概要
1981年にナムコ(現・バンダイナムコゲームス)より販売されたアーケードゲーム。北米ではミッドウェイゲームズが販売した。
操作系は8方向レバーと1ボタンで、自機の前後に攻撃が出る。この時代にはまだ珍しい、任意で全方向にスクロール可能なシューティングゲームであり、画面右のレーダーを見ながら「宇宙海賊ボスコニアン」の基地を見つけ出し、これを全て破壊するとラウンドクリアとなる。
また、戦場の現況(コンディション)がレーダーの上の文字と色、および合成音声で知らされ、「GREEN」は敵機攻撃無し、「YELLOW」は敵機攻撃ありで合成音声は「Alart Alart」(俗に「アライ アライ」)、「RED!!」は敵機総攻撃を意味し合成音声は「Condition Red!」。
敵機は一見して戦闘機に見えるが設定ではミサイルであり、唯一違うのは黄色い機影の偵察機のみ。この偵察機を打ち漏らすと、現況がREDに転じやすい。
移植
1982年にタカラ(現・タカラトミー)のM5に移植されたのが最初で、以降MSX、PC-6001mkII、X1、アムストラッドCPC、コモドール64、ZXスペクトラム、X68000といったパソコンにのみで家庭用ゲーム機には一切移植されなかった。殊にファミリーコンピュータへの移植は「戦闘画面とレーダー画面」と言う二画面同時表示が難しかったからと言われている(ラリーXも同様)。
家庭用ゲーム機には、1995年になりようやく「ナムコミュージアム」に収録されてからは概ね収録の定番作品となる。ただし、単独での移植は2009年のWiiバーチャルコンソールと、2023年のアーケードアーカイブスのみである。
続編
このゲームの正統な続編が1989年販売のアーケードゲーム『ブラストオフ』、および1990年発売のPCエンジンソフト『ファイナルブラスター』であり、ボスコニアン軍との再戦を描いている(共にゲームシステムは本作と異なる)。
また、そのボスコニアン戦争終結後の世界を描いたのが1985年発売のファミコンソフト『スターラスター』であり、敵基地は接収されて味方基地として使用されているという設定。
関連動画
移植比較動画
X68000版BGM有りアレンジバージョンプレイ動画
『MSX版ボスコニアンでX68000版のBGMを鳴らしてみた』「tiny-yarou」
FM音源版
『ボスコニアン(初期・中期)音声合成追加パッチ』「MSX研鑚推進委員会」
(音声合成のパッチにBGMを追加した『ボスコニアン(初期・中期)音声合成・BGM追加パッチ』が公開されている。)
(なお、上記の「tiny-yarou」氏のパッチ適用版専用の音声合成追加パッチ『ボスコニアンBGM(TINY野郎氏作成)音声合成追パッチ』が公開されている。)
関連タグ
レンズマン(宇宙海賊ボスコーン)…名前の由来