「怪獣がそうまでして、何を守る?」
演:大和武士
概要
XIGの上位組織であるG.U.A.R.D.環太平洋部隊の指揮官(准将)。元々は穏健な人物だったが、かつてゾンネルIIの暴走で部下を失っており、地底貫通弾の展開を柱に怪獣の排除に全力を注ぐ。その思想ゆえ藤宮博也と対立することもあり、風水師の黒田恵には「本来は優しい人だが、見ている世界が狭すぎる」と評されている。
第45話にて、ブリッツブロッツに敗れたウルトラマンアグルの正体が藤宮であることを見抜き、戦闘後の彼を介抱してもう一度変身させようとしたが、既に光を使い果たしていたため失敗に終わる。その後、突如出現してブリッツブロッツに戦いを挑むティグリスII(かつて柊が地底貫通弾を撃ち込み、命を奪ったティグリスの同族である)に困惑しつつも、記事冒頭の台詞を呟いてバズーカ砲でこれを援護する。その後は戦闘用バギー「MLRSバイソン」に乗り込んでチームハーキュリーズと共にウルトラマンガイアを援護し、ブリッツブロッツ撃破に貢献。戦闘後に仁王立ちしたまま絶命したティグリスIIを「勇敢なる戦友」と評し、XIGの面々と共に敬礼を行った。
第50話では、世界各地に出現したドビシおよびカイザードビシに地球怪獣が立ち向かう中、「地球で共に生きる者のため」として、かつて部下の命を奪ったゾンネルIIを援護するよう指示。陸戦部隊による集中砲火でカイザードビシを撃破した。
余談
ウルトラシリーズの防衛チームやその上層部に恒例の、「過度に強硬な作戦を実施して、逆に事態を悪化させてしまうタカ派司令官」の系列である。
しかし、彼の場合初回登場の時点からも人々を守るという使命感が強く強調されており、また、戦時は自ら戦場に出向くことも厭わず、強硬な理由も復讐心ではなく人々を守るというそれ自体は真っ当な使命感に根差すものである。
そのため、上記のような改心エピソード以前からもそこまで否定的に描かれてはいない。