フリーサイズぬいぐるみカメラ
ふりーさいずぬいぐるみかめら
てんとう虫コミックス40巻及び、藤子・F・不二雄大全集17巻に収録。
このカメラを使って撮影すると、撮影された者のぬいぐるみがすぐに作成される。このカメラで生成されたぬいぐるみは体の大小や、体格に関わらず誰でも着ることができる。
下校中のび太は出木杉と一緒に、手作りクッキーを食べに来て欲しいとしずかに言われ、すぐに行くと喜んで即答し約束した。しかし帰宅するとママに「家の草むしりをしなさい」と言われていたのを思い出し、このままでは約束に一時間は遅れることになり、その間にしずかと出木杉が二人でクッキーを食べてしまうと想像し焦り出す。
そこでタケコプターで2階の窓から入り、ランドセルを置いてこっそり抜け出そうと思ったが、その時押し入れから怒ったママが出てきて、すぐに勉強をするよう言って来たため、のび太は勉強をせざるを得なくなってしまった。だがその時突然ママが大笑いし出し、これがママのぬいぐるみを着たドラえもんだったことが判明した。
これに怒ったのび太は急いで出て行こうとするが、今度は本物のママに見つかってしまい訳を聞いたドラえもんは、どこでもドアとこのカメラを使ってしずかを撮影し彼女のぬいぐるみを作製。これを着たのび太は急いで出木杉のもとに向かい、あと2時間くらい遅れて来るように伝え、帰宅後はドラえもんをはめて自分の着ぐるみを着せ、代わりに草むしりをさせた。
そして自分はしずかの家にクッキーを食べに向かい、途中スネ夫に声をかけられるも、構わずに先を急いだ。しかししずかが、出来杉が来るまではクッキーを食べない方が良いというので、仕方なく出来杉に予定が変わったので早く来るよう伝えに行くが、帰り道でタケコプターで追いかけて来たママに捕まってしまった。
一方出木杉は偶々ドラえもんが捨てたのび太のぬいぐるみを拾い、面白がって来てみたスネ夫をのび太本人だと思って、しずかのクッキーの件を伝え一緒にしずかの家に向かっていた。その頃のび太はママに草むしりをさせられていたが、これはママのぬいぐるみを着たドラえもんだったため、騙されていたことに気付いたのび太は怒ってドラえもんを追い回すが、その時には既にクッキーは皆に食べられてしまっていて、のび太は「ついに間に合わなかったじゃないか」と泣き出してしまったのだった。
大山版は1989年7月7日に、水田版は2014年11月21日にそれぞれ放送している。
1989年版
- のび太が想像したしずかと出木杉の想像図は顔だけでなく、全身が映っていた。そしてこの次にイメージした際には、のび太がしずかと出木杉のセリフを自分で演じている。
- しずかに変装したのび太は帰りにジャイアンから本人だと間違われ、のび太とスネ夫を見なかったか声をかけられた。しかしこの2人に配達を手伝わせようと思ってと聞かされたので、スネ夫ならともかくのび太は可哀そうと言って帰って行った。ちなみにこの時間違えて「ジャイアンさん」と呼んでいる。
- のび太はドラえもんの体型を「デブ」ではなく「太ってる」と言っている。またのび太に変装したドラえもんが来た時、ママは台所にいた。
- のび太はしずかと出木杉を待っている間、ゲームをしていた。
- ドラえもんはママのぬいぐるみを脱がず、顔だけ外した状態でのび太から逃げている。
- しずかの家から帰る出木杉達を見て、のび太は「僕は誰ー?!」とドラえもんに泣き付いていて、ドラえもんも苦笑いしながら「だ、誰でしょう?」と答えている。
2014年版
- サブタイトルが「しずかちゃんになったのび太」に変更
- 2回目にしずかと出木杉の会話を想像した際は、この2人は人形になっていた。
- 今回ものび太はドラえもんの体型を「太ってる」と言っている。
- のび太のぬいぐるみを着たスネ夫はジャイアンの顔面にサッカーボールを蹴っ飛ばし、その他にもいたずらをしてのび太に濡れ衣を着せていた。このせいでのび太はジャイアンや他の皆からボコボコにされ、すずかの家に行くのが遅れてしまった。
- ドラえもんはのび太から追いかけられた際、「僕を騙した罰だよーん!」と笑いながら逃げている。
- クッキーを食べたスネ夫の感想は「おフランスのクッキーにも負けてないね!」だった。*