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概要

の重臣である夏侯惇の次男。長男に夏侯充、弟に夏侯子臧夏侯子江。妻は曹操の娘(清河長公主)。

功臣の父の影響力(所謂、親の七光り)が強かったため、曹操の娘を娶り将軍などの高い地位に就いていたが、本人は臆病な性格な上に武略に乏しく金儲けが好きだったとのこと。

関中に駐屯した時は軍の指揮を任されていたが、これといった戦歴はあまり無い。また、この頃から多くの娼妓を囲っていたため妻との仲が悪く、一方で弟達が日頃から無礼な振る舞いを何度も叱責したことで、弟達が夏侯楙の罪を偽装して、彼の妻に罪状を上奏させたので、夏侯楙は逮捕されてしまう。

当時の皇帝の曹叡に処刑されそうになるも、段黙が弁護したため何とか処刑を免れたという。

フィクションでの夏侯楙

三国志演義

演義では、夏侯淵の子で、夏侯淵が戦死したことで憐れんだ曹操によって夏侯惇の養子となったという設定になっている。

演義では正史以上に暗愚な武将として描かれている。

諸葛亮が北伐を起こすと、曹叡はそれを迎撃する軍の総大将に誰を任命するか周りに問うと、夏侯楙は自ら総大将を名乗り出たが、夏侯楙に実戦経験が無いことを知っている重臣達は難色を示すも、父の元で兵法を学んだとして強引に総大将となって出陣する。

夏侯楙は、涼州の韓徳などの諸将を従え、異民族の西羌の援軍の手を借りるも、終始諸葛亮にいいようにあしらわれ、後にを支えることとなる名将・姜維が寝返ることとなる。最後は天水の馬遵と共に羌族の土地へ逃げ、それ以降は魏に帰らないことになっており、物語から退場する。

その後司馬懿夏侯覇らを連れて行きたいとした時の曹叡曰く

「で、その子らは夏侯楙と違って使えるの?」

大丈夫だ、問題なかった。

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