概要
『ひろがるスカイ!プリキュア』に登場する変身アイテム。
プリキュア適正者の体から出現、変身時にはスカイミラージュに変形し、エルが授けるスカイトーンをはめ込むことでプリキュアに変身することができる。また、スカイジュエルを探知する機能もあり、近づくと発光して知らせる。見た目こそ全て同じだが、後述する理由もあってか出現させた者以外の人間が変身に使う事はできない。
しっかりペンとしても使うことができる…というか変身アイテムとしてより純然たる文具として使われる方が先で、前シリーズ最終回のバトンタッチエピソードにて、和実ゆいたちがペンを探していたところに貸し出されたのが初出であった。
玩具
玩具もしっかり筆記機能付きで販売されており、インクは水性の黒色、太さは0.8mm。発光ギミック付き。ただし、スカイミラージュへの変形ギミックは再現不可能なので玩具は別々に発売されている。
ミラージュペンの出現条件
「相手がどんなに強くても、正しいことを最後までやり抜く、それがヒーロー」(『わたしのヒーロー手帳』より)
たとえ命を賭す決意があったとしても、「逃げる時間を稼ごう」「こっそり取り返して逃げよう」のような守勢での行動、更には「自分が死ねば彼女は助かる」といった諦観込みの自己犠牲を発揮した際ですらペンは現れていない。
胸の内からペンが出現したのは、自分の命を顧みること無く、眼前の危難に対して自らの手で戦い抜く不退転の決意を示した時のみである。
平たく言えば、生身でランボーグと戦い続ける程度の覚悟が要求されている。
どのように絶望的状況であろうと、命尽きるその時まで希望を捨てずに奮闘努力するのがヒーローなのである。
そして一度ペンが出たからと言ってその後永続的な資格が得られるというわけではなく、戦う覚悟を見失ってしまうとペンは跡形もなく消滅してしまう。
たとえ戦いの結果恩師を手に掛ける恐れがあるとしてもである。相手次第で覚悟が揺らぐようではヒーロー足り得ないということか。
なおスカイランドの伝説によると「はるかな昔、プリンセスの願いによって伝説の戦士プリキュアが現れた」ということであるが、ペンの出現にはエルの意思や状態は関係がなく、エルの意思が介在するのはスカイトーンの授与のみである。
各ペンの出現時の状況
ランボーグから逃げ切れないと悟り、既に立ち上がるのもやっとの状態であったが、戦い抜く覚悟を決めた時に出現した。
その後恩師であるシャララ隊長を人質としてランボーグに吸収された際、シャララ隊長を手に掛けるかも知れない恐怖から戦いを拒否してしまい、一度ペンが消滅する。
だがましろを助けるために戦う覚悟を取り戻し、ペンは再び現れた。
エルのためにランボーグから逃げ回るものの、人質に取られたソラを救うために立ち向かう覚悟を決めた時、ペンが出現した。当然勝算など全くなかった。
エルの努力を笑ったカバトンに激高し、エルを命がけで守り抜く覚悟を決めた時に出現した。
直前にはエルが助かるために死のうとしていたところであった。
幼稚園の児童を護るため、ランボーグの前に立ちはだかった際に出現した。
都合14話にわたり生身で戦場に身を置き続けたことになる。
4人のために戦う覚悟を決めた際に初変身したが、この際はペンは出現せず。
その後しばし任意で変身できずに苦慮するも、スキアヘッドに赤ん坊の体のままで突撃した際にペンが現れた。
ミラージュペンを奪われた危機
ミラージュペンはアンダーグ帝国の刺客達に何度か奪われてしまった事がある。とはいえ、変身アイテムを奪われる危機はヒーローものの王道のひとつである。
- 虹ヶ丘ましろ:第43話で紋田に相談に乗ってもらっていたところ、衝動的に自分がバッタモンダーであると明かしてしまった彼にミラージュペンを奪い取られる。スキアヘッドにもその事を酷評されるが、スキアヘッドに反旗を翻したバッタモンダーによりペンを返される。
関連タグ
スターカラーペン:4作前の先輩キュアのペンモチーフのアイテム。形状も似ている。
ハートフルーツペンダント:1作前の先輩キュアの追加戦士の変身アイテム。作中でのギミックが再現不可能であるため、玩具が2種類発売された。
第44話ネタバレ
第44話で300年前のスカイランドにソラとましろとエルちゃんがタイムスリップした時は、特に何の問題もないのにミラージュペンで変身することが出来なかった。タイムパラドックスを防ぐためだろうか…?
「電池切れ」とネタにするイラストも。
また、最初のプリキュアであるキュアノーブルは、ミラージュペンを含めた変身アイテムを使用していない。