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人間標本5・6

にんげんひょうほんごろく

円谷プロの特撮テレビドラマ『ウルトラマン』第28話のサブタイトル。
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概要編集

1967年1月22日放送。



近年ではホラーからコメディまで何でもこなす三面怪人ダダが初登場。


「人間標本5・6」

ムラマツ隊長の実質的な主役回だが『ウルトラマン』全39話の中でキャップが中心となるのは本話が唯一である。


次回予告編集

ダダABC

ウルトラマン第28話『人間標本5・6』

奥多摩の峠で続発するバス転落事故の調査中のムラマツイデは同様の事故に遭遇するが、二人を含め乗客は全員生還。

ムラマツは乗客の一人である中央宇宙研究所の女性技官を追う。

向かった先は、山頂の宇宙船研究所で、そこは標本用の人間を捕獲しようと画策する宇宙生物ダダに占拠されていた。

ムラマツ達が危ない。


STORY編集

東京・奥多摩の日向峠で原因不明のバス転落事故が相次いでいた。

ムラマツとイデは調査のため、事件が頻発するバスに乗る。

そして事件が頻発するとされる正午、バスはがけから転落し炎上する。

車外に投げ出されたムラマツは同じく乗客のサングラスの女性とともに無事だったが、イデを含めたほかの乗客の姿がない。

そこに警官が現れてほかの乗客は救出されたことを伝える。他の乗客はイデが足を骨折して病院に運ばれた以外は奇跡的に全員無事だった。

すると先ほどのサングラスの女性が山道を登っていく。この先にあるのは宇宙線研究所だ。後を追うムラマツ。


その頃イデが収容された病室に白衣姿の男が息も絶え絶えに助けを求めてきた。

彼は山頂の宇宙線研究所の所員で、一週間前に研究所が三面怪人ダダに占拠されたと語る。


ダダ


自分は特殊重金属の扉で守られた部屋に逃げ込んだため無事だったが、所員4名がダダの餌食となりミクロ化標本にされてしまったという。

すると話を聞いていたイデたちの目の前で所員が姿を消してしまった。どうやらダダの超能力でとらえられてしまったようだ。


宇宙線研究所

ダダ271号は通信機を通じて、母星の上司に現在の状況を報告。上司からダダ時間222以内に6体の人間標本を完成せよと指示を受ける。

そこへ先ほどのサングラスの女性が訪ねて来た。彼女は報告資料を取りに来た宇宙原子力研究所の秋川叶子技官であった。

ダダは先程捕らえた所員の体に乗り移って接触、秋川を5番目の標本に適性があると判断する。

応対する所員の様子を不審に思いながらも研究室で待機していた秋川は机の上に「SOS DADA」の白文字が遺されているのを見つける。

それを見た秋川に襲い掛かる所員。そこに駆けつけたムラマツが椅子スーパーガンで所員を攻撃、正体が露見したダダは撤退する。

秋川を連れて研究室から飛び出すムラマツ。


逃走を図るムラマツと秋川の前にダダが現れる。頼みのスーパーガンがエネルギー切れとなり万事休すかと思いきや、ダダも人間標本採取に必要なミクロ化器が故障。一時退却したため難を逃れた。

動力室に入ったムラマツはダダが仕掛けた小型エレクトロニクス動力源の電源を遮断し、胸のバッジで科学特捜隊本部に連絡する。


科学特捜隊作戦室

連絡を受けたハヤタは、ベーターカプセルを手に持ちウルトラマンに変身。すぐさま宇宙線研究所へ飛ぶ。


ウルトラマンの出現を察知した上司からの命令でダダは巨大化して応戦する。

しかし正面から戦ってはまるで歯が立たない。顔面にスペシウム光線を浴びて大火傷を負い撤退するダダ。

「ダメだ…ウルトラマンは強い」母星の上司に弱音を吐くが、全く相手にされず人間標本5・6の回収を急ぐよう命じられる。


新たに転送されたミクロ化器を手に持ち、今度こそムラマツと秋川を捕らえるべく立ちふさがるダダ。ムラマツの体当たりや蹴りを受けながらも、3つの顔を変えながら執拗に追跡。

超能力を駆使して、研究所の屋上へ逃げたムラマツ達を追い詰める。2人は足を滑らせて落下するが、間一髪ウルトラマンが救いだす。


追い詰められたダダはウルトラマンをミクロ化器の光線で人間大の大きさに縮小する。しかし難なく元の大きさに戻られてしまった。

空中へ逃亡するダダを追うウルトラマン。ダダは体を透明化させて追跡を逃れようとするが、ウルトラマンの目から発射するウルトラ眼光で見破られてしまう。

ウルトラマンに二度目のスペシウム光線を受けた三面怪人ダダは煙を上げながら墜落した。


そのころようやく宇宙線研究所にアラシたちが到着する。

「怪獣はどこだ!?」と空回りするアラシにムラマツが全てウルトラマンが解決してくれたと話す。

そこにハヤタが現れる。いつの間にか合流していたイデが自分がほったらかしにされていると指摘し笑う科学特捜隊の一同だった。


関連動画編集


余談編集

ゲスト出演編集

宇宙原子力研究所の秋川技官役は田原久子。後に荒砂ゆきと芸名を改めお色気路線でも活躍した。

ダダに乗り移られた所員役は鈴木泰明

ダダに標本にされてしまった所員のひとりとしてセミ人間人間態役で知られる義那道夫が出演している。


ダダの謎編集

ダダが標本を集めている理由は脚本でも不明である。脚本を手掛けた山田正弘は「なぞはなぞのままであるのがいちばんよい。ハンパに理屈付けたらそれこそ万事休すである。つまらない」とあえて設定しなかった旨を語っている。


ダダの悲哀編集

本エピソードは『ウルトラマントリガー』第8話にパワードダダが登場したのを受けて、ウルトラマン公式YouTubeチャンネルで「ウルトラチャンネルセレクション」の一環として配信された。当時はダダの不気味さからトラウマエピソードとして語られることが多かったが、現代では社畜としか言いようがないダダのブラックな境遇が多くの大友たちの心を抉ったようで、ダダに同情するコメントが数多く寄せられるに及んだ。


なお脚本上ではバスの転落事故を起こしていたのはダダで、転落したバスの乗客が標本に適しているかテストしていたと上司に報告している。

しかし車外に投げ出されたムラマツ、イデ、秋川のテストを忘れていることを上司に叱責され「気づきませんでした」と平謝りする哀愁溢れる描写があった。


ムラマツの格闘編集

ダダに占拠された宇宙線研究所を舞台にダダと格闘するムラマツ。人間と怪人の格闘戦に重きを置かれた演出のためか、ウルトラマンが出現してからダダを倒すまで3分以上経過しているというのは有名。

なお脚本上ではムラマツのスーパーガンがエネルギー切れになった際、ダダのミクロ化機を破壊して逃げるという描写があった。ダダのミクロ化機が唐突に故障しているのはこの名残である。


擬人化編集

pixivではダダの擬人化イラストも多く見られるが、もともとおかっぱ頭のような容姿であるためかほぼ美少女である。

三面怪人ダダ


そして、時は流れ2015年、遂に円谷プロ公認の美少女ダダが発表されることとなった

センシティブな作品


関連タグ編集

円谷プロダクション ウルトラマン

初代ウルトラマン ダダ ウルトラ怪獣


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