概要
英名:Horrane
学名:Phobocebus hamungulus
5000万年後の東アフリカのサバンナに棲息する大型の霊長類の一種。
後述の祖先の一つとされるゴリラを彷彿とさせる黒い鬣とトラやチーターに似た縞模様の入った胴体を持ち、手には鉤爪があり、口の中には鋭い牙があるのが特徴。
普段は拳を地につけるナックルウォークを行うが、走行の際はチーターのようなギャロップ走行をして狩を行う。
この縞模様は草原で草むらに紛れるのに役立ち、捕食者として効率よく獲物を狩るのに適している。
この時代のサバンナには、ライオンやヒョウ、チーターなどのネコ科動物やハイエナやリカオンと言った大型肉食動物は人類時代に既に密猟や環境変化で絶滅し、死に絶えた。それらに代わってサルの仲間から進化しネコ科やハイエナ科のニッチを受け継ぎ サバンナの生態系の頂点に立ったのが、
このホレーンである。
彼らは、単独または群れで待ち伏せ式の狩りを行い、中型のラバック類や、より大型のジャイガンテロープ等の草食動物を襲う。
獲物は家族で分け合ったり、木の上でゆっくり味わう者もいる。この事から、祖先同様の社会性の強さは引き継がれているようだ。
その祖先について
その祖先については、様々な観点から、あまりハッキリとはしていない。
原著版では熱帯雨林の大型類人猿
つまりゴリラまたは チンパンジーが進化したものだとされているものの、
現状類人猿は人類時代の時点で、オランウータンやテナガザル類と言った東南アジアのものを含めて全ての種が絶滅危惧種な上に
ホレーンには類人猿にはない長い尾がある。
そのため現在の学説が用いられ、改訂された児童書版では、ただ霊長類から進化したとぼかして記されるだけにとどまっている。
その為、現代の学説に従って考える中であり得るとすればベルベットモンキーやパタスザル辺りの草原性の、
俗にいうグエノン類と呼ばれるオナガザル科のグループから進化した可能性が有力である。
しかし、その説すらも、ホレーンの主な歩行方法は類人猿の歩行を象徴するナックルウォークであったり、
強い家族社会を持つことからも
ベルベットモンキーやパタスザルとは大きく異なる特徴を多く有するためか、
祖先がゴリラや チンパンジーではないとは完全に否定することは出来ない。
現にアフリカに生息する大型類人猿2種はいずれも雑食でチンパンジーは肉食性が強く、また、ゴリラもほとんど草食とはいえ、昆虫や腐肉を食べる事がある。
関連タグ
ライオン/ヒョウ/チーター/ハイエナ/リカオン…人類時代 同じニッチにいた捕食者
ラブーン…同じく霊長類が捕食者として進化した種
アフターマンにおける霊長目…その他の未来のサル達