日本銀行券の一つ。正式には二千円紙幣と呼ぶ。
表面には守礼門が描かれており、
2021年(令和3年)現在表面に人物の肖像画が描かれていない唯一の通常日本銀行券である。ちなみに裏面には紫式部が描かれている。
沖縄サミット(第26回主要国首脳会議)と2000年を切っ掛けとして2000年(平成12年)7月19日に小渕恵三内閣の元で発行されたが小渕本人は完成品を見ること無く鬼籍に入っている。
戦後初の1と5以外の単位の通貨であることや、後のE号券の実証のために当時最新の偽造防止技術が施されていたため注目を集めていた。
いらない子
更に自販機やATMの対応に時間が掛かったことなどから使いにくい貨幣という烙印を押されてしまった。
※日本でも古く1917年(大正6年)に二十円紙幣が発行され地方では流通したものの都市圏での流通は限定的な物であった。その後、1927年(昭和2年)の金融恐慌の際には「裏白」二百円紙幣(物価を考えると超高額紙幣である)が一時的に流通したことはあったが、あくまで取り付け騒ぎ沈静化用の非常手段でしかなかく、2週間程で沈静化の目途が立つと即回収された。
(ただし、硬貨にまで目を向けると江戸幕府が発行した二分判や二朱判、二朱銀に始まり二円金貨や二十銭銀貨、二銭銅貨と2の単位の通貨は古くより発行されており、それが無くなったのは戦後の話である。)
その為、2000年(平成12年)に発行が始まった二千円札であるが2003年(平成15年)を最後に製造は休止しているうえに、日銀に保管されたままの未使用札も多いとされていて、F号券刷新の対象外である。
また、発行された時期の関係でD号券しか存在せず、場合によっては偽札、玩具のお札と勘違いされた例も聞こえている。
ちなみに日本では治安が良いためあまり気にされることはないが
国外では高額紙幣は偽造を懸念することから嫌われる傾向にある。
その為、日本人の「高い買い物をするなら最高額の紙幣(日本なら1万円)を持てば良い」という
考え方は国外ではあまり通用しない可能性がある。
100ドル札よりも20ドル札などの方が流通している、のはその為である。
クレジットカード普及以前は、それ以上の高額の買い物には日本以外のたいていの国で「自己宛小切手」が用いられた。
ATMでは収納スペースの関係上二千円札が出る、と言われる事もあったが、小型化やF号券対応の関係で、D号券の二千円札が出ることは基本的に無いと言って良い。
入手方法
二千円札は普通に生活していればまずお目に掛かる事は無いだろう。
店などでお釣りとして返ってくることはまず期待出来ない。
首里城のお膝元である沖縄では沖縄県観光振興課が流通促進を呼びかけており、またアメリカ文化の影響もあり、他の都道府県と比べ流通量も多く、銀行ではATMでも扱っている。
とはいえ、沖縄以外では入手が困難、というわけではなく
銀行で両替して貰えば容易く入手することが可能である。
関連タグ
STANDBYMEドラえもん2…作中で未来ののび太が手塚治虫が描かれた未来の2000円札を出すシーンがある。手塚プロダクション公認で、この紙幣には手塚氏の似顔絵と共に鉄腕アトムが描かれている。