概要
時は、第一次世界大戦が終焉時したころに遡る。 第一次世界大戦時、ドイツは潜水艦を使い数々の活躍を見せた。 それに触発された大日本帝国海軍は潜水艦の整備を行い、機雷潜型と巡洋潜水艦、海軍大型潜水艦を3本柱として建造する方針を決めた。
海軍大型潜水艦は機雷潜型と巡洋潜水艦と異なり、ドイツ潜水艦のコピーではなく、大日本帝国海軍の海軍中型潜水艦をベースとし、水上で高速を発揮して艦隊随伴を可能とする潜水艦として計画され、大日本帝国海軍の主力潜水艦の一角として活躍した。
分類
模索段階の海軍大型潜水艦
海軍大型潜水艦の最初のグループ。
水上速力23ノットを最終目標として最初は水上速力20ノットをクリアすることを目指したが、達することが出来ず、量産されなかった。 しかし、海軍大型潜水艦の礎として重要な役割を果たした。
なお、このグループ内の艦艇で終戦時残存した艦艇は、伊号第百五十二潜水艦のみで、伊号第五十一潜水艦は太平洋戦争前に除籍され、太平洋戦争中に爆撃標的に使用された。
・在籍艦
太平洋戦争前の量産海軍大型潜水艦
海軍大型潜水艦念願の初の量産が行われたグループ。
各艦種ごとに様々な改良が行われ、海大3型aの時点で初期目標の水上速力20ノットに達成し、海大6型aで最終目標だった水上速力23ノットを達成する。
しかし、海大6型bを区切りに一旦海軍大型潜水艦の建造が取り止められた。
なお、このグループ内の艦艇で終戦時残存した艦艇は、海大3型aの4隻と伊号第百五十六潜水艦、伊号第百五十七潜水艦、伊号第百五十九潜水艦、伊号第百六十二潜水艦の合計8隻であった。
・在籍艦
伊号第百五十三潜水艦 伊号第百五十四潜水艦 伊号第百五十五潜水艦 伊号第百五十八潜水艦
伊号第百五十六潜水艦 伊号第百五十七潜水艦 伊号第百五十九潜水艦 伊号第六十潜水艦
伊号第六十一潜水艦 伊号第百六十二潜水艦 伊号第百六十四潜水艦
伊号第百六十五潜水艦 伊号第百六十六潜水艦 伊号第六十七潜水艦
伊号第百六十八潜水艦 伊号第百六十九潜水艦 伊号第七十潜水艦 伊号第百七十一潜水艦
太平洋戦争中の量産海軍大型潜水艦
太平洋戦争時に量産された海軍大型潜水艦のグループ。 海大6型bが竣工してから4年ぶりに建造されたのが海大7型であった。 4年ぶりに再び建造した理由は様々な説があり、正確な理由は分かっていない。
主な特徴として、海大6型a・海大6型bと比べ、海中での運動性能、潜航時間の短縮が行われた。
マル5計画・マル6計画でも海大型の建造が計画されていたようだが、結局マル4計画で計画された海大7型の10隻が最後の海軍大型潜水艦となった。
なお、このグループ内の艦艇で終戦時残存した艦艇は、1隻もいなかった。
・在籍艦
伊号第百七十六潜水艦 伊号第百七十七潜水艦 伊号第百七十八潜水艦
伊号第百七十九潜水艦 伊号第百八十潜水艦 伊号第百八十一潜水艦
伊号第百八十二潜水艦 伊号第百八十三潜水艦 伊号第百八十四潜水艦
関連タグ
第一次世界大戦終焉から第二次世界大戦末期の1等潜水艦
海大1型潜水艦 海大2型潜水艦 海大3型a潜水艦 海大3型b潜水艦 海大4型潜水艦
海大5型潜水艦 海大6型a潜水艦 海大6型b潜水艦 海大7型潜水艦
第一次世界大戦終焉から第二次世界大戦末期の2等潜水艦