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京阪1800系

けいはんせんはっぴゃっけい

かつて京阪電気鉄道に在籍していた電車。ここでは特急専用車として登場した初代1800系電車と、昇圧工事にあわせて登場した2代目1800系電車について解説する。
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京阪1800系(初代)編集

京阪1800系・1900系更新前


デビュー当時編集

特急専用車として活躍していた1700系の増備・改良車として1953(昭和28)年に登場。製造背景には国鉄東海道本線(現・JR西日本)および阪急電鉄京都本線が競合路線として存在し、カーブが多い京阪としてはスピードアップや乗り心地の改善・快適性向上を行いたいというものがあった。


東武鉄道5700系C編成(20番台)とほぼ同時期に製造されたカルダン駆動黎明期の車両で、「和製PCC車」または「無音電車」と称された。また車内サービス向上策の一環で試験的にテレビを搭載。「テレビカー」は以降の車両にも反映された。


車種概要編集

1801-1802・試作車両で暫くの間京阪唯一のM-M’ユニット編成だった

1881~1883-1804~1808(偶数)・量産型で1880は制御車。1881+1804はオールロングシートで製造

1803~1809(奇数)・増結用電動車で1803号はオールロングシートで製造。1809号のみ連結位置が逆だった


編成概要編集

編成←三条(出町柳) 天満橋(淀屋橋)→備考
1801-1802-1809増結車が逆で1801-1802は試作車両
1803-1881-1804唯一オールロングシートで製造された
1805-1882-1806
1807-1883-1808

なお、当系列は試作車的な要素が強く、モーターありの制御電動車(Mc)1800形9両、モーターなしの制御車(Tc)1880形3両の計12両をもって1800系は製造終了、以降の増備は量産車1810系(⇒のち1900系へ編入)へ移行した。


格下げ改造後編集

1963(昭和38)年の京阪本線淀屋橋延伸の際、特急専用車を1900系(1810系含む)に統一する方針が決まり、当系列は1700系と共に一般車への格下げ改造がなされた。当初は1803-1881-1804編成を除く、クロスシートをロングシートに変更する程度のものであったが、1966年には一般色への塗装変更と2扉から3扉への扉増設改造を追加で行っている。増設された扉は、窓割りとの兼ね合いから1700系、1900系1925・1926・1991・1992号車と同様に両開きになった。一般車格下げ後は吊り掛け車である1700系と併結した運用も見られるようになった。

またこれに際し、制御車(Tc)1880形は完全中間車化で付随車(T)1850形へ改番、特急運用から漏れた1810系中間車2両(1884・1887号車)を1800系へ編入している。


1983(昭和58)年に架線電圧を直流600V電化から直流1500V電化へ昇圧することになったが、本形式はその対象からはずれ、1981年に一旦形式消滅した。

一時期、1801・1802号車の車体が寝屋川車両基地に置かれていたが、後に撤去されている。


京阪1800系(2代目)編集

京阪電鉄 1800系(Ⅱ世)

1983年12月4日に迫ってきた1500V昇圧に際し、当初の予定よりも車両が不足することになったため、1982年から1983年にかけて、上記の初代1800系の下回りに2代600系(630番台のグループ)の車体を載せる形で4両編成2列車、6両編成1列車がつくられたのがこの2代1800系である。

車籍は600系からの改番扱いで引き継いでいる。


4両編成は支線区運用に、6両編成は本線普通や区間急行に使用され、時には6両編成を分割し、4両編成と組んで7両編成となり、準急や急行の代走にと八面六臂の活躍をした。

ただし2代目1800系は「応急処置」の扱いで長期使用を想定しておらず、600系の車体強度の関係もあって非冷房のまま運用され、夏季は極力運用しない様配慮された。1987年、1989年の2回に分けて廃車され形式消滅。

廃車後、先頭車1801号車は前頭部のカットボディにされて寝屋川工場の電話ボックスとして活用、台車・機器類は2両分が叡山電鉄700系・デオ730形に活用された。


関連タグ編集

京阪電気鉄道 京阪電車 京阪 京阪特急 京阪本線 1800系 1900系

WN駆動···本形式と1900系の一部車両が採用していたが、以後の車両群では不採用になった。

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