概要
「仮面ライダーゼロワン」の主人公で社長でもある飛電或人とヒロインで秘書でもあるイズのNLカップリング。
社長と秘書という関係なのでOPと本編を合わせても絡みが多く、常に或人の隣にはイズが、イズの隣には或人がいる事が多い。
またイズは或人の「はい、アルトじゃーないと!」という決まり文句を或人より先にやったり、或人のギャグを解説したりする。或人はギャグを解説される事を恥ずかしがっており、イズに解説しないでと何回か言っている。
変遷
第6話のラストではいつも通りイズが先に或人の決まり文句を言ったが或人は嬉しそうに笑った後に自身の決まり文句を言った。その場面を見た視聴者の多くが微笑ましい気持ちになった。
第9話でイズはたとえ会社に大きな損害が出る事になっても或人を信じたいと思っている事が判明、但しイズはその想いが善意なのか悪意なのか区別はついていない。
第10話ではジェスチャーで会話できるほど信頼関係を築けているのがうかがえる。
第13話では冒頭で暗殺ちゃんに攻撃されそうになったイズを或人が身を挺して守ったが、自分を守ったせいで或人が怪我を負ってしまった事にイズはショックを受ける。そして自分は社長秘書失格と言うイズに或人は「イズは俺みたいなダメな奴でも社長としてサポートしてくれる、スーパー秘書なんだから自信持てよ」と励ます。その後、祭田ゼット5号の保護と暗殺ちゃんを倒すために或人は不破諫と刃唯阿と共に戦いに行くのだが、ある覚悟を決めたイズの目には或人しか映ってなかった。そしてイズはシャイニングホッパーを完全に完成させるために、たとえもう起動できなくなっても或人の役に立ちたいとゼロワンに関するデータを摘出しようとした。その時に短いながらも或人と一緒に過ごした時間が走馬灯のように流れる。しかし摘出する直前にイズは兄に押され、兄が代わりにゼロワンに関するデータを摘出した。何故こんな事をしたのかイズが問い詰めると、摘出した事により意識がおぼろげになっている中しっかりと「あなた以上に或人君を本気にさせられる社長秘書はいない。或人君にはあなたが必要。」と答えが返ってきた。この言葉から或人とイズは一緒にいるべきだという想いが伝わってくる。
第15話では宇宙野郎昴と一緒に飛電家のお墓参りにやって来た。墓石には或人の父親であるヒューマギア・飛電其雄の名前が刻まれている事に昴は「何故墓石にヒューマギアの名前が刻まれているのか」と問うと、或人は「じいちゃんが造ったヒューマギアは俺にとって家族のような存在」だと答えた。この或人の言葉はイズだけでなく昴も含めて家族のような存在だと続けて言うのだが、だからこそ迅に攻撃されて倒れてしまったイズにすぐさま駆け寄り、昴と共にイズを連れて帰り急いで修理しようとしたり、代用品はいくらでもあるという福添准やシェスタの言葉を否定している。そして昴の提案で通信衛星ゼアでイズを修理する事になり、滅を失った事によりシンギュラリティを超えた迅が大量のヒューマギアを連れて街へ襲来した事を知る寸前まで或人は心配そうにイズを見ていた。襲来を知った後は昴にイズを見るよう頼み、或人は迅を倒すために街へ向かった。
第16話では或人の意識がデーターの世界に飛び、そこでイズと久々に会話をする。会話の内容は、或人は戦いに勝つこと、イズは早く直って目覚めることを指切りで約束。そして或人のギャグに「アルトじゃないと」と声をそろえて二人が口にする。その後、約束通りに或人は戦いに勝ち、イズも無事に直り再び目覚めた。
第17話では或人と一緒に花屋に来たイズは話しの流れから「衛生ゼアに…行けばな。」とドヤ顔で発言する。或人はすぐに「もしかして"生け花"と"行けばな"をかけた?」と返すと、イズはそのまま「アルトじゃないと!」と決める。「イズがどんどん俺色に染まってく~!」
第24話では或人の為にイズは全ヒューマギアに協力を申請している。
第29話ではイズを守りながら或人が変身して戦う場面がある。しかし衝撃な展開が待っている事をこの時は知る由もない。
第30話では変身できないながらもイズを守るために或人は必死で戦い、そして間一髪で変身する場面がある。そしてイズは「社長秘書」から「或人の秘書」になる。
第40話では仮面ライダーゼロツーに変身するため、変身に欠かせないゼロツープログライズキーを生み出すために或人はイズに何十億通りのシミュレーションを見せて新たな感情に衛星ゼアが反応するように頼む。その際に或人が死ぬシミュレーションも含まれており、ゼロツープログライズキーを生み出すためのシミュレーションとはいえイズは或人に「許しません。」と或人が謝っても許さないくらい或人が死ぬのは嫌だというのがわかる。尚サブタイは「オレとワタシの夢に向かって」であるが「オレ」が或人で「ワタシ」はイズの事を表している。
関連タグ
社長と秘書/社長×秘書
夫婦漫才…上記の或人とイズのやり取りにそう見える人がいるらしい。
変遷(※本編の重大なネタバレ有り)
第42話にて、滅が人類滅亡のための攻撃を開始し、イズは単独で滅のもとに向かい、説得を試みる。
イズの説得に対して動揺した滅は、威嚇の為に構えていたアタッシュアローでイズを攻撃。駆けつけた或人の目の前で爆発してしまう。
滅によって爆破されたイズ。イズを失ってしまった或人は自分の意志で闇堕ちし、仮面ライダーアークワンになり果ててしまう。
そして最終回(第45話)。滅との最後の戦いに決着をつける前、悪意を振り切った或人はイズの幻影を見る。終始言葉はなかったがお互いに言いたい事はわかっていた。戦いの後日、或人は復元不可能と言われていたイズの復元に成功する。しかし、復元して起動したイズは今までの記憶がなくいわば初期状態であった。だが或人はどれだけの時間が掛かるかわからないが、イズを元に戻そうと決心する。早速イズにラーニングさせる事にした或人が最初に教えた事は……。
仮面ライダーゼロワンのラストは或人とイズの始まりの一歩ともいえる場面で終わった。
劇場版『REAL×TIME』のネタバレ有り
エスと同胞者たちによって引き起こされた事件の対応に走る或人。復元されたイズもまた或人に同行しようとするが、イズが破壊される悲劇を繰り返したくない或人はそれを拒否。
或人に情報伝達の役目を与えられたイズだったが、自身の意思を問う滅の言葉と人工知能ゼアから遠隔で告げられた緊急の命を受けると思考を開始。「Not Applicable」の結論を出しながらも、或人の許に向かうことを決意する。
戦いの場に残されたゼロツードライバーとゼロツープログライズキーを拾うイズ。だが或人は既に戦場の跡地から姿を消していた。次の行動に移れないイズはゼアに問いかける。
「時間がない、急いで。最悪の結論になる前に…」
ゼアの内部に遺されていた自分とは違うイズ、彼女から告げられた言葉と共に今のイズに記憶が受け継がれる。
そして自己犠牲に走る或人に対し、イズはゼロツードライバーを使い何とか或人の暴走を止めることに成功する。
「まだ私は教わっていません。心を
アナタのギャグで、心から笑いたい…!」
「なんで…?なんでそれを…!?」
「だから…、アナタを失いたくない…!」
完全に破壊される直前に発したイズの夢、それを告げられた或人は独りで直走った自分の過ちを認め、涙する。
だが事件はまだ終息していない。横槍を入れるかのように現れた敵を打倒すべく、二人は並び立つ。
「「変身!!」」
或人とイズが社長と秘書の関係だけでなく、仮面ライダーとして共に戦う相棒の関係が誕生した瞬間でもある。