両手いっぱいに芋の花を
りょうていっぱいにいものはなを
Wizardryや世界樹の迷宮などと同様のキャラメイク型3DダンジョンRPG。
Nintendo SwitchとSteamで配信され、体験版も存在する。
作品の舞台は大地の汚染により作物が正常に育たなくなった世界。
主人公達は調査隊の一員として、汚染された大地でも育つ特別な芋の種を求めて迷宮を探索する。
チュートリアル終了後、本格的な探索が開始されてからは、増員という名目でPCである「調査員」を作成してパーティを結成する事になる。調査員の作成は8人まで、パーティは最大3人で組む。
調査員は「ウォーリアー」「ナイト」「クレリック」「シャーマン」「ローグ」「レンジャー」「ウィザード」「ソーサラー」の8つの職業から1つを選択する事になる。
また種族も「オーク」「ウッドエルフ」「ノーム」「ダークエルフ」「ゴブリン」「ドワーフ」「ヒューマン」の7つから選択するが、これは外見のみに反映されステータスなどの能力には一切影響しない。
他には髪型や目付き、各部位の色などを選択可能。ゲームを進めると被り物を着けたり衣装の色を変更する事もできるようになる。
スキルは主にレベルアップで獲得するスキルポイントを割り振って習得する。
職業ごとに習得できるスキルは決まっているが、装備品によって他職業のスキルが使えるようになったり、習得済スキルの性能が強化される事もある。
基本は同ジャンルの他作品と同じく一人称視点で進むが、メニューを開いたりNPC会話などのイベント時に俯瞰視点へ切り替わり、PCを視認できるようになるのが特徴的。
戦闘はシンボルエンカウント、かつ敵シンボルが一切移動しない。そのためプレイヤーが好きなタイミングで戦闘に挑める。
また探索の途中でもコマンド1つでいつでもノーコスト帰還できるうえ、たとえ全滅しても強制帰還のみでペナルティ無しなど、インディーゲームらしく様々な点でダンジョンRPGの固定観念から外れたような作りになっている。
本作の戦闘の最大の特徴は敵がとろうとする行動があらかじめ表示される事。この行動内容へ適切に対処する事がポイントとなる。
被ダメージを大幅に軽減する「ガード」は特に重要で、狙われているキャラがノーガードで敵の攻撃を受けると一撃死する事さえ珍しくない。
ガードを含む行動には「スタミナ」というリソースを消費し、これは「構えなおし」というコマンドで1ターン消費して全快できる。スタミナ回復を怠るといざという時にガードできないなどのリスクが生じる危険性があるので注意。
上記の通りガードを怠るとあっさり戦闘不能者が出るバランスだが、戦闘終了時にスタミナと体力、及び戦闘不能を含む状態異常が全快するため、被害を必要以上に恐れる必要はない。精神力だけは回復しないので注意。
また戦闘中に特定のボタンを押して実行する「コール」では、後述する「チーフ」が敵やその敵が使おうとするスキルについてアドバイスしてくれる。
特に注意が必要な敵やスキルに対しては、初回のみ自動的にコールが実行される。
アドバイスの内容はチーフの性格が多分に反映され、敵にツッコミを入れたり張り合って歌おうとするなど微笑ましいものも。
チーフ
調査員の上司(チーフ)であるダークエルフの女性で、本作のヒロインと言える人物。自身は戦う事ができず、デスクワークと通信によるサポートを担当する。
明るい性格で調査員にも気さくに接し、人助けも積極的に行う好人物。
迷宮内では敵がいない場所で待機し、調査隊を見かけると手を振ってくれる。その挙動に癒されるプレイヤー多数。
薄暮衆(はくぼしゅう)
迷宮の周辺にある惣村を縄張りとする在地勢力。当初は調査隊を警戒していたが、メンバーは迷宮の内外で度々トラブルに見舞われており、そのたびに調査員やチーフに助けられる事となる。そして……
ダークエルフの騎士
調査隊と同じく外来の人間で、古風で生真面目な口調が特徴的。
修行のために迷宮を探索しているが、初登場時は最弱の雑魚にすら負けるほど弱い。
調査隊には友好的に接し、簡単なヒントをくれる他、商品を販売してくれる。この商品は探索の進行によってラインナップが増えていく。