概要
主人公・ケイの同級生。トランプの大富豪と麻雀を得意としている。
黙っていればイケメンだが、本性は幼稚なまでに自己愛が強い傲慢な性格で、マウントを取りたがる「イキリDQN」。おまけに女癖も悪い(後述)。
作中の活躍
以下、ネタバレ注意
上野はケイほどではないが、凡人に比すれば遥かに優れた記憶力とイカサマの使い手で、それらの技術を駆使してクラスメイトからギャンブルで小遣いを巻き上げていた。
ケイが「ヤクザに車ではねられた(※)」と聞いた時には病院に駆け付け、ケイに「(退屈凌ぎに)大富豪でもやらないか」と持ち掛けるなど一見気さくな一面も見られたが、当然これはケイから金を巻き上げるための仕掛けである。
※これは建前で、実際は関ひではる・タヤオ一味との麻雀における、ケイの雇用主の高津則之とのケジメによる切腹をした際の出血多量によるものである。
ケイが入院中で体調が万全ではない身ということもあったが、上野はこの大富豪で勝利を収める。そして退院後のケイから自宅で負け分を渡されるも、受け取りをいったん保留する。
今度は麻雀でケイからさらに金を巻き上げようと「竹牌」を使用し、竹牌の背面や傷の特徴で「ガン牌」を駆使する。しかし竹牌の特徴(※)を全て記憶するケイに追い付かなくなり敗北した。ケイの大富豪の負け分は、その麻雀の勝ちでケイによってチャラにされたようであった。
ちなみにこの時、ケイを裏社会から連れ戻したいと願っていた桂木優も勝負に参加しており、表面上は上野と喧嘩しつつも裏側では協力関係を結んでいた。しかしケイにより見破られ、桂木はケイと一旦の絶交をすることとなった。
※麻雀牌1枚はサイコロのように六面体であり、牌の表を除けば、麻雀牌の数136枚×5面=680通りの特徴がある。さらに竹牌の背面を見分ける事も、それを普通に麻雀をする中で覚えて牌の種類と結びつけることも全て至難の業であり、これを普通にやってのけるところからもケイの超人ぶりが分かる。
その後自身の性格が災いし、不良グループの女に手を出して目をつけられた末に美人局に遭う。彼らから強請られた50万円を麻雀で金を稼ごうとするが、運悪く堂嶋と畑山の2人と鉢合わせして大敗し、金が払えなくなってそばに居合わせた昇心会のヤクザに借金してしまう。
完全に窮地に陥った上野は、昇心会の代打ちとしてケイに挑む際に、ケイに動揺を誘うために桂木優を騙してオヒキに立てる。対局で上野は優が放銃すると、罰として左手の甲にアイスピックを突き立てるが、ケイが一切動揺しないのを見て逆に自分が冷静さを欠いてしまう。
その後ケイのスリカエの現場を押さえて大喜びするも、ケイの雇用主高津則之から「もし本当はイカサマでなければどうする」という旨のプレッシャーを掛けられて自信を無くし、「自分は正しい」「いや違う」などと疑心暗鬼に陥りパニックを起こして逃げ出そうとするが、高津の部下のイケに痛めつけられて、敗北となった。
その後しばらく消息不明のまま出番は無かったが、『人柱篇』の羽鳥戦で、ケイの対局用ソファの下から突然死体として登場した。羽鳥いわく昇心会から上野を買った後で「エサをやるのを忘れていたらつい最近死んじゃった」とのこと。
羽鳥は余興として4つの対局用ソファの収納部分に死体を入れており、席決めでケイが上野の入っている席を引いた時は「内心ガッツポーズだった」、予定では「Kが負けたら『悪霊のせいだよホラそこにっ!!』と笑うつもりだった」と語っており、結局上野は羽鳥のイカれ具合を表現するためのダシとして短い生涯を終えてしまった。
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才能の無駄遣い、人間のクズ……記憶力やイカサマの技術は相当なものだが、「ケイより上に立とう」として優を騙した上に裏社会の被害に巻き込むなど、性格がねじ曲がっているため。
かませ犬……ケイを下さんと裏社会に足を踏み入れた末に続編で新キャラに……。