※以下、ルパン三世PART6の核心的なネタバレを含みます。
「私、そんな風(塀を簡単に乗り越えられる様)に見えます?」
「私、なんかやったと思われてます?」
「その誤解って、どうしたら解けますかね?」
「…無理か。」
概要
ルパン三世がニューヨークで出会った花屋の女性「マティア」の正体。
一見は生花店の新人従業員であるが、その実はICPOから国際指名手配を受けている殺し屋である。「花屋へ転職した」というルパンへの説明も全くの嘘であり、単に素性を隠すための偽装であった。
彼女もまたトモエから殺しについての教育と催眠誘導を受けており、19話でヘイゼルを自らの手で暗殺し、またその犯行に気付いたアリアンナを襲い、瀕死の重傷を負わせている。
但し、ニューヨークで頭部を負傷した際に催眠自体は解けており、自身の人生をいいように操り狂わせたトモエに復讐するべく行動をとっていた。
24話(最終回)ではトモエは結局ルパンに討たれる事になり、自らの手でとどめを刺す機会を奪った彼に半ば八つ当たり気味に襲い掛かるが、最後はルパンの説得で頭が冷え、駆け付けた銭形に逮捕された。
この時ルパンは彼女に更生して欲しいと考えていた為、珍しく鉄拳制裁で臨んでいる。
ICPO捜査官のアリアンナを一蹴するほど戦闘能力は高く、ナイフの扱いに長けている。ブーツには刃が仕込まれており、送検される際は脱がされていた。
トモエと出会う時点で既に殺人を犯していた。その後、殺しの教育を受けてナイフ片手に裏社会を渡り歩いていた模様。また、催眠誘導時に「狙った獲物は必ず殺す」とも刷り込まれていた。
余談だが、14話時点でルパンはなんとなく印象が変わったことに気付いていた。
19話でルパンに「あなたのせい。」と言っているがトモエ同様に自身の人生を狂わす要因となった彼への本心の吐露だったのかもしれない。
24話での表情の変わり具合と中の人の熱演も相まって、あれを彷彿とした人もいるとか。
まごうことなき殺し屋であるが、アリアンナに対しては思うところがあったようである。
・20話で自身の犯行に気付いた彼女に勧めた薬入りの菓子(睡眠薬か劇毒かは不明)を断られたり、疑いを解いてくれない際は悲しそうな表情を見せる。
・24話で銭形からアリアンナの無事を聞いた途端、ナイフを落として構えも解いている。
トモエの駒だった点だけでなくこの点も彼女を哀しき悪役足らしめている点かもしれない。
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芙羽ここね:本作の完結後に、入れ替わりに名門シリーズの派生作に出た中の人が同一の人物。
峰不二子とアリアンナの後輩になるが、まるで転生したかのように「正義と真実の使徒」として生まれ変わった。そして、過去の不二子同様に自身と同じ過ちを犯した人物を見事に救い出したのだった…。