年7月31日の動画(久我虎徹)
裏神の下部組織の構成員から、裏神の幹部が定期的に来る愚羅炭の情報を掴んだ。そして、愚羅炭を調査した結果、反町ならば偽物を潜入させても違和感に気付かれないと踏み、薬物中毒者の1人(変装しているとはいえ半グレと普通に接することができていたため、裏社会の人間の可能性が高い)に特殊メイクを施し、裏神の情報を入手していた。
しかし、偽反町の存在がばれて逆に山道に香坂が来るという偽の情報を流されてしまう。その結果、反町とタンタンの車をつけていた構成員はタンタンによって機関銃で車ごと蜂の巣にされたが、予め罠であることを予期していたファビアンJr.とパクはその後方を走っており、構成員の車を爆破して反町達の車を崖下に吹き飛ばした。
しかし、タンタンが崖に吹き飛ぶ車の窓から乗り出して、自分たちの車に向けて2発撃っており、正確に自分たちの頭部を狙った1発に気を取られていたファビアンJr.はもう1発が燃料タンクを撃ち抜いていたことに気付かず車が爆破され、自身は道の崖側に、助手席のパクは崖下に吹き飛ばされた。
「例え罠でも敵が現れるならば我々はそこを狙う…」
パクを撃破した反町とタンタンを山道で待ち構えて、偶然通りがかって2人を乗せた一般人の車を迎撃した。銃弾の雨と手榴弾で迎え撃つが、手榴弾はタンタンの銃によって弾き飛ばされ、銃弾は反町とその圧力を受けた運転手の運転によりタイヤには当たらず取り逃がすこととなった。
しかし、GPS付きの銃弾を車体に撃ち込んでおり反町が入院している病院を突き止め、パクが残した大量のダイナマイトを使って、無関係の大勢の一般人もろとも病院を粉々に吹き飛ばした。そして、寸前で気付いて生き延びた反町の前に現れ襲撃した。圧倒的に有利な状況を作って反町を追い詰めるが、消火器を駆使した反町の作戦によりまたしても取り逃がすこととなった。しかしその直後、鳳崎が反町を見舞いに来たため標的を変更し、鳳崎と向かい合った。
「反町よ、あの時言っただろう…このファビアンからは逃げられんと…」
マッドカルテル 冷静沈着な鉄仮面vs八極拳使いの戦闘狂 明かされるマッドカルテルの本気…
- 2024年8月24日の動画(久我虎徹)
自身の速撃ちを合図として戦闘が開始した。距離を取ろうとする鳳崎を遠距離から追い詰めていく。途中、鳳崎に近距離に持ち込まれるがこれも優勢に進めていった。更に、一瞬の隙を突かれて八極拳を打ち込まれるが、事前にダヴィッツから聞いていたためこれもいなした。
その後、定刻になると近くの建物へ避難した上でジェフが下水道に仕掛けた爆弾で鳳崎と救援に来た深瀬を吹き飛ばした。
そして、重傷を負って動けなくなった鳳崎に止めを刺そうとするが、爆心地から鳳崎より距離があった深瀬が血まみれで立ち上がってきたため深瀬と戦闘になる。深瀬との戦闘も優勢に進め、キックを腹に蹴り込まれるが耐えきってみせた。更にジェフが増援に来たためますます戦況は優位となった。
「言ったろう…島国の地方から来た男、お前が相手しているのは世界のトップなのだ…」
「死ぬ順番が変わるだけで無意味な行動だ…」
- 2024年9月9日の動画(久我虎徹)
自身の戦闘能力とジェフとの連携力の高さで深瀬をどんどん追い込んでいく。
しかし、深瀬が粘った影響で鳳崎の参戦を許してしまう。
鳳崎の鉄山靠を喰らいかけてしまうも寸での所で交わす。だが、戦況は引き戻されたうえに舎弟の森川や幹部のタンタンの加勢で不利な状況となる。
しかし、鳳崎が一瞬ふらついた際に隙が生じたので即座に凶弾を浴びせる。
既に満身創痍であった深瀬によりそれは防がれてしまうも深瀬の殺害に成功。
部下からの連絡を受けたのもあってジェフと共に撤退した。
「どうせ全員死ぬ…貴様のような下等が粘る時間がもったいないのだ」
「運だけで死んだ奴をごまんと見てきた…貴様もその一人」
- 2024年9月21日の動画(久我虎徹)
下部組織である苦魔悶から裏切り者が出たとの報告を受けて部下2名と共に登場。
そこで潜入していた綾小路乃武を怪しいと思い、威圧しながら迫るも自身の言葉をまるで聞き取れず頓珍漢な回答をする彼をその目を見ながらシロ判定した。
その後、トップの加瀬に貴凛町の埠頭で裏切り者を見せしめで処刑するから来るように告げて立ち去った。
翌日、宣言通り姿を見せて処刑を始めようとした際、ダヴィッツも合流した。
「貴様ら…私に時間をとらせたことは罪深いぞ」
「貴様…なぜ私を食い入るように見る」
「裏の世界において見せしめは最も効果を発揮する」
- 2024年9月27日の動画(久我虎徹)
埠頭にて裏切り者を粛清する寸前で待ち伏せしていた鳳崎に襲撃される。更にその直後、香坂やタンタンが鳳崎の増援として来たため、人数不利から鳳崎の八極拳の衝撃を利用して海に落下しダヴィッツを見捨てて逃亡した。
その後、対岸まで泳ぎ切り、ボートで追いついてきた鳳崎を迎え撃った。
「案ずるな。あの緑髪の男ならすぐ会える」
マッドカルテル 冷静沈着な鉄仮面vs裏神 八極拳使いの戦闘狂 戦闘狂の復活、果たされる敵討ち
- 2024年9月30日の動画(久我虎徹→ファビアンJr.→久我虎徹)
自分が手にかけた深瀬の敵討ちに燃える鳳崎と激突した。ファビアンは元々メキシコシティで暮らしていた先住民だが方言を話していたことから弾圧を受け両親は警察に連行され拷問死させられ、自身も人身売買の末にカルテルに売られた。戦いは鳳崎の執念が勝り敗北、再び両親に会い弾圧も受けず自由に方言を話せる世界を夢見ながら散った。
「戦闘とは知略。冷徹な頭脳により勝ちをもぎ取る高尚なゲームなのだ。本能のままに喚く山猿が勝てる道理などどこにもないのだよ」
(非首都圏出身であることが関係あるのかと聞かれ)「あるのだよ。首都で堂々と方言を話すなど私の環境ではあり得なかったのだ」
「その聞き取りにくい日本語を聞くたびに…虫唾が走るのだよ…!」
「土地も…言語も奪われて…縁もゆかりもない土地で死ぬ…私は一体なんだったのか…パパ…ママ…そっちに行くからまた故郷の言葉で…話そう…」
- 2024年10月16日の動画(久我虎徹)
組織の人間によって遺体が回収される。
遺体を引き取ったダヴィッツにより、遺体は本国(恐らく生まれ故郷)へと送られた。
運が良ければ、両親が眠る墓の近くに埋葬される可能性がある。
そして、彼の死と同時に戦争は新たな局面を迎える…。
余談
彼の名前について
彼の名前には「Jr.」と言う名詞が付いているが、これまでのバグ大では名前にこの名詞があるキャラクターは存在しなかった。もしかすれば彼の存在そのものが、今後「ファビアンSr.」と言うキャラクターが登場する伏線なのかもしれない…と思われていたが父親は先述の通り事実上処刑されている。
彼の最期について
ファビアンが死亡する一因となったのは、見せしめの粛清についての情報をマッドカルテルの下部組織に潜入していた綾小路乃武に聞かれてしまったことである。
無論ファビアンも彼については「敵対組織の内通者ではないか」と怪しんだものの、当の綾小路の天才的な聞き間違いと頓珍漢な返答によって見過ごしてしまった。
言葉と文化の壁によって苦しめられ、親と仲間を失ったファビアンだったが、自身の母語すらまともに聞き取ることのできない筋金入りのアホに出し抜かれたことによって結果的に命を落とすことになるのは皮肉である。
方言への認識について
ファビアンは関西弁を「田舎の方言」と揶揄したが、関西弁を使う近畿地方の人口は約2,000万であり、アクセントで見た場合、四国の一部へと広がっている(もっとも、アクセントで見た場合、近畿地方も入り組んでいるが)。
また京阪神圏の人口も約2,000万人で、近畿地方の人口の9割以上が京阪神圏に住んでいる。この数値は人口ではニューヨークに匹敵し、GDPではロンドンに匹敵する国際的大都市と言える。
これはファビアンが無知だった可能性もあるが、メキシコの言語であるスペイン語の話者は約5億人おり、世界第4位のシェアを占め、共通語というより広いスケールで世界を見ていたと思われる。
ファビアンは母語を話す事を事実上禁じられ、それ故に地元にアイデンティティを持つ鳳崎を嫌っていたと思われる。
関連タグ
ヒューマンバグ大学 マッド・カルテル 京極の轍 茶髪翠眼 美形悪役 強敵 ラスボス臭 哀しき悪役
パク・ソジュン - 裏神壊滅のため共に派遣されたマッドカルテルの同僚。彼の訃報を耳にしても表面上は平然としていたが、元相方ということもあり内心では彼の死を悼んでいる様子を見せていた。また、彼の仇討ではあえて彼の遺品であるダイナマイトを使用するなど、彼に対する思い入れはそれなりに強かったことが窺える。
ダヴィッツ - 最初に裏神壊滅のため派遣されたマッドカルテルの同僚。こちらは単独で来日した。
我妻京也 - 余りに悲惨な幼少期を過ごした事、悲惨な経験により感情を喪失した事、最期に言った言葉が共通する。ただし彼は肉親からの愛情が皆無だった。
伊集院茂夫 - 両親の愛情を受けて育ったが敵対する連中(ファビアンは警察、伊集院は御前一味)により両親を殺害された共通点がある。
戸狩玄弥 - 意外と共通点が多い。幼少期は被差別地区で育った事、暗殺組織で少年期~青年期を送った事など。信頼出来る上司と仲間がいた場合のIFであるとも言える。