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ここでは『ドラえもん』のエピソードについて記述する。バラエティ番組及びドラマ作品『プロポーズ大作戦』については「プロポーズ大作戦」を参照。


概要編集

藤子・F・不二雄の漫画『ドラえもん』(およびそれを原作としたアニメ)のエピソードの一つ。TC1巻収録。

のび太パパママがどのようにして結婚に至ったかを描いたエピソードであり、同時に『ドラえもん』の醍醐味とも言えるタイムスリップを上手く用いエピソードでもある。


ストーリー編集

ドラえもんのび太が台所に行くと、ママがご馳走を作っていた。ママ曰く「12回目の結婚記念日」とのことで、ドラえもんとのび太も「おめでとう」と祝福する。するとパパが帰宅した為、ドラえもん達は早速ご馳走を食べることにする。


のび太が「パパとママが結婚した頃の話を聞きたい」と言うと、ママが「パパが私に結婚してくれないと死んじゃうと頼んだの」と説明する。しかしパパは「話があべこべだ!君が涙を流しながら結婚してくれと頼んだろ」と反論する。

パパとママはそのまま言い争いになってしまい、ドラえもんが「うそ発見器」で調べても「どちらの話も本当」という結果が出る始末。


このままではパパとママの喧嘩が治まらないと考えたドラえもんとのび太は、2人に「どっちかがどっちかに結婚を申し込まれたのはいつ?」と尋ねる。すると2人は声を合わせて「昭和34年(12年前)11月3日の公園」と答えた為、ドラえもん達は「タイムマシン」に乗り込み、真相を確かめるべく12年前へ向かった。


ドラえもん達が過去に到着すると、12年前のママ(眼鏡を外しているので凄く美人)を発見する。ママが「大事な話があると言われたから来たのに、約束の時間から1時間も遅れるなんて!」と言いながら怒っていると、慌てた様子の12年前のパパがやって来る。

パパが「安物の時計だから時刻が狂っていたみたい」と言い訳すると、ママが「それは私がプレゼントした時計ですけど」と言い、パパの態度に呆れてそのまま立ち去ってしまう。


もちろんパパは謝罪しながらママを追いかけるのだが、「もう許してあげようかな」と思ったママは何故かパパと同じ服を着た無関係の男性に声をかけ、そのままどこかへ歩いて行ってしまう。

その様子を見ていたパパは「当てつけだ!あんな意地悪な人とは思わなかった!今日こそ結婚を申し込もうと思ったけどやめた!」と言いながら立ち去ってしまう。


しかしママはパパに意地悪をしていた訳ではなく、眼鏡を外していたせいでパパと無関係な男性を勘違いしてしまっていたのだ。その男性と話が噛み合わないことで自分が勘違いしていたことに気付いたママは、急いで眼鏡をかけてパパを探しに向かう。

すると今度はパパが他の女性から抱き着かれていた。ママは「私と別れて5分も経っていないのに、もう可愛い人を見つけて!あんな人だと思わなかった!」と言いながら立ち去ってしまう。

だが、その女性はパパの妹であり、兄であるパパと偶然顔を合わせ、小遣いをねだっていただけのだ。妹と離れた後、パパはママともう一度会おうとするが、先程の苛立ちが残っていた為、「もうあんな奴なんか…」と探しに向かうのをやめてしまい、ママもパパともう一度会おうとするが、「とんでもないわ!」と探しに向かうのをやめてしまう。


これらの出来事を眺めていたドラえもんは、のび太に「このままだと2人は結婚しなくなるから、君も生まれなくなる」と説明する。するとのび太から「それは困る!何とかしてくれ!」と頼まれた為、ドラえもんはポケットから「ヒトマネロボット」を取り出す。

ロボットをパパと同じ姿に変身させると、ママの元へ向かわせる。ママは「知らない!」と知らんぷりをするも、パパの姿になったロボットはドラえもんの操縦によって、ママに「僕と結婚してくれないと死んでしまう」と言う。するとママは「そんなにも私のことを!」と言いながら感激し、ママの機嫌を直すことに成功する。


続いてドラえもんはロボットをママに変身させると、パパの元へ向かわせる。パパは「な、何かご用ですか。あんな意地悪しといて」と知らんぷりをするも、ママの姿になったロボットはドラえもんの操縦によって、涙を流しながらパパに「どうか私をお嫁さんにして」と言う。するとパパは自分の頬をつねりつつ「夢じゃないかしら」と言いながら感激し、パパの機嫌を直すことに成功する。


こうしてパパとママは仲直りし、お互いに結婚することになる。そう、現在のパパとママの主張がどちらも真実だった理由は、過去に遡ったドラえもんとのび太が2人を仲直りさせ、結婚のきっかけを作ったからだったのだ。

ドラえもん達は一安心してタイムマシンに乗り込み、現在へ戻ることにする。しかし過去のパパとママの喧嘩を収めたとしても、現在のパパとママの喧嘩をどうすれば良いかで再び悩んでしまう。


ドラえもん達が現在に着くと、パパもママも台所にいない。それどころか、どの部屋にも見当たらない。ドラえもんが「きっと離婚して家出しちゃったんだ!」と言いながら慌てていると、庭から話し声が聞こえてくる。

ドラえもんとのび太が庭へ向かうと、パパとママが「どっちでも良いじゃない。今、僕達は幸せなんだから、それで十分さ」と言いながら、2人で仲良く夜空を見上げていた。その様子を見たドラえもんとのび太は「2人とも、やっぱり仲良しなんだね」と言いながら微笑むのだった。


登場人物編集

ドラえもん編集

「ヒトマネロボット」を駆使し、パパとママの仲違いを解消すべく奮闘する。


のび太編集

両親の仲違いがきっかけで消滅の危機に陥り、ドラえもんに助けを求める。


パパ編集

のび太の父親。本作のキーパーソンその1

ひょんなことがきっかけでママと喧嘩してしまうも、ドラえもんのひみつ道具のお陰でママと仲直りする。


ママ編集

のび太の母親。本作のキーパーソンその2

ひょんなことがきっかけでパパと喧嘩してしまうも、ドラえもんのひみつ道具のお陰でパパと仲直りする。


ひみつ道具編集

  • うそ発見器

相手の主張が嘘か本当かを確かめることが出来る道具。

作中ではパパとママの両方が事実を話していた為、「どちらの主張も本当」という結果が出てしまった。


お馴染み過去や未来へ自由に行くことが出来る乗り物。

今回はパパとママの主張の真相を確かめる為に使われた。


  • ヒトマネロボット

指定した人間に変身させることが出来るロボット。

付属のマイクでコントロールし、マイクに吹き込んだことをロボットに喋らせることも可能。


関連タグ編集

ドラえもん ドラえもんのエピソード一覧

野比のび助 野比玉子


のび太が消えちゃう?:同じくのび太が消滅の危機に陥ったストーリー。


バック・トゥ・ザ・フューチャー:上記のエピソードとストーリーや展開がよく似ている。

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