概要
福井県出身。福井商時代は1年秋から正捕手として活躍し、チームを2度甲子園へ導いた。
2008年ドラフト3位で東京ヤクルトスワローズに指名されて入団。主な同期入団選手は赤川克紀、八木亮祐、日高亮、新田玄気、ラファエル・フェルナンデスら。
プロ入り後
高卒ルーキーながら2009年に一軍初出場。2010年にはプロ初安打も記録した。
2011年は第3捕手として一軍定着のきっかけをつかむ。そして2012年、正捕手の相川亮二の離脱からレギュラーをつかみ取り、この年は91試合に出場して打率.254、1本塁打15打点をマーク。守備面でも捕逸数を2個でまとめ、盗塁阻止率は.467を記録している。
2014年に相川亮二がFAで読売ジャイアンツへ移籍したことで2015年から正捕手の座に就き、優勝へと導かせた。
更に2021年には自身二度目のリーグ優勝と20年振りの日本一を導かせた功績として、古田敦也以来の背番号27を継承。翌年の2022年でチーム二度目のリーグ優勝連覇を果たし、2023年にはWBC日本代表メンバーに選出され、決勝戦で1回の今永昇太から9回の大谷翔平までの7人の投手のピッチングを受けたことで影の功労者として讃えられている。
背番号
背番号 | 使用年 | 所属チーム |
---|---|---|
52 | 2009年〜2020年 | 東京ヤクルトスワローズ |
2 | 2021年 | 東京ヤクルトスワローズ |
27 | 2022年〜 | 東京ヤクルトスワローズ |
プレースタイル・人物
- あこがれの選手は古田敦也。また高校3年間で谷繁元信や矢野燿大を参考にしたリード研究用のノートを10冊以上作るなど研究熱心。
- 現在の背番号「27」は、前任者の古田引退後は球団又は古田が推薦する人物が現れるまで準永久欠番扱いとなっていた。中村は2021年末に古田に食事に誘われた際に27番を継承したい事を古田に伝えており、その場で快諾された。
- 古田が臨時コーチとして参加した同年春季キャンプで古田が使用していたゼット社製のキャッチャーミットを使用して捕球したところ、使いやすさに感動し同社のミットを発注した事も明かしている。
- 二塁送球が最速1.78秒、50メートル走で6.1秒を記録するなど身体能力は抜群。
- スナック菓子のカラムーチョが好物でついたあだ名がムーチョ。他に「カメックス」など。
- 第5回WBCで前述の通り、決勝のアメリカ戦では先発メンバーに選ばれ、9回裏の「世紀の対決」とも言われた大谷翔平とマイク・トラウトの直接対決をキャッチャーとして見守ることになった。
- なお、中村はこの時まで練習でも大谷の投球を受けたことがなく、それまで大谷のバッテリーの相手だった甲斐拓也へと変えずに行ったぶっつけ本番だった為、大谷との会話で「甘めでいいので、どっしり構えてください。」という言葉を頼る以外の方法がなかった。
- また、大会終了後のインタビューでは、練習前に大谷がチームメイトに対して行ったスピーチを引き合いに出し、「ピッチャーに大谷がいて、バッターにトラウトがいて…申し訳ないんだけど、あの瞬間僕は憧れていました」と述べている。