概要
元々はグラン暦447年、グラン共和国を滅亡させロプト帝国成立を導いた「十二魔将の乱」において語られる、ガレ率いるロプト教団の伝説の戦士達のことを指す。
作中に登場するのは、マンフロイ大司教らロプト教団がその伝説にあやかって作り出された戦士たち。
『聖戦』では終章にて、同作のラスボスであるユリウスに付き従うように現れる。ユリウスの指揮レベルにより、命中・回避に+20の補正が加わる。
『トラキア776』でも出番は同じく終章だが、このうちの6人だけが登場する。
彼らは一部の例外を除いて顔グラは無いか一般兵と同じで、意思は無くただ命令を受けて戦うのみの戦闘人形のような存在。
彼らが何者で、いかにして生み出されたものかは『聖戦』では何ら触れられていない。
攻略本に記載されたインタビュー記事によれば、彼らもまたセリスたちと同様に前回の聖戦を生き抜いた者たちの末裔とのこと。
『トラキア776』では、死亡して仲間にいないか仲間にできなかったキャラの一部がゾンビのようになって魔将となっている描写があり、死んだ者に闇魔法をかけて操っているものと思われる。
名前は全てドイツ語の数詞の読みである。
以降の作品でもこの十二魔将と同名のキャラが出現するため、それらについても触れる。
人員
アインス
クラスはバロン。
『聖戦』では「大盾」「追撃」「連続」のスキルと高いステータスを持つが、装備が銀の槍なので他の魔将に連係されないように気を付ければ脅威ではない。
『トラキア』ではレイドリックをもとにベルドによって作り出されている。
「怒り」のスキルやロプトの剣を持つので安易に攻撃すると返り討ちに遭うおそれがある。
先に攻撃させてブラギの剣などにより反撃で倒すか、盗むで適当な武器に持ち替えさせるかが主な対処法になる。
生前と同様に指揮レベルが残っているので、早めに倒しておきたい。
ツヴァイ
クラスはフォーレスト。
『聖戦』では銀の大剣に加え、「追撃」「突撃」「必殺」と危険なスキルを持つ。反撃を受けないように間接攻撃で攻撃すべき。
『トラキア』ではガルザスが仲間にいないと彼が素体にされている。
「流星剣」「月光剣」や高い再行動率を持つなど危険度が増しており、使用する武器もマスター系の武器2種と炎の剣で直接・間接両方に対応する。
マスターソードから持ち替えられる前に間接攻撃で倒すか、いっそのこと「バサーク」で逆に利用するかで対処したい。
ドライ
クラスはウォーリア。
『聖戦』では高いステータスと「怒り」「追撃」のスキルを持つが、武器が銀の斧なので怒りを発動されなければ弱い部類のため、倒すのは後回しでも良い。
『トラキア』ではダグダを再加入させていないと彼が素体にされている。
移動力と最行動率、追撃による必殺率の増加がある以外は特筆すべき点は無いので、魔戦士の中では対処しやすいほう。
フィーア
クラスはハイプリースト。
リザーブの杖のみなので回復しか行わない。
全体回復は面倒ではあるが、他の危険な魔戦士を処理したい場合は後回しにするのも手。
先に倒すにしても「祈り」によって仕留め切れない可能性もある。
フュンフ
クラスはスナイパー。
『聖戦』ではスキルが「追撃」「連続」「突撃」の上に武器がキラーボウでジャムカを彷彿とさせる。
これらの組み合わせは脅威ではあるが、こちらからの接近攻撃には無防備なので、一気に距離を詰めて早めに仕留めたい。
『トラキア』ではではエーヴェルを再加入させていないと彼女が素体にされている。
マスターボウと「連続」による手数重視による戦法へシフトしている。
先に攻撃させるか接近攻撃で「怒り」は発動しなくなるので、あとは「祈り」に気を付ければ仕留めるのは容易。
ゼクス
クラスはマージファイター。
トードの血統(傍系)や「怒り」を持つことから、元になった人物はフリージ家の関係者だと見られる。
遠近両用のトローンを使って攻撃してくる上に、他のスキルも「追撃」「連続」と危険なスキルを持っているので、やみくもに仕掛けるのは危険。
仕留める際には、神器や勇者系、必殺等で「怒り」を発動させずに仕留めたい所。
ズィーベン
クラスはビショップ。ファラの血統(傍系)を持つ。
武器がボルガノンなので単体ではそれほど強くなく、他の魔戦士との連携に注意しつつ倒せば問題は無い。
アハト
クラスはセイジ。セティの血統(傍系)を持つ。
魔戦士の中でも特に危険な相手で、フュンフ同様「追撃」「連続」「突撃」のスキルを持ち、それをもってトルネードを連発してくる。
神器や勇者系等で確実に先手を取り、真っ先に仕留めるべき。
ノイン
クラスはソードマスター。
高い攻速と「追撃」「連続」「必殺」と危険なスキルを持つので、危険度は同じ剣装備のツヴァイを超える。
ただ、間接攻撃には無力なので仕掛けられる前に集中攻撃で倒してしまいたい。
ツェーン
クラスはダークビショップ。
武器はHPを1にするヘルのみで、彼単体だけなら死ぬことはないが、他との連携を受ければ当然命は無い。
神器や必殺、勇者系等を動員して最優先で始末すべき相手。
また、ナーガ無しでユリウスを倒す場合、彼をバサーク状態にしてユリウスを攻撃させるという方法が取られることもある。
命中率は3割程度と低いが、決まれば回復させずにすぐ攻撃をするだけになる。
エルフ
『聖戦』でのクラスはシャーマン。
リザイアを持っており、スキルも「追撃」「必殺」と強力だが、下級職なのでそこまでは苦戦しない。
『トラキア』ではではサラが仲間にいないと彼女が素体にされている。こちらでのクラスはセイジ。
こちらは一転してかなり危険で、武器のリザイアはともかく、バサークの杖が厄介。
魔力20でさらに魔力が+10される床に乗っているためバサークをかわすのはほぼ不可能。
かといって不用意に攻撃を仕掛けて回避されると「怒り」の餌食になってしまう。
正面からの戦闘は避け、ブリザード等で眠らせたり、サイレスを使う、傍にいる敵ユニットにバサークを掛けて倒してもらうなどで対処すべき。
ツヴェルフ
クラスはシーフファイター。
『聖戦』では武器の勇者の剣と「必殺」のスキルの組み合わせが脅威。
唯一移動力が7と高いので、他の魔戦士共々誘い出す際には注意が必要。
攻撃を受けると所持金が盗まれるが、最終決戦前なのでさして問題にはならない。
『トラキア』ではリフィスが仲間にいないと彼が素体にされている。
「怒り」と「待ち伏せ」を同時に持つが、本作ではこれらは同時には発動しない。
バサークの剣を使ってくるが、エルフほど脅威ではない。
新・暗黒竜と光の剣
自軍ユニットの数がその章の最大出撃数より少ない時には志願兵が補充されるが、
志願兵の名前の候補はドイツ語の数字、月、曜日等で決められており、当然数字由来の十二魔将の名前も登場する。
初めは数字からのため、自軍を十二魔将っぽくすることは容易。
志願兵の性別・クラスはランダムで、レベルはその時点の生存者の平均値(少数点以下切り捨て)。
上級職は下級職のレベル+20、上級職の無いクラスは+5として計算され、平均値が15以上なら上級職として登場する。
レベルアップ時はクラス固有の成長率のみが適用される。
状況によっては非常に強力な戦力になるが、全員幸運が0のため必殺を受けてしまいやすい。
ファイアーエムブレム覚醒
22章で登場。
邪竜ギムレー復活の儀式を進めるファウダーを護る壁として、敵将であるインバースと共に立ちはだかる「屍兵」として登場。
屍兵自体は序盤から多数出現するが、十二魔将はその中でも特に強力なものを指す。
覚醒に存在しない兵種の魔将は、基本的に近しい兵種に置き換えられている。
例えばアインスがジェネラル、ゼクスがダークナイト、といった具合。
ただ、中にはボウナイトになったツヴァイや、パラディンになったズィーベンなど、全く違うものへと変わったものも存在する。
いずれも勇者系の武器や『聖戦』に登場する神器を使用する強敵。ハード以上では神器以外の武器が全て錬成されたものになっている。
それとは別に、DLCの『無限の神器』では、十二魔将ならぬ36人の「三十六魔将」が登場する。
ファイアーエムブレムif
マイキャッスルに魔符屋を設置することで購入できる魔符として一部が登場。
暗夜編が魔将、白夜編ではその対となる九星シリーズ、透魔編ではその両方を一つ1500Gで購入できる。
魔符屋を設置した時点で全て購入できるわけではなく、Lv.1で1~3、Lv.2で4~6、Lv.3で8、9が買える。
クラスは全員これまでとは異なる兵種となっている。
ただ、どれもレベル1、武器レベルE、初期値・成長率共にクラスの基本値分のみ、スキル無しと最低限の性能しか有さないので実用性はあまり無い。
これを使うくらいなら一般兵を捕獲した方がずっと役立つため、基本的には趣味や縛りプレイでコレクションや育成をする程度の存在である。