「久しぶりだね、貴虎」
演:青木玄徳
概要
『仮面ライダー鎧武』本編終盤で死亡した戦極凌馬が本作『MOVIE大戦フルスロットル』の敵であるメガヘクスによって葛葉紘汰の記憶を元に複製された存在。
見た目は凌馬そのものだが、口元に機械のマスクを付けているのが特徴。同じく複製されたゲネシスドライバーとエナジーロックシードで仮面ライダーデューク・ドラゴンエナジーアームズへ変身する。
凌馬の記憶を受け継いでいるが、メガヘクスに心酔している。
メガヘクスの尖兵として、メガヘクスに逆らう呉島兄弟(呉島光実、呉島貴虎)を排除する為に彼らと対峙する。
ドラゴンエナジーアームズの力で仮面ライダー龍玄を圧倒し、仮面ライダー斬月とも戦い、「戦極ドライバーではゲネシスドライバーには勝てない」と発言する。
自分の研究や思想を理解出来ず、メガへクスに反旗を翻す貴虎を「神になるチャンスを二度も手放した本当に愚かで救えない男」と過去の彼との確執への呪詛と共に貶すが、「お前の語る神など、意味の無い空っぽの存在に過ぎない!そしてメガへクスの奴隷に成り下がった今、お前自身が空っぽになってしまったんだ!」と真っ向から自分の理想を全否定されてしまう。最後はこの因縁を終わらせるべく互いの必殺技が激突し、斬月の肩にソニックアローの一撃を命中させたが、無双セイバーの一撃で腹部を貫かれたことで致命傷を負って敗北。
貴虎に「さすが僕が、一度は認めた男だよ…!」と称賛の言葉を送った直後に爆散し消滅。遺された彼のゲネシスドライバーは貴虎が回収し、仮面ライダー斬月・真の復活へ繋がることとなった。
本編で「自分の研究が世界の真理」と謳っていたオリジナルの戦極凌馬を模したメカ凌馬がメガへクスの下僕に成り下がっているのには違和感があるが、後に登場したメカ駆紋戒斗がメガへクスに反抗していた事からオリジナルの記憶を持ったコピーではなく、体が機械である事以外は本人の復活として見ても良いようだ。
或いは本編中盤までオリジナルの凌馬がユグドラシル・コーポレーションに従っているフリをしていたのと同じようにいずれメガヘクスをも己の物として内側から掌握する腹積もりだったとも考えられるが、メカ凌馬自身とメガヘクスその物が破壊された今となっては彼の思惑も闇の中である。