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概要

てんとう虫コミックス第22巻、藤子・F・不二雄大全集19に収録。

紙に描いた乗り物などの絵を実際にメカとして作り出す道具。絵を描いた紙を機械に入れ、鉄製品やプラスチック製品などを入れると、それらを分解して材料とし、紙に描かれた通りのメカが出てくる。大きさは材料として入れた物の量に比例する。

ちなみに2024年放送の「飛べ!しずかちゃんのロケット」では、しずかが思い描いた理想のロケットを作製するために使用された。

ストーリー

のび太が楽しそうに紙に戦艦の絵を描いていると、やってきたドラえもんは「楽しそうに落書きしてるね」と言ったが、のび太は落書きではなく新型戦艦を設計していると説明。そして「これを本当に作れたら楽しいだろうな」と言うと、ドラえもんは「メカ・メーカー」を出してくれ、これに作りそこなった大量のプラモデルと先ほど書いた設計図も入れると、本当にその戦艦が作成された。

見た目はいびつであまりかっこよくなかったが設計図通りだったため、このままコントローラーで操縦。パパのタバコに火を付けてあげようと思い砲撃したところ顔を真っ黒にしてしまったが、そのまま家の外まで操縦し、これを見た皆は驚いていた。

羨ましく思ったスネ夫は自分にも貸して欲しいと頼み、OKをもらうとジャイアンと一緒に持って行ってしまい、のび太は「貸さなければよかったのに」と言っていたが、ドラえもんは「けち臭いこと言うな」と気にしてはいなかった。そしてジャイアンとスネ夫はテレビや映画のメカが詳しく載っている『SF図解百科』を見ながら設計図を作製し、材料にも新品のプラモやその他のプラスチック製品を大量に投入。

すると非常に立派な戦艦が出来上がり、「ジャイアントスネオ号」と名付けて、のび太達が遊んでいる戦艦を襲撃。怒ったのび太も応戦するも全く歯が立たず、ビームを受けて木っ端みじんになってしまい、一方ジャイアンとスネ夫は「地球の平和は守られたのであった」と笑って帰って行った。

「だから貸すなと言ったのに!!」と悔し泣きをするのび太だったが、ドラえもんはもっとすごい戦艦を作ることを言い、自身がメカ・メーカーを取り返してくる間、のび太に設計図の作成を任命。だがのび太が描いた巨大戦艦はあまり上手とは言えないものだったため、「設計機」に入れてちゃんとした物に直し、材料は鉄を使うことにしたが物置にあった空き缶や古バケツ、古くぎだけでは足りなかった。だが町を歩いていると、違法駐車された古びた車に男性が困っていたので引き取ることにし、「スッパリほうちょう」で分解。

以上の物を入れたことで立派な巨大戦艦が出来上がり、これに乗ってジャイアンとスネ夫のもとに向かったところ、彼らの攻撃をものともしなかった。2人が土管の中に隠れると、それごと破壊して懲らしめたが、その後車の持ち主の男性が車を返すよう言って来て、捨てたのではなく2,3日置いていただけと主張したため、返してあげることにしたが、男性は戦艦をコントローラーで動かすことになり、ドラえもんは「かっこよく作り直したからね」と笑顔で手を振っていた。

アニメにおける原作との主な相違点

大山版は1981年9月8日に、水田版は2011年11月25日にそれぞれ放送している。

1981年版

  • サブタイトルは「メカメーカー」。
  • 冒頭、ドラえもんとのび太は『宇宙戦艦ガバト』というテレビ番組を見ていて、これに感化され戦艦を描き作った。
  • スネ夫はどら焼き2つでドラえもんからメカ・メーカーを借りて行った。
  • ドラえもんが押し入れから出してきた鉄製品にはトタン板も含まれていた
  • ジャイアンとスネ夫は「ジャイアントスネ夫号」で犬を追いかけまわしていた。

2011年版

  • のび太は自分が戦艦の船長、ドラえもんとしずかが船員になって敵を撃破する妄想をしている。
  • 道具で戦艦を作る際、ドラえもんはプラスチックを持ってくるよう具体的に言っている。
  • パパがたばこを吸おうとした時、戦艦に砲撃される下りは、しずかの頭上に落ちかけたの実を砲撃し助けるが、同時に彼女も黒焦げになる下りに変更。
  • ジャイアンとスネ夫はゴミをターゲットに戦艦のプラモで遊んでいて、そこへのび太達が戦艦を自慢しにやってきた。また、スネ夫はドラえもんに「どら焼きを100個奢る」と言いメカ・メーカーを貸してもらっている。
  • しかし、このスネ夫の約束は嘘だったため、ドラえもんはこれに激怒しメカ・メーカーをどこでもドアで取り返す下りが追加。
  • ジャイアンとスネ夫が戦艦で幼児たちが作った砂の城を壊したところで、ドラのびが改めて作った戦艦が現れた。
  • ドラえもんとのび太が2隻目の戦艦を作った際用いたボロ車の持ち主の男性は自分が無断駐車したことを認めている。

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