概要
巡潜甲型改二潜水艦は、日本が軍縮条約破棄後に新たに計画した巡洋潜水艦の内、潜水戦隊司令部設備を持ち、かつ水上偵察機が搭載可能としたグループの第三陣…とは少し言いずらい潜水艦である。
本級を語るには、潜特型潜水艦を語らずには語れない。
潜特型潜水艦は改マル5計画で18隻が計画された特殊攻撃機『晴嵐』を発艦させる潜水空母だったのだが、何度か計画変更がされ最終的に4隻にまで削減された。
そこで大日本帝国海軍は、潜特型潜水艦の代艦として巡潜甲型改一潜水艦を途中から改装して『晴嵐』を発艦させる潜水空母に仕立てたのである。
ちなみにその影響で巡潜甲型改一潜水艦は1隻しか建造されなかった。
潜特型潜水艦の代艦とするために、格納筒などが巡洋潜水艦と異なり、姿は潜特型潜水艦に似ていた。
終戦時残存した艦は伊号第十四潜水艦、未成の伊号第十五潜水艦(2代目)、伊号第一潜水艦(2代目)の3隻で多くが残っていた。
主な特徴
- 格納筒・カタパルト・クレーンを晴嵐に対応したものに変更。
- バルジが追加された。
- 水上速力は巡潜甲型改一潜水艦より遅くなった。
- 水上航続力も巡潜甲型改一潜水艦より低下した。
- 潜特型潜水艦と異なり、晴嵐は3機ではなく2機しか搭載できない。
同型艦
1番艦伊号第十三潜水艦
2番艦伊号第十四潜水艦
3番艦伊号第十五潜水艦(2代目) ― 未成
4番艦伊号第一潜水艦(2代目) ― 未成
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