概要
ウルトラ超伝説第三部に登場。別名“宇宙大怪獣”。
グア軍団壊滅後にコスモソナーで検出された巨大生命エネルギーの正体。
グアに変わり全宇宙を支配する為に、多数の惑星々を侵略しては滅ぼして行き、その生命エネルギーを吸収して自身を神のような存在へと昇華しようと目論み活動していた。
その姿は全長数百mにも及ぶ鎧を纏った巨大なドラゴンを思わせる容姿をしており、人語を理解して話すなど、後年に登場した高次元補王・アークボガールと並び高い知性を持つが、その性質は邪悪そのもので、全ての生命体は自身の道具としか思っていない節がある。
また、その邪悪な思念は、接近するだけで並の人間ならばその影響を受け狂死する。
怪力を活かした格闘戦や、口から吐き出す超高温の炎を武器とするが、その力は強大で、地球の生命エネルギーの化身にして神のような存在であるアズ・アースですら太刀打ちできない程。
また、自身の分身を生み出したり、エネルギーを分け与える事で死者を生き返らしたりすることも可能で、かつてグア軍団に一員であったが裏切った為に粛清されたメカバルタンを始め、数多くの怪獣たち復活させ、自身の配下として利用していた(ちなみに怪獣たちは自身のエネルギーとする為に生命エネルギーを吸い尽くしていたが…)。
そのほか、あらゆる時間軸に存在する自身へとエネルギーを送り込み、強化することも可能なようで、あまりにも強くなりすぎたために太刀打ちできないイドを倒すために、地球侵攻前の時間軸で戦いを挑んだアンドロ警備隊とトランを軽くあしらい、最新作以外であらゆるメディア媒体でも成し遂げら得なかった地球消滅を一度は実現させ、それまでの敵とは別格のチートっぷりは当時の読者にどうあがいても絶望がどのようなものかを見せ付けてくれた。
ピース星侵攻後、最後の贄とし地球へと侵攻、全宇宙を支配するまであと一秒と迫る、絶体絶命の状況を生み出すが、最後はその土壇場でトランが過去の記憶を取り戻した事で本来の力を発揮した事で状況は逆転。
最後は『ウルトラコスモオーラ』を受け敗北。全宇宙を支配するという一歩という所まで行きながら、最後の最後でそれを阻んだトランに呪いの言葉を投げかけながら消滅した。
最後までその正体は謎に包まれていたが、第五部となる“ウルトラ超伝説 すすめタロウ”では、アース号の子孫が科学を発展させた惑星で開発された精神を高める学習システムによって肉体と精神が分かれてしまい、その精神エネルギーが他者の思考を実体化させるなどしていたが、詳細は不明。