概要
ディンゴと言うのはオーストラリアの野犬でエンブレムにも描かれている。
一年戦争真っ只中の宇宙世紀0079年11月22日、オデッサ作戦の成功で連邦軍優勢になった頃のオーストラリア大陸にて連邦軍の反攻作戦が開始された頃に活動を開始した。
大陸内に存在する3つの主力部隊とは完全に独立して別行動を行い、オーストラリア方面軍の司令官スタンリー・ホーキンス大佐の命令で危険な最前線で激戦を繰り広げ、12月頃には危険な生物兵器アスタロスを持ち逃げしてキャリフォルニアベースからやってきたジオン特殊部隊マッチモニード隊の追撃と言う重大な任務に当たり、最終的にはアスタロスの宇宙への移送を阻止した。
戦後、この部隊がどうなったのかは不明である。
メンバー
- マスター・ピース・レイヤー
連邦軍特殊MS小隊ホワイト・ディンゴの隊長。階級は中尉。コールサインはファング1。
元は戦闘機パイロットで出身地はオーストラリア。
「自分を過信せずに常にベストを尽くす」のを信念に戦う。瞬時に敵の要点や狙いを見抜く観察力、状況に合わせ正攻法・奇策を立案する作戦立案力、常に平静を保ち最良を模索する気質を持ち『仲間や司令を信じる事』と『疑う事』の相反する思考を両立できる。部隊内での信頼も高い。
名前の由来は「Pレイヤー」=「プレイヤー」であり、つまりはプレイヤー自身である事を意味している(『機動戦士ガンダム外伝THEBLUEDESTINY』の主人公ユウ・カジマの名前の由来が「YOU」=「あなた」……つまりプレイヤー自身を指している)。
ユウ・カジマとは同じゲーム出身のプレイヤーキャラクターなのもあり、『ジオンの系譜』にてユウとレイヤーが会った際、レイヤーの口から同郷(同じゲーム出身キャラ)である旨が語られる会話イベントがある。
初期のゲーム作品では整髪剤で整えたような七三分けの『いかにも軍人』な風貌だったが、上記のコミカライズ版では七三分けなのは変わらないが、毛先を適度に遊ばせており、若干若返った印象を与える(※個人の感想です)。
- レオン・リーフェイ
CV:幹本雄之
ホワイト・ディンゴの隊員。階級は少尉。コールサインはファング2。
元は戦車兵。真面目で実直だが堅物ではない。物事に対してはクールに対応する。
口数は少なめだが、たまに核心を突くような推察を行ったり、出所不明な噂を知っていたりする。
実はジャブローから、トリントン基地の秘密を守ると言う密命を帯びてやって来た諜報員である。
初期ゲーム・コミカライズ版ともに黒髪の角刈りと、大きな変化はないが、コミカライズ版は四白眼寄りの三白眼めいた鋭い目付きに変更されている。
- マクシミリアン・バーガー
CV:宮本充
ホワイト・ディンゴ隊員。階級は少尉。コールサインはファング3。通称は「マイク」。
元は軍楽隊だったが、適正テストでの結果が良かった為にMSパイロットになった変わり種。
芸術家気質かつ軽いようなお調子者男だが、任務は確実にこなす。
連邦軍のラジオのDJジャグリーンの大ファンであり、よく録音している。
初期のゲーム作品では、レイヤーと瓜二つなぐらいに外見が似ていたが、上記のコミカライズ版では、天然パーマの童顔(どことなくアムロ・レイにも見える)に変更され、ほぼ別人になっている。
- アニタ・ジュリアン
CV:土井美加
ホワイト・ディンゴ隊員。階級は軍曹。コールサインはオアシス。
ホバートラックからバックアップを担当。卓越した聴覚の持ち主で音紋索敵や電子戦、情報戦に長けている優秀な女性オペレーター。
ただ連邦軍の正義を盲信気味。よくマイクと揉める。
- ボブ・ロック
CV:緒方賢一
ホワイト・ディンゴの整備長。階級は曹長。
気さくな性格と職人気質を合わせ持つ優秀な整備士。その技術も確かで、新兵器などの特徴を把握していたり、ジオン兵器との性質差を察する等の知識も豊富で、ホワイト・ディンゴから厚い信頼を得ている。
1年戦争後に遊撃部隊・ファントムスイープ隊の整備長となる。
- オリヴィア・グラント
KADOKAWAコミック版のみに登場。
シドニー出身の地質学者の女性。スタンリー大佐直々の指示でホワイト・ディンゴに同行する事になった。コロニー落としの影響で荒廃したオーストラリアの汚染状況を把握する為、連邦政府から依頼を受けているが、故郷を失った経験から軍人を快く思っていない。開戦時、つまりブリティッシュ作戦当時は、学会出席でパリにいた為に難を逃れていた。
地質学の分野から兵器になる前のアスタロスの研究にも携わっていた過去があり、アスタロスの概要と原理の知識もある。
保有機体
配備されたMSはジム・スナイパーⅡ以外は灰色のカラーリングになっている。
ガンダムEXA VS
マンガ作品『ガンダムEXA VS』では宇宙世紀0096年のデータ世界でのトリントン基地攻防戦でホワイト・ディンゴ隊が登場している。
どうやら一年戦争以降、人員や装備を変えつつ存続していたようであるがこれがデータの歪みによるものなのかは不明。配備機体こそ以下のリストのように一年戦争時の機体~第1次ネオ・ジオン抗争時代の機体ばかりであるがそれでもライノサラスなどに対して善戦している。
隊長はレイヤーではないがどうやらレオンらしき人物である。