概要
初登場は1980年の『DC Comics Presents #26』に収録された「Where Nightmares Begin!」。
若手ヒーローチーム「ティーンタイタンズ」のメンバーとして知られる。
原作コミックでの表記はRavenだが、カートゥーンネットワークによる日本語版ではレイブンを正式表記としている。
アニメーション作品は多くのバージョンでタラ・ストロングが声を当てており、日本語版の吹き替えは小平有希。
灰色肌と、「Azarath Metrion Zinthos(アザラス・メトリオン・ジントス)」という呪文はアニメ版オリジナル要素。
人物
本名:レイブン(Raven)
ゴッサムシティのカルト集団「チャーチ・オブ・ブラッド」の儀式によって魔界の帝王トライゴン(Trigon)の子を身ごもった地球人の女性アンジェラ・ロスがレイブンの母親。アンジェラは「アザラス(Azarath)」という異次元の寺院に保護され、Arellaという名を与えられた。悪魔の能力を宿して産まれたレイブンはアザラスの僧侶たちにより「感情の抑制」を教え込まれた。
自身の魂を覆う暗闇を周囲の空間に投影し、物理的な実体を持つ影として操ることができる。また幽体離脱、飛行、テレポーテーション、他者の感覚や精神を読み取るテレパスとしての能力を備え、これを応用し仲間のダメージを回復させる描写もある。
一方で、トライゴンは地球とアザラスに侵略する意図を持っており、娘であるレイブンの存在自体がそれを成し遂げるための鍵となっている。その野望はタイタンズやジャスティスリーグによって阻止されてはいるが、トライゴンが復活し襲ってくるたびにレイブンも悪堕ちのリスクにさらされ、タイタンズの敵対者となってしまうことがある。
他のバージョン
Emoticlones
無印#6『レイブンの謎(Nevermore)』、TTG!#25『レイブンの真意(Colors of Raven)』などに登場。悪堕ちに繋がる魔力の暴発を防ぐために、レイブンは絶えず感情を抑制している。これらの感情はときにEmoticlonesと称する『コスチュームの色が異なるレイブン』の姿で描写される。
- 喜び(Happy)のピンク
- 情熱(Passion)の紫
- 知識(Knowledge)の黄色
- 臆病(Timid)の灰色
- 勇敢(Brave)の緑
- 無作法(Lazy)のオレンジ
- 怠惰(Sloth)の茶色
- 怒り(Rage)の赤
- すべての感情の調和を象徴する白
またTTG!ではレイブン以外のメンバーも同様の分裂現象を起こすエピソードがある。
ホワイトレイブン
原作において、トライゴンの影響から脱したことを受けて白のコスチュームに着替えたことがある。が、トライゴンはその後も度々復活したため、レイブンの白コスチュームも限られた時期しか使用されていない。
アニメ版では上記のEmoticlonesの一体(一態)として顕れた他、複数のエピソードでレイブン本人が白コスチュームを着用している。
ダークレイブン
悪魔化したレイブン。瞳のない四つの眼を持ち、アニメではさらに赤肌・白髪とトライゴンの分身とも言うべき姿になっている。
レイチェル・ロス
悪堕ちしたダークレイブンがタイタンズに倒された後、レイブンの魂はチャーチ・オブ・ブラッドによって人間の少女として再生。
司祭であるブラザー・ブラッドとの婚姻を強要されるが、タイタンズによって救出され、チームに復帰する。
その後、母方の姓をとったレイチェル・ロス(Rachel Roth)の名でハイスクールに入学している(2004年)。
レディ・レガサス
TTG!#37『レディ・レガサス(Legs)』で登場。
いつものクロークを取り上げられたレイブンが、黄色のレオタードを着込み脚技を駆使するファイター「レディ・レガサス(Lady Legasus)」に転向。
当初は一話限りのネタだったが、妙に人気がある。
関連イラスト
関連タグ
レイブン / ティーンタイタンズ / ザターナ / エンチャントレス