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概要編集

てんとう虫コミックス第21巻及び、藤子・F・不二雄大全集第9巻に収録「だいこんダンスパーティー」に登場。


新種の植物を作り出すことのできる機械。種や球根の細胞内の遺伝情報をレーザーメスや電子のりで作り変えることで、意のままの植物を作り出すことができる。


ちなみに下記の1988年版では「架空植物製造機」という名前になっていて、機械から伸ばしたホースを頭にくっ付け作りたい植物をイメージするとそれが出来上がるという仕組みになっていた。


ストーリー編集

のび太がすっかり忘れていた飲みかけのジュースのことを思い出し、いやしんぼのドラえもんに飲まれたら大変だと急いでいると、テーブルの上に置かれたジュースには蝶が一匹止まっていた。珍しいと思い虫取り網を持って追いかけ2階の部屋で追いかけていくと、ドラえもんが止めに入ってきて、ジュースのことを言い出そうとするとその蝶が花だと明かされた。


最初はドラえもんの言うことが信じられなかったが、スイートピーを「新種植物製造機」で改造して作ったことを明かされ、染色体や遺伝子情報についても説明されたが難し過ぎて理解しきれなかった。そこで実際にチューリップの球根を使ってやって見せることにし、出来た新種にタイムふろしきをかけると花の部分が唇になったものが完成した。


ドラえもん曰く蜜をたくさん出すからジュースの代わりに飲むといいと言うので、のび太が口を近づけると、花の方から口を吸いつけてきて、のび太は多少苦しがったが蜜を飲むことができた。そしてのび太も何か作ってみることにし、ドラえもんは横からちゃんとしたやり方を説明しようとしたが、のび太もチューリップを使うことにし、ドラえもんがあまりに口をはさむのでこれをネズミの形に作り替えて追い払った。


ドラえもんは引き出しの中に逃げ込むと、のび太は続いてラッパのように音を出すユリの花、動き出す大根、そして巨大なかぼちゃを作製。その頃一方しずかは、何かあっと驚くようなことがないか退屈していたが、その時窓から植物の蔦が伸びてきて、「お城のダンスパーティーにいらっしゃい。表にかぼちゃの馬車があるよ」と言い出したので、行ってみると本当に『シンデレラ』に出て来るようなかぼちゃの馬車があり、馬の代わりになすびが引っ張って行ってくれた。


どんな王子様がいるのかとワクワクしていたが、待っていたのがのび太だと分かると少し残念そうにしていたが、のび太も「なんだってことはないだろ」と言っていた。そして部屋に招かれると、花たちが音楽を奏でたり、大根たちが踊っていたりしていて、木になった色々な果物もご馳走になったが、その時廊下の方で大根たちが勝手に仲間を増やしていることが判明。


あまりにうるさいのでママは「2階が落ちる」と怒り出し、しずかは一足先に帰ってしまい、ママとドラえもんが部屋に着いた時には既にのび太の姿も無くなっていた。実はのび太は上空へとのび太蔦の上に登ってやり過ごしていて、夜ドラえもんとママがまだ怒っているか連絡を取ったが、ドラえもんからまだカンカンだから今夜一晩降りてこない方がいいと言われてしまった。


アニメにおける原作との主な相違点編集

大山版水田版で各2回ずつ放送されており、放送日は前者が1979年10月30日及び1998年1月16日、後者が2010年1月22日及び2023年9月9日である。


1979年版編集

  • サブタイトルが「新種植物せいぞう機」に変更。
  • のび太のセリフの「いやしんぼ」の部分はカットされている。また、蝶を捕まえようとしてのび太はドラえもんの頭に間違えて虫取り網をかぶせてしまっている。
  • ドラえもんの遺伝情報の説明がさっぱり分からなかったのび太は目に点滅する「?」を浮かべている。そして改造したチューリップを見ても最初は変化に気付いていなかった。
  • ネズミのチューリップに驚いたドラえもんは引き出しではなく、廊下の方へ逃げて行った。しかし、なぜか再び部屋に戻ってきた際は原作通り引き出しから出てきている。
  • 改造したユリの花はトランペットというように紹介している。また、カボチャの馬車は単に「車」と言っており、馬車を引いていたのはニンジン
  • 本編終了後のショートアニメはドラえもんが改造した大根と一緒に楽しそうに踊っているというもの。

1998年版編集

  • 冒頭のび太は物置の整理をしていて、その最中に昔呼んでいた『シンデレラ』の絵本を見つけ表で読んでいたところ、しずかがやってきて本人は遠慮していたがこの本をあげることにし、掃除に帰った時蝶を見つけている。ちなみに1979年版と同じく虫取り網をドラえもんに被せてしまっている。
  • 蝶の元になった植物はフリージアだった。また上記の理由によりドラえもんが染色体や遺伝子操作について説明する下りはカットされている。
  • 改造したユリの花は3つになっていた
  • かぼちゃの馬車がくるまでしずかは、さっきのび太からもらった本を読んでいた。
  • のび太が作った果物の木は、フルーツはシャーベット、木はチョコレート製になっていた。
  • のび太は大根を捕まえようとしたが足蹴りされてしまい、しずかはのび太に早く帰るよう言われ、悪いと思いながらも蔦を使って下に降りて行った。

2010年版編集

  • サブタイトルが「のび太のだいこん大決戦」に変更。
  • 今回のび太は普通に帰宅しており、ドラえもんに先にジュースを飲まれやしないか慌てる様子は描かれていない。また、蝶は素手で捕まえようしていて、この蝶が何の花から作られたかは説明されていない。
  • ドラえもんの「早い話が、設計図を書きなしてるんだ」のセリフはカット。
  • ドラえもんが驚いて逃げ出した後、ネズミのチューリップは鉢植えを飛び出し外に出て行ってしまった。
  • ママからおでんの具に使うための大根を買ってきてと頼まれたので、のび太は手間を省くため、とびきり美味しい新種の大根を作ろうとしたため、大根を改造した。
  • 足つきの大根はのび太がしずかを迎えに行っている間に、先に作って置いた一体が勝手に仲間を量産した結果大勢となり、のび太も部屋に入るまではこの事態に気付いていなかった。そして、この大根の中には薄ピンク色の長的な者がおり、しずかとダンスを踊ったのもこの個体で、しずかを勝手にダンスの相手にしたことでのび太は怒るが、その声をママに聞かれた上、様子まで見に来られたため、一体の大根を生きのいい大根とママに差し出し、何とか誤魔化した。
  • しかし、調理される直前でこの個体が逃げ出し、これに同調して他の個体たちもしずかと新種植物製造機を持って外へと逃げ出した。そこでドラえもんとのび太もこれ以上仲間を増やされるんじゃないかや、しずかも仕返しに調理されてしまうんじゃないかと心配になり、先ほどの馬型なすびに乗って後を追った。
  • その後、大根に踏みつけられ、復讐に燃えるジャイアンスネ夫にも、フエルミラーを使って増やした馬型なすびを貸してあげ、共にしずかの奪還に向かった。しかし、大根たちが横道に入ったり、分散して逃げたりしたことで、手分けして探すことになる。
  • この後のび太は見つけた大根に「逃すもんか!この大根足め!」と叫んだが、その場にいた女子学生たちが自分たちに言われたと勘違いし、のび太はボコボコにされた。一方ジャイアンとスネ夫は八百屋の店先に陳列された大根に足つきがいるのではと思い、大根をいじくりまわしたが、店主の男性に見つかると共に怒鳴られ、逃げだしてしまい、この隙に陳列台の舌に隠れていた足つきにも逃げられ、馬型なすびも「こんなでっけいなすび仕入れてたっけかな~?」と引き取られてしまった。
  • そしてドラえもんはしずかの後を追いかけるが、草原で焚かれていたいた焼き芋の火が、馬型なすびのマッチ棒の足に引火し、ドラえもんと馬型なすびは丸焦げになってしまった。
  • その後、足つき大根たちは「踊れ・どれ・ドラ ドラえもん音頭」を踊って完全に頭に血の上ったのび太、ジャイアン、スネ夫の気をそらすが、ドラえもんの声で我に返った一同は大根たちが隠れた裏山まで行き、四方から大根たちを追いつめる作戦に出る。しかし、4人ともそれぞれ大根たちの罠にはまって返り討ちにあい、万策尽きてスネ夫はフランス語の塾を理由に抜け出そうとするが、ジャイアンとのび太に捕まり、この時スネ夫が言ったボヤでドラえもんはスパイ衛星で探ることを思いつく。
  • これにて大根たちのアジトが分かると、4人は乗り込みにかかるが、これまたあっさりと返り討ちにあい、作戦を計画する。そこで大根たちが迫ったところで大根おろしを見せつけることで、彼らを震え上がらせ、作戦は成功する。
  • そして大根から話を聞くと「しずかちゃんと自分は仲間だから、食べられないように助けた」と言うので、のび太がうっかりしずかの足を大根足と発言してしまい、彼女から大きなビンタを食らって吹き飛ばされた。だがことで、新種植物製造機が壊れ、大根たちも普通の大根に戻ったが、この大量の大根を消費するため、この日から野比家では大量の大根料理が続くことになった。

2023年版編集

  • 原作の扉絵を反映したサブタイトル画像では、ドラえもんは屋根の上に座って、新種植物製造機をいじっている。
  • 改造したユリの花はラッパというように紹介している。
  • しずかはのび太の招待がくるまでグリム童話の本を読んでいた。
  • のび太やしずかと一緒に踊っていた植物にはヒマワリが追加されている。
  • のび太が作った様々なフルーツがなる木のバナナスイカはもぎ取ると、自動的に皮がむけたり、切り分けられる仕様になっている。
  • ママは一階で大根の料理番組を見ていた。

大パニック!のび太のヒマワリ日記編集

概要編集

2019年8月2日に放送された、水田版『ドラえもん』のオリジナルエピソード。

本エピソードでも、新種植物製造機が登場する。


ストーリー編集

夏休み、のび太はスネ夫に自由研究で珍しいオオクワガタの観察日記をつけていると自慢され、「昼寝じゃ自由研究にはならないよ!」とイヤミも言われてしまう。そこで帰ってドラえもんに泣きつくが、当のドラえもんはママから草むしりを頼まれており、新種植物製造機を使って草に草を抜かせていた。


そこでのび太もこの道具を使って観察日記用のアサガオを作ろうとするが、根っこがバネになって飛んで行ってしまい、他にも泣く玉ねぎや、「驚かせてしまい、大変すいませんでした」とおじぎするオジギソウが出来てしまった。


しかし、コツを掴んできたのび太は今度はヒマワリを改造してみたところ、赤ちゃんのヒマワリが誕生。のび太は哺乳瓶で水を飲ませたりと可愛がって世話をするが、翌日ヒマワリは急成長し、性格や言葉使いもかなりひどいものになっていた。そこでドラえもんとのび太はヒマワリを庭の木陰へと移動させ問題解決かと思われたが、ヒマワリが自分の足で動き出し外出先でしずかを強引に口説き始めたため、ドラえもんとのび太はこのヒマワリをやっつけてくれそうな植物を作ろうとする。


しかし寝ている間に、ヒマワリにアッカンベーをするハイビスカスや踊るバラなどを作られ、ドラえもんとのび太の他、ジャイアンとスネ夫もヒマワリが作った植物に被害にあう。しかし、根っこがバネになったアサガオが成長してヒマワリを捕まえてくれ、ヒマワリも降参し、事は一件落着した。


新学期にて、のび太はこのことを書いた自由研究を提出するが、先生から「嘘をついちゃいかん」と言われてしまう。だが、教室に先ほどのハイビスカスがやってきたたり、しずかや他のクラスメイト達が先ほどの植物たちを持ち出してきたため、先生は「一体どうなっとるんだー!?」と驚くばかりで、その傍らでオジギソウが「どうも恐れ入ります」と頭を下げていた。


余談編集

上記の「大パニック!のび太のヒマワリ日記」でヒマワリの声を演じていた保志総一朗氏はかつて、映画『のび太の太陽王伝説』にてカカオの声を演じていた。


関連タグ編集

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