「もういい加減俺たちにも紹介してくださいよ、4号のこと」
演:米山信之
概要
未確認生命体合同捜査本部の若手刑事の一人。年齢は26歳。合同捜査本部に入る前は警視庁捜査一課に属していた。
真面目な性格で、当初は杉田守道と共に未確認生命体第4号ことクウガを敵と看做し、これに発砲を加えようとして一条薫と揉み合いになったこともあるが、その際に(直前にクウガに助けられていた)杉田に止められ、さらにその後の未確認関連の事件を通してその認識を改めていっている。
実際、物語後半の未確認生命体第39号(ゴ・ガメゴ・レ)の事件後には、クウガによる撃破時の甚大な被害への批判に対して渋い顔を見せるとともに、一条に対し記事冒頭に示した台詞を投げかけているところからもそうした認識の変化が窺われ、直後の未確認生命体第41号(ゴ・バダー・バ)戦での「連携」をきっかけにクウガの正体が五代であると知ってからは、彼の人柄も手伝って全面的に信頼を寄せていくようにもなった。
前述のバダー戦も含め、作中では度々SAT狙撃班の指揮にも当たっている他、一条ほどではないにせよ驚異的なスペックや射撃技術を持っており、時速400km/hで飛行するラ・ドルド・グの突進を避けたり、時速300km/hで走行するゴ・バダー・バに弾丸を命中させたりと目を瞠るものがある。このうち前者については杉田との共同ではあるものの、最終的に神経断裂弾によってこれを撃破せしめてもいる。
また、仲間内では無類のパン好きとしても通っており、一条に4号の正体を尋ねたくだりでも、朝から大皿山盛りのロールパンを食べる姿が描かれていたり、未確認生命体第43号(ゴ・ザザル・バ)による事件の捜査中にも、五代から袋いっぱいのパンを差し入れられて嬉しがる様子も見せている。この事件では、桜井が未確認による事件の度手帳に「クウガが何色での姿でグロンギを倒したか」を、色付きシールで必ず記録しているという几帳面さにも触れられており、これがザザルによるゲゲルのルールを解くヒントにもなった。
未確認関連の事件が終息した後、TVシリーズの後日談に当たる『小説仮面ライダークウガ』では、同じく合同捜査本部に所属していた笹山望見と結婚したことが語られている。
備考
桜井は元々、初登場回であるEPISODE3・4のみのゲストキャラクターという予定だったが、演者の米山のアドリブによってレギュラーになった経緯を持つ。また、TVシリーズの時点でも笹山と恋仲になる展開は考えられていたようで、小説版において十数年越しにこれが拾われた格好となった。
演者の米山は、当時俳協に所属していた俳優・声優の一人で、東映特撮には『電磁戦隊メガレンジャー』(モグラネジレ役)など、主に髙寺成紀がプロデュースを手掛ける作品に複数出演経験を有する。2009年に俳協を離籍した後、2016年時点では既に俳優業を引退しており、レストランの経営に当たっているという。