概要
「ワンナイト人狼」とは、「汝は人狼なりや?」を少人数で手軽に行えるように改良されたゲームである。
製作者は、ニコニコ運営のオオカミさん。
「汝は人狼なりや?」の詳細 → 人狼
なお、タグをワンナイトのみにしてしまうと複数の意味を持っているため、マイナス検索の意味合いでもこちらのタグを使うことを推奨。
制作経緯
ヨーロッパ発祥のテーブルゲーム、及びそこから派生したTRPGである「人狼(汝は人狼なりや?)」を遊ぼうとすると結構大変。
人数は最低8人を必要とし、1ゲームで1時間かかってしまう。
そこで、初心者でも3人から10分で遊べるゲームを作ったそうだ。
基本的なルール
プレイヤー人数は3人から7人まで。
プレイヤーは村人・占い師・怪盗・人狼の4種類(場合によっては第三陣営の役職カード等が増える)の伏せられた状態のカードから好きなカードを引く。プレイヤーが5人以下の場合は、カードは人数より2枚多く用意される。6人以上の場合は8枚全て使用。誰にも引かれず残ったカード(通常は2枚)は中央に伏せられる。
夜のターンで全員顔を伏せ、占い師→人狼→怪盗の順に、後述の特殊能力を実行する。
自分以外のカードは特殊能力持ちしかわからないため、昼のターンでは相手のカードが何かを推理しながら発言し、各カードの勝利条件に基づいて行動する。
プレイヤーの討論時間が終わったら、各自が指をさして処刑したい人を指名し、票数が2票以上かつ最多得票者が処刑される。2人以上が最多票で並んだ場合は、全ての最多得票者を処刑。また、全員の指名がバラバラ(全員の得票が1票)の場合は処刑無しとなり、後述の「平和な村」の判定を仰ぐ。
1匹でも人狼を処刑できれば村人チームの勝利。人狼を処刑できなければ人狼チームの勝利。
ただし、役職決めで人狼のカードが1枚も引かれずに残った場合、人狼のいない「平和な村」となり、その場合は誰も処刑しなければ全員勝利、処刑してしまった場合は勝者なしとなる。
ただし、先述したように第三陣営として「吊人」が用意される事もあり、処刑された者の中に吊人がいた場合は、吊人のみが勝者となる。
他の人狼ゲームと違いワンナイト(1ターン)で終わるのが特徴。
詳細なルールは、ニコニ・コモンズに登録されているので、そちらを参照。
(ニコニコ大百科より抜粋)
公式のオンラインアプリも発表されている。→「ワンナイト公式ページ」
基本的な役職
派生種も含め、キャラクターのイラストは8bit風のドット絵で描かれている。
- 村人(村人陣営)
特殊能力を持たない普通の人間。
- 占い師(村人陣営)
誰か1人のカードか、中央に伏せた2枚のカードを見られる。
- 怪盗(村人陣営)
任意で自分と誰か1人のカードを入れ替える。交換後の役職も知ることができる。
もしも入れ替えた相手が人狼の場合はその瞬間から人狼陣営になるのが特徴。しかも相手には気づかれない。
- 人狼(人狼陣営)
自分が処刑されずに生き残れば勝ち。複数人いる場合はどちらも生き残っている必要がある。
バリエーション
ハロウィンナイト人狼
2013年秋発売。
- 骸骨(村人陣営)
村人と同じ。
- 魔女(村人陣営)
占い師と同じ。
- 吸血鬼(村人陣営)
怪盗と同じ。
- 狼男(人狼陣営)
人狼と同じ。
- 吊人(その他)
処刑されることが勝利条件。1人勝ちも可能。
超人Ver.
ニコニコ超会議3(2014年4月)発売。
普通の村人が存在せず、全員が役職持ちというルールが最大の特徴。
- 狩人(村人陣営)
初版のみ存在。処刑された場合は誰か1人を指定して道連れにできる。
その人が人狼なら村人陣営の勝利となる。
- 超能力者(村人陣営)
占い師と同じ。
- 忍者(村人陣営)
怪盗と同じ。
- CIA(村人陣営)
夜の人狼のターン時に同時に行動し、人狼の情報を知ることができる。ただし、他のプレイヤーには自分がCIAであることを知られてはいけない。
2人1組の役職なので、もう1人のCIAにも注意。
- 狂人(人狼陣営)
人狼陣営が勝つと自分も勝ちになる。誰が人狼かは分からない。
「平和な村」の場合は普通の村人と同じ扱いになるため、逆に誰かを処刑してしまった場合が負けになる。
モンスターVer.
2014年秋発売。基本的には「ハロウィンナイト人狼」を踏襲しているが、一部独自のルールがある。こちらも役職無しの村人がおらず。プレイヤーも3~5人までと少人数向け。
- GJハンター(村人陣営)
最初に中央に伏せたカードのうち1枚を選んで除外する(表面を見てはいけない)。
人狼陣営勝利時、かつ自分が処刑されなかった場合はこの隠したカードを確認する。そのカードが大狼の場合は村人陣営の勝ちになる。
- 魔女(村人陣営)
占い師と同じだが、中央に伏せたカードは確認できない。
- 吸血鬼(村人陣営)
怪盗と同じだが、中央に伏せたカードとも交換できる。
なお交換先がゾンビの場合は除外し、カードは吸血鬼に戻す。
- 大狼(人狼陣営)
夜のターンで仲間を確認できると同時に、中央に伏せたカードも見られる。
- 吊人(その他)
ハロウィンナイト人狼と同じだが、2人存在することもある。この場合はどちらが処刑されても勝利。
- ゾンビ(その他)
入手した時点ではどの陣営にも属しておらず、中央のカードから1枚めくった先の陣営に属する(ゾンビのカードはゲーム外に除外する)。
入手先が役職持ちの場合は特殊能力をすぐに使える。
ワンナイト妖怪
2015年秋にベータ版が公開され、2016年春に正式発売。
全体的に和風なテイストとなっており、人狼陣営(本作では妖怪陣営)にも村人陣営と同様の性質を持つ役職がある。
- 早起き(村人陣営)
昼のターンになった段階でいつでも自分のカードを確認できる(ただし初期に持っていた人限定で、交換後に早起きを引いた場合は確認できない)。
- 陰陽師(村人陣営)
占い師と同じだが、確認したカードの中に豆腐小僧があった場合は表向きにする。
- 五右衛門(村人陣営)
怪盗と同じだが、先に自分のどちらか隣の人とカードを交換し、さらに自分のカードと先程とは逆側の人のカードを交換する。
- てんぐ(妖怪陣営)
占い師と同じだが、陰陽師と鉢合わせした場合は、先に陰陽師が行動する。
- ぬらりひょん(妖怪陣営)
怪盗と同じだが、中央のカードを1枚選び、もうひとりプレイヤーがいるかのように選んだカードを配置する。その後、選んだカードと自分を含めた誰かのカードを交換する。五右衛門と鉢合わせした場合は、先に五右衛門が行動する。
- 豆腐小僧(妖怪陣営)
陰陽師にカードを見られた場合は村人陣営に変化する。仲間をバラしても反則にはならない。
ホーリーナイト人狼
2017年冬発売。クリスマスがモチーフ。
- ようせい(村人陣営)
村人と同じ。
- サンタ(村人陣営)
占い師と同じ。
- トナカイ(村人陣営)
怪盗と同じ。
- 雪だるま(人狼陣営)
人狼と同じ。
- しょうがぱんこぞう(人狼陣営)
狂人と同じ。
狂気Ver.
2018年春発売。モチーフはクトゥルフ神話で、人狼陣営に相当する非人間陣営は「狂気カード」を誰かの前に置くことができる(自分でも可)。
各プレイヤーは議論前に狂気カードの内容を確認し、議論中はカードに書かれた内容(発言の内容を指定される、狂気プレイを強いられるなど)に従わなくてはならない。
- 探索者(人間陣営)
村人と同じ。
- 夢見る人(人間陣営)
占い師と同じ。
- 這いよる混沌(人間陣営)
ニャルラトホテプ。怪盗と同じだが、自分の前に狂気カードがあった場合は1枚他の人に移動させられる。
- 旧支配者(非人間陣営)
クトゥルフとハスター。人狼と同じ。引ける狂気カードの数はプレイ人数-1枚。
- 狂信者(非人間陣営)
狂人と同じ。引ける狂気カードの数は1枚。
王様ver.
2019年春発売。投票で決めるのは人狼ではなく「王様」で、王様に指定されたプレイヤーのみが人狼を指定する。
- 隠者(村人陣営)
占い師と同じ。
- 少年(村人陣営)
怪盗と同じ。交換先が王子様で、その王子様が投票で勝った場合は自分が勝ちになる。
- 王子様(村人陣営)
国民投票で王様になった時点で勝利。ただし、少年と交換されていた場合は勝利を横取りされてしまう。
- 道化師(人狼陣営)
狂人と同じ。
コラボレーション
ゆるキャン△
2018年秋に「「ワンナイト人狼×ゆるキャン△」~夜中にカレーをこぼした犯人は誰だ!?~」が発売。
「昨日の夜に作った朝ご飯用のカレーの鍋を倒したのは誰か」を探すストーリー。
2021年春には役職を追加した「2キャラふえたよ!「ワンナイト人狼×ゆるキャン△」~夜中にカレーをこぼした犯人は誰だ!?~」も発売された。
夜の間は爆睡していたので犯人を知らない。村人と同じ。
- 志摩リン(野クル陣営)
事件を直接見ていた目撃者。占い師と同じ。
- リンの祖父(野クル陣営)
追加版に登場。他のプレイヤー1人のカードを見ることができる。
そのカードが犯人だった場合は、おじいちゃんの優しさでカードを中央のカード2枚のどちらかと交換して犯人の罪をなかったことにできる。
- 土岐綾乃(野クル陣営)
追加版に登場。新しい友達と早く仲良くなりたいなでしこの幼馴染。
夜のターンに他のプレイヤーのうち1人の手を触れられる。他のプレイヤーは触れられても目を開けてはならない。
カレーをこぼした犯人。人狼と同じ。
- 斉藤恵那(犯人陣営)
ちくわが犯人だと気付いていて、ちくわが犯人だと指名されないようにしている。狂人と同じ。
- 各務原桜(その他)
なでしこが犯人だと気付いていて、身代わりになろうとしている。吊人と同じ。
- 鳥羽美波(その他)
夜のことは酔っぱらっていてよく覚えていない。怪盗と同じだが、中央のカードとも入れ替えられる。
星のカービィ
2021年6月発売。
「コックカワサキが作った新作メニューを食べたのは誰か」を探すストーリー。ドット絵は『夢の泉の物語』のもの(同作に登場しないキャラは描き下ろし)。
「小学生でも怖くない人狼が欲しい」がコンセプトとなっている。
大事なメニューを食べた犯人捜しに乗り出す。村人と同じ。
- バンダナワドルディ(なかま陣営)
犯人に心当たりがある。占い師と同じ。
- メタナイト(なかま陣営)
事件の真犯人を見つけ出そうとしている。狩人と同じ。
- カービィ(なかま陣営)
吸い込みで他の役職をコピーできる。怪盗と同じ。
ヤマシロヤ限定ノベルティの絵柄も配布された。
新作メニューを食べた犯人。人狼と同じ。
- マルク(犯人陣営)
騒ぎを聞きつけ、事態を混乱させようとしている。狂人と同じ。