概要
巡潜乙型改二潜水艦は、日本が軍縮条約破棄後に新たに計画した巡洋潜水艦の内、潜水戦隊司令部設備を持たず、かつ水上偵察機が搭載可能としたグループの第三陣である。
本級は、巡潜乙型潜水艦の戦時量産型である巡潜乙型改一潜水艦をさらに戦時量産するように改められた艦級である。
性能は大幅に下がった点もあるが、良くなった点もある。
終戦時残存した艦は伊号第五十八潜水艦の1隻しかいなかった。
主な特徴
- 機関は艦本式22号10型ディーゼル2基を採用。
- 主電動機を従来の半分の出力の物に変更。
- 生産性の悪い鋼材の使用を少なくした。
- 従来は建造に2年以上かかっていたものが、建造期間は1年8ヶ月まで短縮された。
- 水上速力は巡潜乙型改一潜水艦の23.5ノットから17.7ノットに低下している。
- 水上速力での航続距離は巡潜乙型改一潜水艦の14000海里から21000海里に大増加している。
同型艦
1番艦伊号第五十四潜水艦
2番艦伊号第五十六潜水艦
3番艦伊号第五十八潜水艦
仮称艦名第633号艦~仮称艦名第636号艦 4隻 ― 建造取り止め
関連タグ
第一次世界大戦終焉から第二次世界大戦末期の1等潜水艦
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