マボロシネジラー
まぼろしねじらー
「人間共よ、よく聞け。俺様は神出鬼没。いつでもどこへでも現れて、破壊の限りを尽くしてやる。この国にいる限り、もうお前達に安全な場所などないのだ!」
CV:大黒和広
『電磁戦隊メガレンジャー』第46話「阻むぞ!地獄への船出」に登場。
黒い胴体の全身に黄色いコードが張り巡らされた姿を持ち、短い2本の角が生えた頭部からは5対で計10個の目がついている。
その能力は一言で言えば「ワープ能力」で、劇中では福岡や北海道等に瞬時に移動しては己の力を誇示して人々の国外退去を促した。その目的はそうやって「日本から逃げ出す人々をそのままヒネラーシティへ拉致すること」であり、前回のトゲバリネジラーと同様、ヒネラ―シティの住民の確保こそ彼に課せられた任務である。
いきなり巨大な姿で出現すると、そのまま街で暴れ回る。駆けつけたメガボイジャーもワープ能力で翻弄しながら攻撃して、やがて福岡県の福岡市に瞬間移動すると同時に福岡ドームを破壊。
続いて今度は北海道の札幌市に向かったかと思うと、突如メガボイジャーの元に戻って背後から強襲を掛け、上記の台詞を人々に発して脅迫、撤退する。
翌日、ネジレジアが用意したヒネラーシティ行きのチャーター船の第一便に彼の脅迫で恐怖に駆られ、日本を脱出しようとする大勢の人々が乗船。そのままヒネラ―シティへ拉致することに成功する。メガレンジャーが駆けつけた時は既に船内はもぬけの殻になっており、第一段階はネジレジア側の勝利に終わった。
続けて第二便の船で更に人々を拉致しようとするも、「ヒネラーシティへ向かう際にワープホールを作るためのエネルギーが放射される」というからくりをメガレンジャー達に気づかれ、あまつさえイエローにそのエネルギーの発生源である塔の所在を突き止められてしまう。
だが、この事態をネジレジア側が想定していないはずもなく、塔を破壊しようとするメガボイジャーの前にマボロシネジラーが護衛として出現。再びワープ能力でメガボイジャーを翻弄し、痛めつける。
援護に駆けつけたメガウインガーも同様に背後から襲い掛かるマボロシネジラーだったが、シルバーの策に引っ掛かり、足を踏まれて痛がっている隙にメガウインガーを逃してしまい、止めのボイジャースパルタンを叩き込まれて爆散。塔も破壊されてワープホールも消滅した。かくしてネジレジアの目論見は潰え、第二便の船の乗員達は拉致されずに済んだ。
モチーフは不明。
スーツはカナリアネジラーの改造であり、その意味で言えばかつて声を奪われたイエローから作戦の要を見破られて倒される顛末には因果めいた物を感じる。
声を演じる大黒氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、ひいては特撮初出演となった。次回作の『星獣戦隊ギンガマン』でも闇丸の声を演じている。