概要
ハイパーストライクチェスターの初登場エピソード。姫矢編の最終三部作第1部。
あらすじ
ゴルゴレムとの戦いの後、倒れた姫矢准は地球解放機構TLTに捕獲された。
TLTはウルトラマンネクサスの力を解明すべく姫矢に人体実験を施すも、突如姫矢の心臓が停止してしまう。焦る松永要一郎に吉良沢優はネクサスの力を呼び起こせば蘇るのではないかと考え、ビースト振動波の照射を指示する。するとエボルトラスターが起動し、心臓が再び動き始めた。松永はこの波動を記録するよう指示を出す。
すると姫矢は光となって、拘束されていた施設から消えた。姫矢は孤門一輝の前に現れ、何かを伝えようとするが、そこに吉良沢が出現。吉良沢は姫矢に告げる。
「次に変身して戦えば、命を落とす」
そのやりとりを終えると、ふたりは孤門の前から姿を消してしまう。そして、姫矢は以前勤めていた新聞社時代の先輩である佐久田恵の前に現れ気を失ったのだった。
一方、前回の温泉街でのゴルゴレム戦を自らを犠牲に撮影していた保呂草の写真は、姫矢を通じて知人のジャーナリスト・根来甚蔵のもとに届けられていた。
根来はさっそくこの写真をスポーツ新聞に掲載するも、メモリーポリスによってほかの新聞社に恐竜や河童のインチキ記事を掲載するよう手回しされ、結果根来の報道はもみ消されてしまった。
さらに根来はメモリーポリスに追われる身となるも、謎の三人組に助けられる。彼らは孤門も世話になった世界UFO研究所の面々だった。
政府がひた隠しにしている謎の怪物を追う根来はオカルト集団である彼らに不快感をあらわにするも、彼らはスペースビーストの存在に気づいており、政府の目から逃れるためにわざと信憑性のないオカルト話を織り交ぜ、インターネットにスペースビーストのことを発信しているという。
一方、ナイトレイダーは先の戦いで新たに投入されたクロムチェスターδと、クロムチェスターα、クロムチェスターβ、クロムチェスターγの4機が合体したハイパーストライクチェスターの合体テストを行っていた。姫矢のことを心配しつつ、無事に合体テストを完了する孤門。しかし、帰還した孤門たちは、松永からハイパーストライクチェスターにはネクサスの必殺技であるオーバーレイ・シュトロームと同等の威力を持つウルティメイトバニッシャーが搭載されるという報告を受けた。TLTが姫矢に人体実験を施しし、データを得たことを察し反発する孤門。和倉英輔隊長もそれに同調するが、「私は職務に忠実なだけです」と言い放つ松永に、言葉を詰まらせてしまう。
その後、ビースト振動波が検知され、ナイトレイダーに出撃命令が下る。しかし、同じビースト振動波が複数の場所で確認された。ナイトレイダーは2班に分かれて出撃。孤門と西条凪は、工事現場で触手に拘束される作業員を発見するが、作業員は触手ごと空間に空いた穴の中に吸い込まれてしまった。
一方、恵の自宅で介抱されていた姫矢も、ビースト出現を感知していた。姫矢がその身を削って、何かをしようとしていることを察した恵は、姫矢を案じる。しかし、姫矢は大切な人を守るため、戦いに向かう。
そしてエボルトラスターを掲げ、危険だと忠告を受けたネクサスへと変身した。いよいよ最後の闘いの幕が開く。