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ロスタイムライフ

ろすたいむらいふ

2008年にフジテレビで放送された深夜ドラマ。 ドラマ自体は一話完結だが、他ジャンルにおいてこのドラマの設定を取り入れた二次創作が多数投稿されている。
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概要編集

正式表記は「ロス:タイム:ライフ -Life in additionaltime-」。元々は筧昌也監督によるショートフィルム作品として制作されていたが、2008年にフジテレビ系列で連続テレビドラマ化。毎回主演が異なる一話完結のオムニバス形式であり、温水洋一のみ唯一全ての回に尾元勇蔵役(第7節のみ兄・尾元蔵之介役)として出演した。

さらに放送終了後の2009年、2010年にはauオリジナルドラマ版も3本制作されており、いずれもDVD化されている。


作品解説編集

事件、事故、病気などの事由で死を迎えることになった主人公の前に突然謎のサッカー審判団が現れ、それまでの人生の中でのロスタイムが提示され、死ぬ前にやり残したことをやり遂げていく、というものである。サッカーのルールを基盤においたワンアイディアストーリーである。

ドラマ中におけるサッカー審判団の登場だけでなく、サッカーでもおなじみの実況や解説、選手紹介や「LIVE」「REPLAY」等の表示があるなど、実際のサッカーの試合を意識した異色で斬新な設定となっている。


ロスタイム中におけるルール編集

ここではテレビドラマ版で明らかになっている基本的なルールを記述していくが、具体的な部分についてはWikipediaの同項目を参照されたし。


基本ルール編集

死ぬ直前にそれまでの人生の中でのロスタイム(=無駄遣いしてきた時間)が提示され、死ぬ間際にやり残したことを実行することが出来る。因みにテレビドラマ版ではロスタイムの長さは(一部特殊な場合を除き)2時間~6時間ぐらいとなっている。

なお、死亡が確定した時がロスタイムの開始時間であり、ロスタイムの間は死亡原因となった人や物体、あるいは選手の死亡に居合わせた人は静止した状態(=超スローモーション)になる。そして、ロスタイム終了間際には最初の位置に戻り、着替えを含め死亡時と同じ体勢でいなければならない。

また、場合によってはロスタイム終了後に「延長戦」となり選手が生き返ることがある(但し条件は定かではない)。


審判団編集

審判団は実際のサッカーの試合と同じ主審×1名、副審×2名、第4審判×1名の4人体制で、第4審判が選手の残りのロスタイムを表示した電光掲示板を掲げる。そして死を迎える直前となった選手にロスタイムを与え、その時間内の行動を共にしながら判定を下していく。

彼らは基本的に選手に対して一言も喋らないが、タクシーをヒッチハイクしたり、スーパーのタイムセールに参加させられたり、副審の一人の本業が植木職人だったり、ヒーローショーでノリノリだったり、挙句の果てには喋らない設定なのにうっかり喋ってしまうなど、コミカルな一面も見せる。

また、ロスタイムを与えられた者以外に彼らの姿が見えることはない(ただし例外あり)。


禁止行為編集

  • 生きている者に自分の死を伝える行為(但し明らかな死の明示でない限りはセーフらしい)。
  • 審判への暴言・暴力(いわゆる『非紳士的行為』で、故意でなくてもカードを切られる)。
  • 自分の死の直接原因を排除する行為(それ以外の目的での接触はある程度可能)。
  • ロスタイムの放棄(やる気を見せない場合や、ロスタイム中の自殺行為等)。
  • ロスタイム中に凶器等で直接他人を死亡させる行為。
  • 与えられたロスタイム時間の超過(ただし例外あり)。
  • その他、審判の指示に従わない場合。

禁止行為を行った場合、場合によってはイエローカードレッドカードを切られる。イエローカードが累積二枚になるとレッドカード、つまり退場となり、次の人生に生まれ変わることができないタニシに生まれ変わるともされる)。また、場合によっては審判や選手についてきた者(=サポーター)にカードが切られることもある。


その他編集

  • 各話の主人公の名前は「ドーハの悲劇」当時の日本代表選手を中心にイメージさせている(中山都並井原三浦etc...)。
  • 前述の通り、ストーリー中にイエローカードやレッドカードを切られることがあるが、エンドロールの出演者紹介、スタッフの名前の右側にも貰った枚数分のカードが表示される。

各話一覧とその主演編集

テレビドラマ版編集

放送回放送日主演
第1節「カメラマン編」2008年2月2日瑛太
第2節「刑事編」2008年2月9日小山慶一郎NEWS
第3節「スキヤキ編」2008年2月16日友近
第4節「看護師編」2008年2月23日上野樹里
第5節「幼なじみ編」2008年3月1日伊藤淳史
第6節「ヒーローショー編」2008年3月8日田中直樹ココリコ
第7節「極道の妻編」2008年3月15日常盤貴子
第8節「部長編」2008年3月29日真木よう子
第9節「ひきこもり編」2008年4月5日大泉洋
特別版「尾元勇蔵物語」2008年4月12日(前編)、4月19日(後編)温水洋一
「飲み会編」(DVD-BOX特典映像)

補足編集

第2節の小山慶一郎、第3節の友近はこの作品がテレビドラマ初主演となる。また、第8節主演の真木よう子は前クールでレギュラー出演した『SP 警視庁警備部警護課第四係』に続き、同時間枠に2作連続で出演している。

auオリジナルドラマ版編集

放送回放送日主演
第10節「猫編」2009年4月13日~5月4日(全4回)谷村美月
第11節「ロックスター編」2009年5月11日~6月8日(全5回)武田真治
第12節「親子編」2010年6月7日~6月28日(全4回)加藤清史郎

二次創作及びPixiv検索時の注意編集

澪「ロス:タイム:ライフ」

PixivやSSまとめサイトでは、他ジャンルにおける二次創作にて、このドラマの設定を取り入れたパロディクロスオーバー)小説・漫画等が多数投稿されている。

実際のドラマ中におけるルールさえ理解出来ていれば二次創作の題材としては使いやすいが、元ネタのドラマ自体が基本的に主人公が死亡する前提のもの(つまり死ネタ)であるため(延長戦オチにするパターンもあるが)、Pixiv等でこのドラマのパロディを書く際にはワンクッションを置くなどした方が良いだろう。


因みに、pixivにおける検索でははっきりとしたタグが存在しないため、「ロスタイムライフ」または正式表記の「ロス:タイム:ライフ」でキーワード検索した方が引っ掛かりやすい。

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