データ
進行する体の腐食をさらなる機械化で生命を留め、異様な姿となった成熟期のレアモンの完全体。体が崩壊と形成を繰り返し、目や口が生まれては朽ちていく。全身からの悪臭はさらに増し、究極体でも近寄りがたい程である。体の維持にエネルギーを使うため、頭の口から敵を丸飲みする『ダイジェス』で敵を溶解しエネルギーを補う。さらに、形成したいくつもの口から毒ガス『ディケイズン』を吐き、吸い込んだ敵は一瞬にして絶命する。
概要
『デジモンアドベンチャー:』の第42話にて初登場した、その名の通りレアモンが進化したアンデッド型デジモン。
外見は緑色の体に、顔の部分が更にメカで補強することにある意味成功し、大きな口を開いた不気味なデザインに加え、新たに複数の触肢(これ自体にも新たな目や口が見られる)が生えているのが特徴である。
ネームモデルは希少を意味する英語の『Rare(レア)』+『レアモン』から来ている。
作品での活躍
デジモンアドベンチャー:
第42話に登場。デジモンアニメシリーズでは今作が初登場となる(というよりも事実上、本作のアニメオリジナルキャラ)。
レアモンが黒い稲妻のエネルギーを吸収して進化。流体状の身体でアトラーカブテリモンの攻撃を無効化したが、光子郎がガーベモンの制作した冷凍弾頭生成装置とバズーカ、さらに集めたゴミから見つけた廃油処理剤を組み合わせた作戦を展開して凍結、戦闘不能になった。
デジモンゴーストゲーム
「生キル…足リナイ…モット…」
「運バレタ…潰サレタ…」
CV:増谷康紀
第37話に登場。
清司郎がプログラミングを行うデータセンター近くの山間部の町にて、業者の不法投棄が相次ぐ寂れた墓地に積み上がるゴミ山に巣食い、埋葬された人骨にヘドロを注入して『スケルトンゾンビ』を生成。周囲の家畜や野生動物を襲って同様にゾンビ化させ、自身の元に呼び寄せ捕食していた(捕食された動物は骨だけ排出される)。
スケルトンゾンビはどんなにバラバラにされても元に戻ってしまい、ゾンビ化された生き物も含めて以前の「ヤモリ人間」と同じくデジヴァイスVの擬似空間機能を使ってもそのまま転送される。そのため、ゾンビ化した人間は気絶させて拘束し、どこかへ閉じ込めるしかできない。
ゴミのせいで身体の一部が潰されてしまい、動物を捕食して失った肉体を復元させていたが、遂にはスケルトンゾンビを人里に解き放ってパンデミックを起こし、自らも降りて人間を捕食しようと動き出す(冒頭でレアレアモンの巣にゴミを不法投棄した業者2人が、ゾンビ騒ぎを知らずにゴミを捨てに行き、スケルトンゾンビに襲われてレアレアモンが待ち構える巣穴に転落して生死不明になった)。この際、配下のスケルトンゾンビも捕食した。
宙たちは対話を試みようとレアレアモンに立ち向かうが、噛み付かれたら自らがゾンビ化する可能性がある上に即死級の『ディケイズン』のせいで迂闊に近づけない。しかも体はとっくに復元しているのに「足りない」とうわ言のように呟くレアレアモンの様子を見てその現状に気づく。
実はデジモンとしてはゴミに潰された時点で既に死んでおり、「生きる」と言う残された本能のまま突き動かされて活動する、正しく理性なきゾンビと呼ぶべき存在。故に止めるのであれば消滅させてデジタマに還すしかないというまさに手遅れ状態だった。
それを聞いた宙は以前のことを思い出してためらいつつも、意を決して作戦を決行。テティスモンの『ドクテアーゼ』で吹き出す『ディケイズン』を無効化し、ラモールモンの『叩破伐倒』で口を開けさせ、口の中のガスボンベをカノーヴァイスモンの『メテオルクス』で爆破。爆炎に巻き込まれ焼滅し、デジタマに戻された。
そして宙達はレアレアモンが生まれ変わることを心から祈るのだった。
テティスモン「全て燃え尽きて、一片の欠片すら残らないでしょう。還りなさい、デジタマに」
カノーヴァイスモン「二度と、あんな姿で復活するんじゃないぞ…」
アンゴラモン「死してなお肉体に宿る強き本能。それすなわち、悲しき業…」
ガンマモン「宙、アイツ、旅に出たんだな…」
宙「そうだな…」
なお、ゾンビ化してレアレアモンに捕食されずに済んだ人間達は、レアレアモンの焼滅と共に元に戻った。
進化ルート
関連タグ
エクスティラノモン:元来のレアモンの進化先。ゴーストゲームでは先駆けて第30話に登場した。
ヘドラ:レアモンの元ネタ。縦長で膨らんだ触肢とよりシルエットが近くなった。
シンゴジラ:廃棄物を食べて進化したが凍り付けにされたり頭が増殖している部分が似ている。
ペテロ:足がなかったり触肢代わりのこぶがあったりとシルエットが似ている。
タタリ神:ゴスゲ第37話の進撃演出がそっくり。一応こちらも人間が原因で生まれ、他の生物に害悪なので迂闊に近寄れず、本能に突き動かされた生ける屍の様な存在である。