概要
「薔薇」、「薔薇姫」、「自称、芸術家のお嬢様」。
死徒二十七祖十五位。先代の祖から地位を正式に譲り受けた数少ない存在。
「五百年単位で後継者に座を譲る血族のような祖」、「貴族主義最後の希望」。
父であるロズィーアン卿と姉妹たちがおり、死徒の中でも珍しい家族がたくさん存在する死徒。このロズィーアン卿が先代の十五位と思われるが詳細は不明。
女性であること、ロズィーアンという名前、事件簿にて言及される際に薔薇で例えられていたことなどから、祖の死期が近付くと警告の予言を送り後継者作りを促す「薔薇の予言者」とは、リタであると思われる。
人物
薔薇を模した衣装を身に纏った美女。
酒池肉林の地獄で快楽にふける毎日を過ごしているが根が歪んでいるため満足することは無い。
典型的な貴族タイプの吸血鬼、と同時に享楽的な変態吸血鬼でふたなりが好き。
同じく二十七祖のスミレとは殺し合うほど仲がいい関係。
一方フィナ=ヴラド・スヴェルテンとは性癖が合わず仲が悪い。
また、彼女の所有するコレクションを自慢する為に魔眼蒐集列車を作成した。定期的にオークションを行っていたが、ある事件を機に己の影を残し列車を去った。
能力
人々を茨でサボテン状にし、その血を糧に薔薇が咲く「深紅の薔薇(ルージュ・メイデン)」を作り上げるなど薔薇にちなんだ能力を有している。
薔薇の魔眼
「快楽と背徳の園。訪れる者には快楽を、囚われた者には背徳を。」
この地上に存在する魔眼の中で最も美しく、最も醜悪と言われた原理血戒による魔眼。対象と目を合わせる必要はなく、発動した瞬間に周囲に薔薇が咲き乱れ、対象の精神を幻術に閉じ込める。幻術の内容は使用者に委ねられるようで、死徒ノエルはレプリカを使用してシエルと志貴にフランス事変を追体験させた。
流石に付け焼き刃の魔眼ではオリジナルに到底及ばず、この程度の嫌がらせしか行えない模様。魔力消費もかなりのもので、死徒ノエルは2、3回の使用で自壊してしまうとも。本来の持ち主であれば幻術の中で殺すことも可能らしく、ロアの精神ごと志貴を殺せただろうと推察されていた。魔術と同じで、使用者の魔力を上回る魔力で対抗することが可能であり、シエルは所持する原理で無効化した。
また、『Fate/strange Fake』にてプレラーティが全力で宝具を使わないといけないと考える程、高位の死徒を幻術で縛るのは困難な技らしく、「薔薇の魔眼」でもなければ...話している。
各作品での活躍
今のところ本人が直接登場する作品はないが、様々な作品でその存在が言及されている。
魔法使いの夜
ポスターに「義眼・眼鏡の専門店ロズィーアン」と書かれているシーンがある。
ロード・エルメロイⅡ世の事件簿
彼女の作った魔眼蒐集列車とその配下が登場。
詳細は不明だが薔薇のような容姿をしていると描写された魔眼蒐集列車の支配人代行とは彼女が残した影である。アニメ版では青くぼかされた姿、漫画版でついに詳細なビジュアルが判明した。
月姫 -A piece of blue glass moon-
フランス事変で現れた祖のうち、ヴローヴ・アルハンゲリらしき影の隣にあるシルエットがおそらくリタだと思われる。他の祖とともに虐殺を行った。
ヴローヴの天敵に「薔薇」がいるため、今後ヴローヴの掘り下げで因縁が描かれるものと思われる。
Fate/Grand Order
復刻版『レディ・ライネスの事件簿』追加シナリオ『偽典の帰還』にて本人は登場しないが、魔眼蒐集列車の支配人代行が登場。
Fate世界においてズェピアやフォアブロ・ロワインが月姫世界のことを認知出来たように、彼女もまた平行世界の認知が可能である模様。