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概要編集

フーシ派、ホーシー派またはフーシ運動(アラビア語: الحوثيون‎Houthis)、ザイド派イスラム主義を掲げるイエメンの親イラン反政府武装集団。アンサール・アッラー(神の支持者)を自称。

一時政権を奪取しているため、タリバンのような武装組織と同等と見るべきである。


1990年代にイエメン北部を基盤とするザイド派宗教運動「信仰する若者」が発展し、フセイン・バドルッディーン・フーシ師が中核となるが、2004年9月に治安当局により殺害され、「フーシ派」と呼ばれるようになる。この呼称は敵対者が用いる蔑称であり、組織の正式な呼称は「アンサール・アッラー」である。現指導者はフセインの異母弟・アブドルマリク・アル・フーシ(1982年生まれ)。アブドルマリクが指導者に就いたころに現在の正式呼称に落ち着いたとされる。


04年から10年までイエメン軍と断続的に戦闘を繰り返す。11年イエメン騒乱に乗じ、サアダ県を占領して拠点とする。2013年から南部に勢力を伸ばし、14年9月首都サヌアに侵攻、以来権限拡大を進めてきた。15年1月、アブド・ラッボ・マンスール・ハーディー大統領が辞意を表明したことを受けて、政府の実権を完全に掌握、事実上のクーデターを達成。


2月にハーディー大統領が辞意を撤回、3月にイエメン政府軍及びそれを支援するサウジアラビア主導の連合軍と内戦に突入する(イエメン内戦)。


サヌアを含めた北部・中部を実効支配しているが、南部・東部のスンニ派部族はフーシへの反発を強めており、アラビア半島のアルカイダISISはフーシへの抗戦や殲滅を呼びかけている。イスラム世界のスンナ派諸国も反発を強めており、サウジアラビアなどのスンニ派諸国の連合軍は国連憲章に基づく自衛権を理由に、イエメンへの軍事介入を開始。スンニ派諸国が多数を占めるアラブ連合とイスラム協力機構の他、トルコなどの非アラブのスンニ派イスラム諸国も軍事作戦の支持を表明。


支配地域の拡大には、イランの協力があるといわれており、首都サヌアではイランの輸送機が頻繁に見られる。


2015年3月2日、第3の都市タイズの支配を固めた。アリー・アブドッラー・サーレハ前大統領とも蜜月関係にあったものの、その後サーレハはサウジに接近。裏切られた形となったフーシは2017年12月4日、サーレハを殺害したことを公表。


2017年5月、国内のコレラ感染が深刻化したことを踏まえて非常事態を宣言。


23年日本タンカー船拿捕事件編集

2023年11月19日、フーシ派がハマスへの支持を表明し、紅海を航行中の日本郵船が運航する貨物船ギャラクシー号(以下、G号)を拿捕。G号の拿捕後もフーシ派は、イスラエルに向かう船を標的にすると主張しつつも、紅海、バブ・アル・マンダブ海峡を通過する外国船舶に対して、無人機や対艦弾道ミサイルなどによる無差別な商船攻撃を繰り返している。


関連タグ編集

中東  イエメン  武装組織 軍事


表記揺れ編集

フーシ派


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