テンソウネジラー
てんそうねじらー
「このヒネラーシティにお前達の墓を建ててやる。ありがたく思え!」
CV:伊藤栄次
『電磁戦隊メガレンジャー』第47話「とびこめ!恐怖のヒネラーシティ」に登場。
ジャビウスハートによって生み出されたサイコネジラーで、シボレナ曰く「これまでに最も優秀なサイコネジラー」。全身真っ赤な鬼を思わせる姿をしているが、頭部は大きく膨張しており、その黄色いワイヤーフレームが張り巡らされた黒い窪みの中央に顔があるアンテナのような形をしている。
更に右腕がビーム砲になっており、そこから破壊光線や捕縛光線を発射する他、転送光線なる変わったビームを発射すことができる。この転送光線は浴びた相手を本拠地であるヒネラーシティへと送り込むための物だが、例外的にメガレンジャーのメガスーツには反応しない仕様となっている。まぁ戦略的な見地から見て、敵であるメガレンジャーを自分達のホームであるヒネラーシティに入れるのは危険以外の何物でもないため、至極妥当な設計思想なのは確かだろう。
劇中ではこうして自らの転送光線によって拉致した人間達をデータカード化し、その中身を都合の良くデータ改変する事によってヒネラ―の忠実な下僕に変える作戦に従事した。
上記の能力で人々をヒネラーシティに送り込もうと目論み、耕一郎と千里以外の3人もメガレンジャーに変身する直前に送り込むことに成功。
大学入試の最中に駆けつけたブラックとイエローには通用しなかったため、大勢の人々をヒネラーシティに送り込んでその場は撤退する。
その後、より多くの人間達を捕獲するために出現するも、突入を決意した変身前の耕一郎と千里を誤ってヒネラ―シティに送り込むミスを犯してしまう。
結果、特殊シールドによりヒネラーシティ内では変身できない2人にシールドの発生源のアンテナの位置を突き止められることとなり、アンテナの防衛のためにたどり着いた2人の前に立ちはだかるが、結局はアンテナを爆破されて5人のメガレンジャーへの変身を許す羽目となる。
5人揃ったメガレンジャーの前に兵士クネクネを随伴させて現れると、彼らがヒネラーシティに入り込んだことを疑いつつも先頭に突入。
ブラックとイエローを左手から放つ各種光線で攻撃するも、バトルライザーを装着した2人の合体必殺技「ライザーダブルアタック」を受け敗北。
直後に現れたビビデビに巨大化ウイルスを注入されて巨大化すると、巨大戦では左手から放つ光線をメガボイジャーのボイジャーシールドで防御された挙句、逆に相手のボイジャーパルサーを受け、怯んだ所へ止めのボイジャースパルタンを喰らって爆散した。
テンソウネジラーの死後、メガボイジャーはそのままヒネラータワーに捕らわれた人々を助けるために乗り込もうとするが、直後にヒネラーシティはどこかにワープしてしまい、送り込まれた人々もそのまま連れて行かれる結果となってしまった………
尚、耕一郎と千里の大学入試に関しては今回のネジレジアの事件で午後の試験が中止となったが、後日改めて試験が行われることになった。
モチーフは明言されておらず不明だが、ファンの間ではパラボラアンテナだと考えている人が多数派である。
スーツは(外見がそこそこ似ているライオンネジラーではなく)ヤマアラシネジラーの改造であり、その意味で言えば嘗て弟を洗脳された上に人質に取られたブラックから、シールド発生源のアンテナを壊されそれが敗因に繋がる展開には因果めいた物を感じる。
声を演じる伊藤氏は今作がスーパー戦隊シリーズ、延いては特撮初出演となった。それから同年放送の『テツワン探偵ロボタック』の第11話に登場する泥棒ロボの声を演じた後、翌年の『救急戦隊ゴーゴーファイブ』で掘削サイマ獣モルグールの声を演じている。