概要
最古の路線は1913年に開通したA線であり、ラテンアメリカ最古の地下鉄であり営団(現・東京メトロ)銀座線の建設の際参考にされた。
東京メトロ丸ノ内線、名古屋市営地下鉄東山線の旧車両が使われている事でも有名。
路線
現在、全部で7路線存在する。軌間はすべて標準軌。B線とP線以外はすべて架空電車線による直流1500V電化。
A線
先程も述べた1913年開業の最古の路線。総距離9.4km、駅数18。2013年までは架線電圧が直流1100Vだった。
B線
1930年開業。総距離11.8km、駅数17。電源電圧は直流600V。2014年までは第3軌条による集電のみだったが、それ以降は架線も張られた。
C線
1934年開業。総距離4.5km、駅数9。
D線
1937年開業。総距離10.5km、駅数16。
E線
1944年開業。総距離9.7km、駅数15。
H線
2007年開業。総距離8.0km、駅数11。延伸計画がある。
P線
1987年開業。総距離7.4km、駅数18。電化方式は架空電車線による直流750V電化。路面電車タイプの車両が走る。
このほか、F線、G線、I線の建設計画がある。
車両
前述の丸ノ内線や東山線の車両を含めて多数の車両が導入された。
La_Brugeoise電車
開業時に投入されたA線用のイギリス製電車。一部車両は鋼体化改造を受けたりP線に転用されたりしたが、2013年までに定期運用を終了し勤続100年を迎えることはなかった。しかし、4両のみ新規格に対応させて動態保存を可能にしている。ツリカケ駆動の抵抗制御。
CNR_200形電車
La_Brugeoise電車の置き換えのために2013年から導入されたA線用の中国製電車。2018年からはC線にも導入され、C線の旧東山線・名城線の黄電車両をすべて置き換えた。VVVF車。
Fiat_Materfer電車
1980年代に登場したD線用の現地製電車。一時期はA線にも応援に駆け付けたが、2017年までに全車引退。路面電車タイプの異形態の車両がP線にも投入され、こちらは全車現役である。いずれもチョッパ制御。
Siemens_O&K電車
1934年に登場したC線、D線、E線、H線用のドイツ製電車。2007年からはH線のみでの活躍となったが、2013年以降はリニューアル車の一部がA線へと応援に駆け付けた。しかし、リニューアル工事を施行された車両を含めて2016年までに全車引退。ツリカケ駆動の抵抗制御。
旧丸ノ内線300形・500形・900形
1990年代以降B線にほぼそのままの形で投入され、B線の既存車をすべて淘汰した。2014年からマドリードの中古車による置き換えが始まり、うち4両が里帰りした。
マドリードの中古車両
2011年からB線に投入されている車両で、チョッパ制御のCAF5000系とVVVFのCAF6000系の2種類が存在する。当初、チョッパ車は第3軌条方式に改造されたが、VVVF車投入とともに架線集電に戻されたものもある。これにより一部の丸ノ内線車両を置き換えたがVVVF車は最近故障が多く、あまり運用に就いておらず、置き換えもストップしている。
旧東山線300形・250形・名城線1200形
1990年代以降C線、D線にパンタグラフの取り付け、VVVF化などの改造を受けて投入されたが、前述のCNR_200形の投入により2019年までにすべて引退した。
旧東山線5000形
2015年に6連5本がパンタグラフの取り付け、VVVF化などの改造を受けてC線に投入された。当然だが、この車両自体はCNR_200形への置き換え対象からは外された。
メトロポリス電車
2001年以降D線とH線に投入されたフランスのアルストム製の新型車両。ただし、多くが現地生産。2種類のタイプが存在し、前期型を100形、後期型を300形と呼ぶ。この車両の登場によりH線のシーメンス型が引退し、D線に残っていた黄電はC線に転属した。VVVF車。
CAF-GEE電車
1964年からE線に投入されたスペインもしくは現地製電車。ツリカケ駆動の抵抗制御。
関連タグ
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